井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」です。
都心ながら緑深い森に隣接する敷地に計画されました。建築家は、環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築しました。そして、“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す事が意図されました。
敷地は駅から徒歩5分でありながらその先には緑深い森が広がる。都市から森へのちょうど入り口に位置する敷地である。
二面道路に対して建物を配置し、隣地側に面して大きな中庭を設けた。道路からの騒音は自らの建物によって遮断する。隣地に対しては中庭を設け、隣地の森と繋がる、共有の森を作り出した。静寂を獲得した中庭に対し暮らしを開いていく。
軒の深さを詳細に検討する事で、夏季の直射日光を防ぎながら、冬季の低高度の太陽光は積極的に室内に取り入れる計画とした。夏場の強い日差しを遮断するためカーテンを締め切ることなく、庭との積極的なつながりを作ることができた。
静寂の中で気づく、ささやかな環境の変化。多方向に庭があり空が見える。体内のリズムを庭と共に調整する事ができる。緩やかな時の流れ、大きな自然に身を任せることで得られる、豊かな時間の流れを実現した。
以下の写真はクリックで拡大します
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
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井川充司 / IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Concrete Log House」。都心ながら緑深い森に隣接する敷地。環境の特徴を活かした建築を目指し、道路側への建物配置で騒音を遮断した上で森と繋がる中庭を構築。“静寂”の庭を介して内外を繋げて“豊かな時間の流れ”を生み出す photo©三嶋一路
以下、建築家によるテキストです。
森の静寂と共にある暮らしを都心で実現する
敷地は駅から徒歩5分でありながらその先には緑深い森が広がる。都市から森へのちょうど入り口に位置する敷地である。
外壁は丸太型枠を使用したコンクリート打ち放しとした。堅牢なコンクリート壁には、自然素材が作り出すやわらかな肌理や、繊細なルーバーが作り出す光の揺らぎや立体感が生み出され木々の連なりを感じさせる。
二面道路に対して建物を配置し、隣地側に面して大きな中庭を設けた。道路からの騒音は自らの建物によって遮断する。隣地に対しては中庭を設け、隣地の森と繋がる、共有の森を作り出した。静寂を獲得した中庭に対し暮らしを開いていく。
ダイニングとアウトダイニングは、床レベルと床壁天井の仕上げを同じくすることで、内外連続した空間とした。屋根のかかった半屋外空間(アウトダイニング)は積極的に家具を設置することができ、屋外の解放感と居心地の良さを併せ持った空間を実現した。
リビングは逆に庭のレベルから70センチ下げた。ソファに座ると、目線の高さが地面と近づく。まるで芝生の上に寝転がって木々や空を見上げる体験は、空への解放感を感じる事ができる。
軒の深さを詳細に検討する事で、夏季の直射日光を防ぎながら、冬季の低高度の太陽光は積極的に室内に取り入れる計画とした。夏場の強い日差しを遮断するためカーテンを締め切ることなく、庭との積極的なつながりを作ることができた。
静寂の中で気づく、ささやかな環境の変化。多方向に庭があり空が見える。体内のリズムを庭と共に調整する事ができる。緩やかな時の流れ、大きな自然に身を任せることで得られる、豊かな時間の流れを実現した。
ツリーハウス
立体的に積層された庭を外部動線で繋いでいる。室を移動する際に庭を経由することで、暮らしの中で庭と強い関係性が生まれることになる。
ツリーハウスはその動線の途中に、シンボルツリーの上の隠れ家として計画された。約300のブロックを一つ一つ積み上げてシェルターを作り上げている。1ブロックは軽く、子供たちに参加してもらい共にツリーハウスを制作する事ができた。
ブロック同士は隙間を持ちながら繋がっており、風や光、さらに枝葉までも入り込んでいる。ツリーハウスへは木を登り内部に入り込んだ幹を手すり代わりにして中へ入る。
アップサイクル素材
地下には音楽スタジオがある。
アットホームな雰囲気の中、リラックスして音楽制作ができる環境を作るため、木を基調としたインテリアとし、その材料にはコンクリート外壁に使用した丸太型枠を転用することにした。型枠として使用したものを丁寧に取り外し、きれいに磨き、塗装を施し、インテリアの仕上げとして蘇らせたのである。
凹凸のある壁は音環境にも良い働きをもたらす。厚みのある無垢材が醸し出す重厚感と、丸みを帯びた形状が、ピアノの形や存在感と調和が取れ、唯一無二の音楽スタジオとなった。
■建築概要
住宅名:Concrete log house
所在地:東日本
家族構成:夫婦 子供二人
設計監理:IKAWAYA建築設計 井川充司、南原良祐
構造設計:yAt構造設計事務所 森部康司
設備設計:ZO設計室 伊藤教子、根本晋吾
インテリアコーディネート:REVEL design 飯島彩子
施工:岩本組 根岸共矢須+藤木浩平
ツリーハウス製作:VUILD 黒部駿人、中村祐介
キッチン製作:リネアタラーラ 牧野裕治
造園デザイン:SOLSO 齋藤太一、板垣雄太
照明デザイン:DAIKO 今泉卓也、田中幸枝
用途地域:第一種低層住居専用地域
構造:鉄筋コンクリート造
敷地面積:405.36㎡
延床面積:442.55㎡
地下階床面積:92.46㎡
1階床面積:193.61㎡
2階床面積:156.48㎡
工事期間:2021年11月~2022年11月
写真:三嶋一路