佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 施設全体、鳥瞰、夜景 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る ロゴのオブジェ photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る アプローチから共用施設棟を見る。 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAI と竹中工務店 による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」です。
総延床約67万㎡の物流拠点施設の計画です。プロジェクトチームは、存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向しました。そして、情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る事も意図されました。施主企業の公式サイトはこちら 。
本作品では、佐藤可士和(SAMURAI)がクリエイティブディレクター、齊藤良博(SAMURAI)と竹中工務店が設計を担当しています(詳細なクレジットは末尾に掲載されています)。
日本GLPが展開する、総延床面積約67万㎡超を誇る日本最大級の最先端物流拠点「GLP ALFALINK相模原」のトータルプロデュースを手がけた。コンセプト開発、ネーミング、ロゴ、共用施設棟「RING」、ランドスケープのデザイン監修までトータルにブランディングのディレクション、デザインを行った。
近年、物流は社会のインフラとなりその重要性が増す一方で、地域とのつながり・テクロジーの進化への対応・人材確保などが大きな社会課題となっている。日本GLPは日本最大級のこの多機能大型物流拠点をフラッグシップ施設と位置付け、物流の存在意義を再定義し、既存イメージを刷新するようなプロジェクトの総指揮を佐藤可士和に託した。
「OPEN HUB」をコンセプトとして掲げ、情報発信から建築まであらゆるレイヤーで、地域や社会に対して開かれた次世代の物流のあり方を追求。豊かな日常の一部となり、人・モノ・情報が交わる共創のコミュニティを目指した。ここで言う共創とは、「地域との共創」「カスタマー企業同士の共創」の2つを指す。市民に愛される憩いの場となると同時に、カスタマー企業にとっては新たな出会いや交流、ビジネス機会が次々と生まれる場となる。そのあり方を「創造連鎖する物流プラットフォーム」というタグラインで規定し、様々なクリエイションを展開している。
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佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 施設全体、鳥瞰、夜景。 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 施設全体、鳥瞰、夜景 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 倉庫棟、上空から見る。 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 共用施設棟、鳥瞰 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 共用施設棟、鳥瞰 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 共用施設棟、俯瞰 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 共用施設棟、俯瞰 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 共用施設棟、俯瞰 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る アプローチ photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る ロゴのオブジェ photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る アプローチを見返す。 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る アプローチ、右に倉庫等を見る。 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る アプローチから共用施設棟を見る。 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 共用施設棟、2階、レストラン photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る マルチコート、鳥瞰 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 倉庫棟の外観。 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 倉庫棟、エントランス photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る ロゴ photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 共用施設棟、中庭、夕景 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 共用施設棟、夕景 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 共用施設棟、夕景、鳥瞰 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 共用施設棟、夕景、鳥瞰 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 施設全体、夜景 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 倉庫棟、夜景 photo©太田拓実
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 配置図 image©竹中工務店
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 共用棟1階平面図 image©竹中工務店
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 共用棟2階平面図 image©竹中工務店
佐藤可士和 / SAMURAIと竹中工務店による、神奈川の「GLP ALFALINK相模原」。総延床約67万㎡の物流拠点施設。存在意義の再定義と既存イメージの刷新を目指し、建物をブランディングの重要な“メディア”と捉えた設計を志向。情報や建築を開いて地域と企業に好循環を生む“共創”の場を作る 共用棟断面図 image©竹中工務店
以下、プロジェクトに関するテキストよりです。
日本GLPが展開する、総延床面積約67万㎡超を誇る日本最大級の最先端物流拠点「GLP ALFALINK相模原」のトータルプロデュースを手がけた。コンセプト開発、ネーミング、ロゴ、共用施設棟「RING」、ランドスケープのデザイン監修までトータルにブランディングのディレクション、デザインを行った。
近年、物流は社会のインフラとなりその重要性が増す一方で、地域とのつながり・テクロジーの進化への対応・人材確保などが大きな社会課題となっている。日本GLPは日本最大級のこの多機能大型物流拠点をフラッグシップ施設と位置付け、物流の存在意義を再定義し、既存イメージを刷新するようなプロジェクトの総指揮を佐藤可士和に託した。
「OPEN HUB」をコンセプトとして掲げ、情報発信から建築まであらゆるレイヤーで、地域や社会に対して開かれた次世代の物流のあり方を追求。豊かな日常の一部となり、人・モノ・情報が交わる共創のコミュニティを目指した。ここで言う共創とは、「地域との共創」「カスタマー企業同士の共創」の2つを指す。市民に愛される憩いの場となると同時に、カスタマー企業にとっては新たな出会いや交流、ビジネス機会が次々と生まれる場となる。そのあり方を「創造連鎖する物流プラットフォーム」というタグラインで規定し、様々なクリエイションを展開している。
ブランドネームの「ALFALINK」は、あらゆるものがつながり連鎖することで物流に未来の「+α」を生み出していくことを表現している。ロゴは陸を表すライトグリーンと、海や空を表すライトブルーをモチーフに、陸・海・空をシームレスにつなぐ「創造連鎖」を表現。2本のラインは、ALFALINKを起点にひとときも止まることなく生まれ広がりつづける「新たな人・モノ・情報・価値の流れ」を表している。
施設のエントランスには、高さ10mのロゴオブジェが設置され、アイコニックにブランドを象徴している。ALFALINKでは、施設そのものをブランディングの重要なメディアと捉え、「見える化」の先をいく「見せる化」という考え方を追求。最高レベルの物流品質を顧客や消費者へ広く発信し、企業ブランディングに大きな効果を生み出せるよう各所のデザインを行なっている。
「RING」と名付けた共用施設棟は、ロゴデザインをモチーフとした直径86m×高さ10mの円形建築である。同様にロゴの曲線をモチーフとした遊歩道やデッキで各倉庫棟を結ぶガラスのファサードの開放的な建物とし、まさにOPEN HUBを体現するスペースとなっている。レストランの他、託児所、コンビニ、会議室を擁し、ALFALINKで働く方々はもちろん、地域の住民にも開放された施設となっている。
中央の芝生の中庭広場と車両動線は安全性を担保されながら共存しており、物流と利用者のアクティビティを同時に体感できるその風景は、OPEN HUBというコンセプトの中核である多様性を体現している。この「RING」を中心に様々なイベントや祭事が継続的に行われ、また隣接するマルチコートも一般開放されており地元の少年サッカー教室等が開催されている。
地域に親しまれる存在として、カスタマー企業のCSRや人材雇用に効果をもたらすべく施設内が計画されており、災害時には自治体との連携により避難場所になると同時に、カスタマー企業の「止めない物流」を支えBCP対応を強化している。
企業間のみにとどまらず、地域との連携を強化することで、より大きな共創のコミュニティを形成。これからの時代の物流と社会の関係を提示するコンセプトモデルとなっている。
■建築概要
題名:GLP ALFALINK相模原
所在地:神奈川県相模原市中央区
主用途:多機能大型物流拠点
クライアント:日本GLP株式会社
クリエイティブディレクター:佐藤可士和
アートディレクター:糟谷義人
コピーライター:斉藤賢司
設計:齊藤良博
設計・施工:竹中工務店
監理:山下PMC
映像制作:SIGHT PROJECT MANAGEMENT
クリエイティブエージェンシー:SAMURAI
構造:PCaPC工法(一部S造) / 免震構造
階数:地上5階一部6階建て
敷地面積:約295,000㎡
建築面積:計画部分 66,788.04㎡
延床面積:約674,000㎡(共用棟) 2,515.05㎡
設計:2019年4月~2020年8月
(倉庫棟、共用棟)
工事:2020年9月~2021年8月
(共用棟)
竣工:2021年8月
写真:太田拓実