+ft+ / 髙濱史子建築設計事務所のデザイン監修による、北海道の店舗「rim of jins 札幌ステラプレイス店」です。設計と施工は、DECORが手掛けています。
眼鏡ブランドの特別業態店の計画です。建築家は、自然と非日常の両立等の“相反する考え方”の共存を求め、仕上材等の“用い方”と“整理するルール”に着目した設計を志向しました。そして、通常と異なる合板の扱いで“日常の延長にある特別感”が作られました。店舗の公式ページはこちら。
アイウェアブランドJINSによる20~30代を中心としたファッションやトレンド感度の高い人に向けた特別業態“rim of jins”の新店舗プロジェクト。
自分らしく自然でいられる場所でありつつ非日常的な特別感を感じられること、洗練されているものの敷居が高くない雰囲気など、一見相反するような考え方を両立することが条件として挙げられた。
この二項対立をどう共存させるかに着目し、素材の整理のルールや用い方に気を配って設計を行った。
まず、温かみを感じさせる木材とキャンバスとしての白い左官、という2つの馴染みある素材を、平面と立面ではっきりと使用箇所を分けて使うことで、野暮ったくなくすっきりした雰囲気に見えるようにした。
木材には地産地消となるよう北海道産シラカバ間伐材を使用した合板を採用。環境に優しいエシカルなデザインとしている。
また、その美しい断面の積層をディスプレイ面とし、合板というありふれた素材を普段と異なるかたちで用いることで、日常の延長にある特別感を演出している。
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以下、建築家によるテキストです。
アイウェアブランドJINSによる20~30代を中心としたファッションやトレンド感度の高い人に向けた特別業態“rim of jins”の新店舗プロジェクト。
自分らしく自然でいられる場所でありつつ非日常的な特別感を感じられること、洗練されているものの敷居が高くない雰囲気など、一見相反するような考え方を両立することが条件として挙げられた。
この二項対立をどう共存させるかに着目し、素材の整理のルールや用い方に気を配って設計を行った。
まず、温かみを感じさせる木材とキャンバスとしての白い左官、という2つの馴染みある素材を、平面と立面ではっきりと使用箇所を分けて使うことで、野暮ったくなくすっきりした雰囲気に見えるようにした。
木材には地産地消となるよう北海道産シラカバ間伐材を使用した合板を採用。環境に優しいエシカルなデザインとしている。
また、その美しい断面の積層をディスプレイ面とし、合板というありふれた素材を普段と異なるかたちで用いることで、日常の延長にある特別感を演出している。
ゆったりとしたベンチや大きな全身鏡を設けた余裕のあるレイアウトは、訪れた人がメガネを楽しく選べる時間を提供すると共に、居心地の良いゆとりある生活の一部を切り取ったような演出に一役買っている。
■建築概要
題名:rim of jins札幌ステラプレイス店
所在地:北海道札幌市中央区北5条西2丁目 札幌ステラプレイス イースト1F
主用途:物販店舗
デザイン監修:高濱史子建築設計事務所
担当:高濱史子、辻大海
設計・施工:株式会社DECOR
延床面積:60.22㎡
設計:2022年6月~2022年8月
工事:2022年9月~2022年10月
竣工:2022年10月
写真:阿野太一