ODS / 鬼木孝一郎が設計した、北海道・砂川市の店舗「SHIRO 砂川本店」です。
化粧品の製造工場内に計画されました。建築家は、自分で香りを調合できる“ブレンダーラボ”を中心に、同心円状に平台什器を配置して様々な方向から出入りできる空間を構築しました。また、地域材の使用を思案して近隣で採れた木材を什器の土台に採用しています。店舗の公式ページはこちら。
コスメブランドSHIROの砂川本店のショップデザイン。
発祥の地である北海道砂川にオープンしたSHIROの複合施設「みんなの工場」内に計画したショップは、お客さんが複数の香料を好みの分量で調合しオリジナルのフレグランスをつくることができる「ブレンダーラボ」を併設したものとなっている。
ショップの中心に配置した「ブレンダーラボ」は上部が曲面となり天井につながる円形の柱の周りに12本のガラス容器を取り付け、来店者が柱の周りを回遊しながら好みの香りを探せる構成とした。
また、商品を置く平台什器は中央の柱を中心に同心円状に広がる配置とし、様々な方向からアクセスできる正面性の無いレイアウトとなっている。地元の素材を使いたいとの思いから什器の土台には近隣の森から採れた白樺材を採用し、天板は職人の手によって丁寧に磨き上げられ白い左官材とした。
自然に囲まれ豊かな大地が広がる北海道砂川から、SHIROが世界へとさらに広がって欲しいとのメッセージを込めたデザインとなっている。
以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
同心円状に広がるショップ
コスメブランドSHIROの砂川本店のショップデザイン。
発祥の地である北海道砂川にオープンしたSHIROの複合施設「みんなの工場」内に計画したショップは、お客さんが複数の香料を好みの分量で調合しオリジナルのフレグランスをつくることができる「ブレンダーラボ」を併設したものとなっている。
ショップの中心に配置した「ブレンダーラボ」は上部が曲面となり天井につながる円形の柱の周りに12本のガラス容器を取り付け、来店者が柱の周りを回遊しながら好みの香りを探せる構成とした。
また、商品を置く平台什器は中央の柱を中心に同心円状に広がる配置とし、様々な方向からアクセスできる正面性の無いレイアウトとなっている。地元の素材を使いたいとの思いから什器の土台には近隣の森から採れた白樺材を採用し、天板は職人の手によって丁寧に磨き上げられ白い左官材とした。
自然に囲まれ豊かな大地が広がる北海道砂川から、SHIROが世界へとさらに広がって欲しいとのメッセージを込めたデザインとなっている。
■建築概要
名称:SHIRO 砂川本店
所在地:北海道砂川市豊沼町54-1 みんなの工場内
主用途:ショップ
設計:ODS / 鬼木デザインスタジオ
担当:鬼木孝一郎、藤木景介、板崎櫻
施工:三共建具工業株式会社
計画面積:196.3㎡
竣工:2023年4月
写真:阿野太一