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2023.9.26Tue
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2023.9.27Wed
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催
photo©Tomoyuki Kusunose

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日程
2023年9月21日(木)
–
10月1日(日)
architecture|exhibition|feature
建築展佐藤研吾五十嵐敏恭楠瀬友将
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose

五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真です。
建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会です。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示しています。本展は、畝森泰行と金野千恵の事務所でもある東京台東区の“BASE”を会場に開催されます。会期は、2023年10月1日まで。展覧会の公式ページはこちらです。また、2023年9月23日・30日・10月1日に現地やオンラインで行われる関連イベントも企画されています(詳細は末尾に掲載)。

2組の建築家 五十嵐敏恭-Studio Cochi Architects と 佐藤研吾-Korogaro Association による展覧会「グルグル広がって上がっていく」を開催する運びとなりました。
2組の建築家がそれぞれの拠点作りの構想を機軸に対話し、共有し得るいくつかの言葉を見つけ、新たな建築やモノのかたちの試行錯誤を展示します。言葉による対話、作ったモノによる対話、あるいは両者をつなげる構想自体が並置されることによって、これからの建築、生きていく世界を思考していきます。

リリーステキストより

五十嵐敏恭によるステートメント

グルグル広げた対話の中から、お互いのモノづくりと今後の活動につながるかもしれない言葉たちを拾い、その言葉たちを共通のキーワードとしてお互い新しくモノを制作することを試みた。キーワードはお互いに共有できる言葉だが、ひとりでは発見できなかった言葉でもある。自分たちが立っているところから、お互いに少しだけ離れたところからの視点を織り交ぜることで生まれたモノを、対話の成果物として展示したいと思う。

リリーステキストより

佐藤研吾によるステートメント

両者の異なる思考モデルが提示されることは、興行上とても有効だとは思うが、展示している当事者からすれば「おい、お前はどう生きるんだ」というヒリヒリと迫ってくる大きな問いに焦燥する最中でもあるので気が気でない。だがしかし、フラフラが次第にグルグルと、移動と行動の残像がボンヤリとした軌跡として見えてくるようになれば、自分はもう少し上に行ける気がするのだ。なのでひとまずは建築をつづけていこうと思う。

リリーステキストより

以下の写真はクリックで拡大します

五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
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五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
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五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
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五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose

五十嵐敏恭によるステートメント

五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催五十嵐敏恭

グルグル広げた対話の中から、お互いのモノづくりと今後の活動につながるかもしれない言葉たちを拾い、その言葉たちを共通のキーワードとしてお互い新しくモノを制作することを試みた。キーワードはお互いに共有できる言葉だが、ひとりでは発見できなかった言葉でもある。自分たちが立っているところから、お互いに少しだけ離れたところからの視点を織り交ぜることで生まれたモノを、対話の成果物として展示したいと思う。
(カタログ『グルグル広がって上がっていく』より)

五十嵐敏恭
1984年埼玉県生まれ。2006年ものつくり大学卒業。2005年沖縄県内の設計事務所へのインターンシップをきっかけに沖縄に移住。有限会社門一級建築士事務所を経て、2014年STUDIO COCHI ARCHITECTS設立。主な受賞歴に、2019年ARCHITECTURE ASIA AWARDS FOR EMERGING ARCHITECTS Bronze medalなど。


佐藤研吾によるステートメント

五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催佐藤研吾 photo©コムラマイ

両者の異なる思考モデルが提示されることは、興行上とても有効だとは思うが、展示している当事者からすれば「おい、お前はどう生きるんだ」というヒリヒリと迫ってくる大きな問いに焦燥する最中でもあるので気が気でない。だがしかし、フラフラが次第に グルグルと、移動と行動の残像がボンヤリとした軌跡として見えてくるようになれば、自分はもう少し上に行ける気がするのだ。なのでひとまずは建築をつづけていこうと思う。
(カタログ『グルグル広がって上がっていく』より)

佐藤研吾
1989年神奈川県生まれ。2013年早稲田大学大学院修士課程修了。石山修武のSTUDIO GAYAを経て、2020年一般社団法人コロガロウ/佐藤研吾建築設計事務所主宰。福島県大玉村で藍染めの活動をする歓藍社に所属。デザインワークショップ「In-Field Studio / 荒れ地のなかスタジオ」を主宰。福島、神奈川、インドという複数の拠点を往還しながら、創作活動に取り組んでいる。主な受賞歴に、2017年第36回SDレビュー鹿島賞など。


主催者からのテキスト

金野千恵による「表現と批評の場をめざして」

2022年の秋、10年ぶりに沖縄を訪れ、モンスーンアジアの建築のおおらかさに圧倒されるなか、五十嵐さんの建築に出会った。分厚い葉肉の植物や強い日差しと拮抗しながら人の暮らしを守る覆いであり、地から生えた岩場のようにも感じられるほど、その地に建つべくして建った姿に感じられた。

特性ある場所にじっと拠点を構え、その定点から外側を見ようという彼の姿勢を現した建築を感じたのだ。他方、佐藤さんはインド、福島県郡山、今後は神奈川県二宮町という複数に拠点を構え、その間を運動しながら自らのあり様を形作ろうとする。彼が手がける作品も、一つ一つの要素の意味よりは、要素が複数集まることで生まれる関係性や、その間に広がる想像の余白を大切にし、受け取る個々人の中に全体を浮かび上がらせるものである。

建築家の仕事は、その生き方と建築のあり様が表裏一体に現れる。このことを鮮やかに体現する二人が、新しく各々の設計、創作活動の拠点を計画するこのタイミングに二人展を開催できることを嬉しく思い、心躍っている。

 
畝森泰行による「五十嵐さんと佐藤さんについて」

五十嵐敏恭さんと佐藤研吾さんは、ともにひとりで事務所を代表する建築家である。その設計行為は自らものをつくることと地続きで、さらに自身の生活もそれら建築活動と切れ目なく連続している。都市から離れた自然豊かな場所を拠点に持ちつつ、けれどふたりの建築には独特な違いと異なる魅力を感じる。

例えば五十嵐さんの自邸は、沖縄の大自然に溶け込むように建っている。どっしりと根を張るように建つその存在感と開け放しの快楽さは、大地と建築が、あるいは自然と人間が分かち難いという普遍的な問いを私たちに投げかける。一方、福島やインドなど複数の拠点を行き来する佐藤さんの建築は、場所や時間を超えて異なるものが集まる複雑さと自由さを持っている。それは藍染めや地域おこしなどいくつも生業をもつ彼自身の生き方ともリンクしており、その横断的で動的な姿勢にどこか懐かしさも覚える。

強く絶対的なものにストレートに向き合う五十嵐さんと、相対的に世界を捉え、時にその捻れのなかにつくる意味を見ようとする佐藤さんが、今回私たちのBASE全体を使って展示する。ともに現場主義で、またリアルであることが指標にあり、そういう彼らの言葉と新しい表現に出会えることが大変楽しみである。


五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催

■展覧会概要
展覧会タイトル:グルグル広がって上がっていく/Dialogue vol.3 COCHI・KOROGARO
会期:2023年9月21日(木)~2023年10月1日(日)
営業時間:11:00-17:00 
休廊日:なし
会場:BASE(東京都台東区浅草橋3-12-6)
入場料:無料
出展作家:五十嵐敏恭・佐藤研吾
主催:+BASE(畝森泰行・金野千恵)
冊子編集:岡本雄大
───
イベント①:OPENING DIALOGUE
開催日時:2023年9月23日 17:00-19:00
登壇者:五十嵐敏恭、佐藤研吾
オンラインでの聴講が可能です。
聴講方法は追ってinstagram等でお知らせします。
───
イベント②:CROSS TALK
開催日時:2023年9月30日 17:00-19:00
登壇者:五十嵐、佐藤研吾、佐藤敬、Aleksandra Kovaleva(KASA)、湯浅良介
───
イベント③:CLOSING TALK
開催日時:2023年10月1日 17:00-19:00
登壇者:五十嵐敏恭、佐藤研吾、畝森泰行、金野千恵

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    五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄の住宅「富里の家」の写真と図面
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    長坂大 / Megaの設計による、京都市左京区岩倉の分譲住宅「composition colors iwakura」の特設サイトが公開。個々の住宅の豊かな居住環境の構築に加えて、街区全体の美観等も考慮したプロジェクト。サイトでは計画の詳細や設計者のインタビュー等を掲載。資料請求・来場予約・オンライン相談も可能
    photo courtesy of Mega

    SHARE 長坂大 / Megaの設計による、京都市左京区岩倉の分譲住宅「composition colors iwakura」の特設サイトが公開。個々の住宅の豊かな居住環境の構築に加えて、街区全体の美観等も考慮したプロジェクト。サイトでは計画の詳細や設計者のインタビュー等を掲載。資料請求・来場予約・オンライン相談も可能

    architecture|promotion
    長坂大 / Megaの設計による、京都市左京区岩倉の分譲住宅「composition colors iwakura」の特設サイトが公開。個々の住宅の豊かな居住環境の構築に加えて、街区全体の美観等も考慮したプロジェクト。サイトでは計画の詳細や設計者のインタビュー等を掲載。資料請求・来場予約・オンライン相談も可能模型写真 photo courtesy of Mega
    長坂大 / Megaの設計による、京都市左京区岩倉の分譲住宅「composition colors iwakura」の特設サイトはこちら
    iwakura.yamanakashoji.co.jp

    長坂大 / Megaの設計による、京都市左京区岩倉の分譲住宅「composition colors iwakura」の特設サイトが公開されています。個々の住宅の豊かな居住環境の構築に加えて、街区全体の美観等も考慮したプロジェクトです。またリンク先のサイトでは建築計画の詳細や設計者のインタビュー等が掲載されています。加えて、資料請求・来場予約・オンライン相談も可能です。本プロジェクトの事業主は京都を拠点とする山中商事です。【ap・ad】

    長坂大 略歴

    1960年 神奈川県生まれ、1982年 京都工芸繊維大学住環境学科卒業 松永巌・都市建築研究所、1985年 アトリエ・ファイ建築研究所 原広司(建築家/東京大学名誉教授)に師事、1989年 京都工芸繊維大学造形工学科助手、1997年 学位論文「漁村集落における屋外空間の研究」 博士号取得(東京大学) 日本建築学会会員、2003年 奈良女子大学人間環境学科准教授、2008年 京都工芸繊維大学デザイン・建築学系 教授 現在に至る

    受賞

    1990年 SDレビュー 90(1席)鹿島賞、1992年 環境芸術大賞 92(1席)環境芸術大賞、1996年 ふるさとの顔づくり設計競技(1席)建設大臣賞、2003年 作品選集2003、2006年 作品選集2006、2009年 神奈川建築コンクール 一般建築物部門 優秀賞、2010年 神奈川建築コンクール 住宅部門 優秀賞、2011年 第36回北海道建築奨励賞 作品選集2011、2012年 京都デザイン賞 京都市長賞 作品選集2012、2014年 作品選集2014、2015年 第13回関西建築家大賞

    リリーステキストより

    各住戸のプランにおいては、隣家との相互関係を中心に、敷地境界の塀や植栽の扱い方、居室の窓の位置関係、比叡山への眺望、風の通路、バックヤードの確保等々を共通事項として提案している。ここではその中から、以下の2つを説明しようと思う。
     
    「南北の庭」
    日本の多くの家が「南の庭」最優先で建てられているが、温暖化が進む現状も踏まえ、もう少し北側その他の庭を検討して良いように思う。今回の敷地はすべて第三種風致地区に属し、建ぺい率は40%なので、必然的に一定面積の庭が生じる。そこでこの計画案では、全ての住宅に南北二つの庭を設けて植栽を施し、南北の室内から四季の移ろいが感じられ、風が通り抜けるようなプランを提案した。北側に庭を取ることで、その北側隣家の南側環境条件も格段に良くなっている。

    「駐車場」
    住宅のファサードは駐車場という状態をいかに避けるか、これも現代住宅の課題だろう。2台の駐車場を前提としながら、駐車の向きや高木との位置関係を十分吟味し、道路沿いにできる限り緑陰が与えられるように計画した。庭の奥行きと駐車場との関係も十分検討されている。車は1台でよいという施主ならさらに豊かな庭や緑地が得られるだろう。

    リリーステキストより
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    2023.09.26 Tue 07:20
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    工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の「鳥海邸」。未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画。街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案。寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みる
    photo©楠瀬友将

    SHARE 工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の「鳥海邸」。未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画。街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案。寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みる

    architecture|feature
    住宅秋田工藤浩平図面あり建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(外装・屋根)建材(外装・壁)平岩構造計画飯塚千恵里楠瀬友将住建トレーディング御幸朋寿
    工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の「鳥海邸」。未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画。街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案。寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みる俯瞰 photo©楠瀬友将
    工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の「鳥海邸」。未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画。街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案。寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みる1階、リビング photo©楠瀬友将
    工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の「鳥海邸」。未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画。街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案。寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みる中庭 photo©楠瀬友将
    工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の「鳥海邸」。未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画。街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案。寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みるバーベキュースペースから中庭を見る。 photo©楠瀬友将

    工藤浩平建築設計事務所が設計した、秋田市の「鳥海邸」です。
    未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画です。建築家は、街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案しました。また、寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みられました。

    これは秋田市に住む5人家族の住宅である。

    敷地周辺は未接道の土地が多く、空き家が目立つ区画である。こう表現すると過疎化が目立つ地域と受け取られるかもしれないが、見方を変えると、車や人が入って来られず、また空き家に囲まれていることから、プライベート性がとても高い場所である、ということもできる。

    建築家によるテキストより

    もともとの家族の敷地も、既存母屋と空家に囲まれてできた、プライベート性の高い小さな中庭があり、中庭では子供たちが人目や音を気にせず思う存分走り回っていた。こうした光景がとても印象的で、「取り残されてぽっかりと空いた余白」というこのまちの特徴をポジティブに捉えて、これからできる新しい住宅にも引き継ぎたいと考えた。

    また、この家族は、広い庭をもつ新居を望んでいたが、親世代が持っていた敷地だけだと庭がとれないことから、敷地の奥にある未接道の空き家を買い足して敷地とした。結果として、道に面した側はまちの息づかいが感じられ、買い足した空き家側は、空き家と空き地に囲まれる静かでプライベート性が高いという二面性のある敷地となった。

    建築家によるテキストより

    この住宅では、真ん中に大きな中庭を設けて、中庭を囲むように、敷地形状に沿って建物がぐるりと並ぶような構成をとった。道路側は個室や水回りなど、プライベート性の高い諸室を納めた2階建てを配置した。2階建ては、道の喧騒から中庭を守る効果も期待できる。

    空き家側は平屋と、それに連なる屋根でぐるりと囲うことで、周辺から視線を区切り敷地の占有を主張する構成とした。こうして中庭のプライバシー性はさらに高まる。このように、中庭は、鑑賞するための庭園のような「眺める屋外」ではなく、さまざまな使い方やふるまいを寛容する「使う屋外」としてつくった。

    建築家によるテキストより
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    住宅秋田工藤浩平図面あり建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(外装・屋根)建材(外装・壁)平岩構造計画飯塚千恵里楠瀬友将住建トレーディング御幸朋寿
    2023.09.26 Tue 07:10
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    2023.9.25Mon
    • 【ap job更新】 京都を拠点とし、国内外の様々な用途の建築を手掛ける「宗本晋作建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
    • 粟屋大紀による、神奈川・横浜市の住戸改修「room206」。二人家族の為に計画された住まい。必要な個室数の少なさを活かし、“明るく風の抜ける室内環境”を整える設計を志向。住戸の中央に“島状”の寝室を配置して玄関からリビングまでの抜けを作る
    • 上林剛典 / platによる、東京の「渋谷のオフィス」。数年後に解体されるビル内の事務所の改修。解体過程で現れた痕跡に“味わい”を見出し、“時間の蓄積”と要求機能を“擦り合わせる”設計を志向。既存の無機質で閉塞感のある空間を“生き生きとした”場所に変える
    • 最も注目を集めたトピックス[期間:2023/9/18-9/24]
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    2023.9.27Wed
    • 【ap job更新】 末光弘和+末光陽子 / SUEP.が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
    • ザハ・ハディド事務所による、モザイク装飾「ダイヤモンド」。イタリアのアトラス・コンコルド社の為に開発。12世紀のモザイク模様を参照しつつ、独自のアルゴリズムを開発して古典的な模様に“破壊的な要素”を取入れる意匠を考案。表面で空間の性質を定義する可能性も追求
    • GENETOによる、長野・白馬村の「KANOLLY Resorts」。リゾート開発が進む豪雪地の宿泊施設。地域の山々や風土への敬意と積雪対策を意図し、“合掌造り”を参照した建物を3つ雁行配置して繋げる構成を考案。環境を堪能できるように部屋毎に内外の関係性を調整

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