萬代基介が設計した、東京・港区の「WALL_alternative」です。
古いビルの一室を改修した“オルタナティブスペース”の計画です。建築家は、積み重なった塗装の剥離から計画を始め、壁や柱の研磨等で“自然が持つ不均質さ”をまとった空間を創出しました。また、既存の段差を削り出して岩の様な質感の“崖”も作られました。施設の公式ページはこちら。
東京の西麻布にある古いビルの一室をナイトギャラリーやバーといった機能を持つオルタナティブスペースにする計画。
この設計は年月をかけて地層のように積み重なった塗装を一枚ずつ剥がしていくことから始まった。
かつてのナイトクラブやラウンジの痕跡を追跡するように様々なテクスチャーを発掘していく。塗装をヘラで少しずつ剥がし、コンクリート面を研磨し、仕上げを剥がし隠れていた不思議な模様を露出させる。人工的なビルではあるが、自然が持っているザラザラとした不均質さが現れ、自然の中にいるような新しい開放性を感じた。
この空間の中心には段差があったので、2つの空間を緩やかにつなぐように「崖」をつくることにした。コンクリートを人の手でひたすら削り出していく。砕かれたコンクリートは岩のような質感になる。
人工的な都市の中にある時間の蓄積を逆再生して空間化していき、自然に近づける実験である。
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以下、建築家によるテキストです。
東京の西麻布にある古いビルの一室をナイトギャラリーやバーといった機能を持つオルタナティブスペースにする計画。
この設計は年月をかけて地層のように積み重なった塗装を一枚ずつ剥がしていくことから始まった。
かつてのナイトクラブやラウンジの痕跡を追跡するように様々なテクスチャーを発掘していく。塗装をヘラで少しずつ剥がし、コンクリート面を研磨し、仕上げを剥がし隠れていた不思議な模様を露出させる。人工的なビルではあるが、自然が持っているザラザラとした不均質さが現れ、自然の中にいるような新しい開放性を感じた。
この空間の中心には段差があったので、2つの空間を緩やかにつなぐように「崖」をつくることにした。コンクリートを人の手でひたすら削り出していく。砕かれたコンクリートは岩のような質感になる。
人工的な都市の中にある時間の蓄積を逆再生して空間化していき、自然に近づける実験である。
■建築概要
住所:東京都港区西麻布4-2-4 1F
営業時間:18:00-24:00(日曜定休)
設計:萬代基介
ロゴデザイン、ネオン制作:Gokou Neon Studio
香りの空間設計:和泉侃
ドリンク、フード:恩海洋平
撮影:河内彩
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第一回アート展示、大野修による個展「VERSE」
グループ展「WALL SELECTION vol.1(東城信之介/前田紗希)」を同時開催
会期:2023年11月29日(水)~12月16日(土)
時間:18:00-24:00