SHARE 徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、宮城・仙台市のシェアオフィス「STUDIO 080 [extend]」。旧工場の未着手の大空間に施設を拡張する計画。巨大機械が主役だった場に対し、“人のための空間”へ転用する設計を志向。既存の中に執務機能を収めた箱を“入れ子状”に配置する構成とし効率的に必要性能も確保
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEが設計した、宮城・仙台市のシェアオフィス「STUDIO 080 [extend]」です。
旧工場の未着手の大空間に施設を拡張する計画です。建築家は、巨大機械が主役だった場に対し、“人のための空間”へ転用する設計を志向しました。そして、既存の中に執務機能を収めた箱を“入れ子状”に配置する構成とし効率的に必要性能も確保しました。元の施設もUNQUOTEが手掛けており、特集記事として紹介しています。施設の公式サイトはこちら。
仙台のコワーキングスタジオの拡張工事。
入居希望者増大につき、手つかずになっていた幅44m、奥行き13.5m、天井高15mの大空間を対象に、17室の貸事務室、貸会議室、オンライン会議のためのブース、バーカウンターのあるラウンジを新設した。
対象エリアは、新聞印刷用の巨大な輪転機が設置されていた機械のための空間で、オフィス空間として使うには過大、且つ、性能不足であった。2019年に完了した1期工事と同様に、「物のための空間」を「人ための空間」へ転用する事を考えた。
排煙、換気、採光用の窓の新設を除いて、外壁を含め大空間全体を改修する事は行わず、入れ子状に執務のための箱を計画することで、効率的に貸事務室に必要な断熱・防音性能を確保する計画とした。給排水・空調を必要とするゾーンの床を200mm上げたOAフロアとすることで、配線・配管が更新可能な設備スペースを確保した。
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以下、建築家によるテキストです。
仙台のコワーキングスタジオの拡張工事。
入居希望者増大につき、手つかずになっていた幅44m、奥行き13.5m、天井高15mの大空間を対象に、17室の貸事務室、貸会議室、オンライン会議のためのブース、バーカウンターのあるラウンジを新設した。
対象エリアは、新聞印刷用の巨大な輪転機が設置されていた機械のための空間で、オフィス空間として使うには過大、且つ、性能不足であった。2019年に完了した1期工事と同様に、「物のための空間」を「人ための空間」へ転用する事を考えた。
排煙、換気、採光用の窓の新設を除いて、外壁を含め大空間全体を改修する事は行わず、入れ子状に執務のための箱を計画することで、効率的に貸事務室に必要な断熱・防音性能を確保する計画とした。給排水・空調を必要とするゾーンの床を200mm上げたOAフロアとすることで、配線・配管が更新可能な設備スペースを確保した。
入れ子の外の空間をラウンジスペースとし、人の活動領域に限定した空調設備と、照明付きルーバーによる仮想の天井面を計画した。上部を暗いままとすることで大空間の輪郭を曖昧にし、15m以上の天井高を感じられる、開放的なラウンジを計画した。1期工事エリアと合わせて多様なラウンジ空間を作るため、造作家具配置変更・追加製作を行った。
■建築概要
所在地:宮城県仙台市
用途:コワーキングオフィス
施主:株式会社丸山運送
設計監理:徳山史典+弓削純平 / UNQUOTE
施工:株式会社サインズ
構造:S造
工事面積:840㎡
竣工年月:2022年3月
写真:鈴木淳平
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | ラウンジ 床 | OAフロア素地:BFW標準パネルNC(STEPLINE) |
内装・壁 | 個室D-2、4、5、8 壁 | |
内装・壁 | 会議室A、B 壁 | |
内装・造作家具 | ラウンジ 流し台 | |
内装・造作家具 | ラウンジ デスク天板 | |
内装・造作家具 | ラウンジ カウンター天板 | |
内装・造作家具 | ラウンジ ベンチ天板 | OAフロア素地:BFW標準パネルNC(STEPLINE) |
内装・造作家具 | ラウンジ ベンチ座面 | |
内装・照明 | ラウンジ サイン照明 | ボール電球:LDF105D(OnlyOne) |
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