武田慎太良+住野裕樹+篠元貴之 / MYSTが設計した、愛知・名古屋市の飲食店「agap.Dessert&Bar」です。
グラスデザートをメインとするカフェバーの計画です。建築家は、商品特徴の空間への反映での“ブランディング”効果を意図し、グラスデザートの“積み重ねが生む構成美”を参照する空間を志向しました。そして、建築素材の“層”を意識した設計を行いました。店舗の公式ページはこちら。
名古屋市内のグラスデザート&ワインを主とするカフェバーの内装計画。
グラスデザートとは、平皿に盛られるものではなく、ワイングラスなどの中に、クラッシュビスケットや、生クリーム、チョコレート、アイスクリーム等を重ねて、生まれた空隙も要素のひとつのように扱うデザートです。そのことから、密々に積み重ねられたパフェとは少し異なる構成美を視覚的に楽しむことができるデザートとも言えます。
この異素材を積み重ねながら、隙間の空間も丁寧にデザインすることを、空間の設計においても反映させることで、お店のブランディングとしても相乗効果を狙いました。
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以下、建築家によるテキストです。
名古屋市内のグラスデザート&ワインを主とするカフェバーの内装計画。
グラスデザートの構成美
グラスデザートとは、平皿に盛られるものではなく、ワイングラスなどの中に、クラッシュビスケットや、生クリーム、チョコレート、アイスクリーム等を重ねて、生まれた空隙も要素のひとつのように扱うデザートです。そのことから、密々に積み重ねられたパフェとは少し異なる構成美を視覚的に楽しむことができるデザートとも言えます。
この異素材を積み重ねながら、隙間の空間も丁寧にデザインすることを、空間の設計においても反映させることで、お店のブランディングとしても相乗効果を狙いました。
層への意識と同様に、素材の粒度という点においても丁寧に素材を選ぶことで、横に広がる層だけではない素材同士のコントラストが明快に見えるように設計しています。
テーマパークのような分かりやすい「洞窟」ではなく、現代における「都市の洞窟」の空間化を目指しました。
■建築概要
店舗名:agap.Dessert&Bar
所在地:愛知県名古屋市千種区春岡1丁目6-14 fメゾン池下 1階
主用途:パフェバー
設計:MYST / 武田慎太良+住野裕樹+篠元貴之
施工会社:株式会社ゼンクラフト
特殊塗装:ⅢCONS.
客席数:24席
床面積:61㎡
設計:2023年3月~5月
工事:2023年7月~8月
竣工:2023年9月
写真:森田真悠
パフェ写真:miyashita design office / Akihiko Kase