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2024.3.14Thu
2024.3.13Wed
2024.3.15Fri
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保
photo©山田圭司郎 YFT,

SHARE 山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保

architecture|feature
建材(内装・天井)徳澤鉄工所SunField建築工房Bowl Pond Platz建材(外装・建具)建材(内装・水廻り)建材(内装・キッチン)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・照明)建材(内装・建具)建材(内装・壁)建材(外装・床)建材(内装・床)図面あり山田圭司郎山本嘉寛大阪住宅
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保外観、道路より見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、左:2階への階段、正面:廊下、右:アウトサイドリビング1(広縁) photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、ダイニング(居間)とキッチン photo©山田圭司郎 YFT,

山本嘉寛建築設計事務所が設計した、大阪市の住宅「木川の長屋」です。
かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替です。建築家は、多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案しました。また、2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保しています。

大阪市淀川区。
大きなマンションやオフィスビルと中小の戸建住宅・商店が建ち並び、交通至便な反面、日照やプライバシーの確保が難しい住環境です。

お施主様は50代男性とそのお母様。戦前から続く長屋街が時代と共に分割・建替えられ、ビルの谷間に最後まで残った1戸がお施主様の住まいでした。それを解体して建て替える計画です。

建築家によるテキストより

南北に細長い矩形敷地を各々4帖半程度になるよう2×4=8つに区画し、ガレージと玄関を兼ねる土間、母の寝間、親子の居間から成る3つの「間」と2つの広縁、キッチン、浴室、サニタリーを、効率的な動線と通風・採光・プライバシーを考慮しながら割り当てます。

建築家によるテキストより

それらは間口に合わせて設えた「戸=間戸」の開閉によってつながり或いは切り離されながら親子の日常を支えます。「間戸」を介した「間」と「間」、「間」と「縁」、「間」と「まち」との古典的な関係は、どこか長屋が持っていた空間の気積やつながり方を想起させます。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保外観、道路より見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保外観、道路より見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保外観、ガレージ(土間)部分を見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保建具越しにガレージ(土間)を見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保ガレージ(土間) photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、ガレージ(土間)から内部を見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、左:2階への階段、正面:廊下、右:アウトサイドリビング1(広縁) photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、左:ガレージ(土間)、右:2階への階段 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、廊下から土間を見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、ルーム1(母の寝間)からアウトドアリビング1(広縁)を見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、ルーム1(母の寝間)からアウトドアリビング1(広縁)を見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、ルーム1(母の寝間)からアウトドアリビング1(広縁)を見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、ダイニング(居間)からアウトドアリビング2(広縁)を見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、左:アウトドアリビング2(広縁)、右:ダイニング(居間) photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、ダイニング(居間)からキッチンを見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、ダイニング(居間)とキッチン photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、ダイニング(居間)からアウトドアリビング1(広縁)を見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、アウトドアリビング1(広縁)からルーム1(母の寝間)を見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階から2階への階段 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保2階、廊下からルーム3側を見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保2階、ルーム3から廊下を見る。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保2階、ルーム2からアウトドアリビング1(広縁)とダイニング(居間)を見下ろす。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、アウトドアリビング2(広縁)、夜景 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、キッチン、夜景 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、ダイニング(居間)、夜景 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、アウトドアリビング1(広縁)からルーム1(母の寝間)を見る、夜景。 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、廊下、夜景 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、ルーム1(母の寝間)からアウトドアリビング1(広縁)を見る、夜景 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、土間から内部を見る、夜景 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、土間から内部を見る、夜景 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階、土間、夜景 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保外観、道路から見る、夜景 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保外観、道路から見る、夜景 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保外観、道路から見る、夜景 photo©山田圭司郎 YFT,
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保1階平面図 image©山本嘉寛建築設計事務所
山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保2階平面図 image©山本嘉寛建築設計事務所

以下、建築家によるテキストです。


大阪市淀川区。
大きなマンションやオフィスビルと中小の戸建住宅・商店が建ち並び、交通至便な反面、日照やプライバシーの確保が難しい住環境です。

お施主様は50代男性とそのお母様。戦前から続く長屋街が時代と共に分割・建替えられ、ビルの谷間に最後まで残った1戸がお施主様の住まいでした。それを解体して建て替える計画です。

南北に細長い矩形敷地を各々4帖半程度になるよう2×4=8つに区画し、ガレージと玄関を兼ねる土間、母の寝間、親子の居間から成る3つの「間」と2つの広縁、キッチン、浴室、サニタリーを、効率的な動線と通風・採光・プライバシーを考慮しながら割り当てます。

それらは間口に合わせて設えた「戸=間戸」の開閉によってつながり或いは切り離されながら親子の日常を支えます。
「間戸」を介した「間」と「間」、「間」と「縁」、「間」と「まち」との古典的な関係は、どこか長屋が持っていた空間の気積やつながり方を想起させます。

厳しい住環境の中、多様な設えが可能で通風・採光の取れた居住空間を獲得したいというお施主様のご要望に応えるうちに、かつての住まいが持っていた空間の骨格に辿り着いたことは、お施主様の中に染み込み、この地でたくさんの方々が営んできた長屋暮らしの記憶に少し触れることが出来たという事かもしれません。

■建築概要

作品名:木川の長屋
所在地:大阪市淀川区
用途:一戸建ての住宅
設計監理:山本嘉寛、大武みなみ / 山本嘉寛建築設計事務所
施工:SunField建築工房
鉄扉:徳澤鉄工所
表札金物:Bowl Pond
構造規模:木造2階建て
敷地面積:73.63㎡(22.3坪)
建築面積:44.15㎡(13.4坪)
延床面積:76.83㎡(23.2坪)
建蔽率:59.97%(max80%)
容積率:104.35%(max240%)
計画開始:2021年6月28日
竣工:2023年10月9日
写真撮影:山田圭司郎 / YFT,

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・屋根屋根

ガルバリウム鋼板立平葺(JFE鋼板)

外装・床アプローチ 床

モルタル金コテ押エUC

外装・床広縁 床

屋久島地杉OF(チャネルオリジナル)

外装・壁外壁

ガルバリウム鋼板立平葺(JFE鋼板)
木片セメント板UC

外装・建具開口部

アルミ樹脂複合サッシ(LIXIL)
米杉框戸OF

内装・床居間、母の寝間 床

縁なし畳

内装・床キッチン、2F各室 床

オークフローリングOF(Nissin-EX)

内装・壁壁

ラワン合板素地

内装・壁キッチン 壁

ラワン合板素地
フレキシブルボードUC

内装・天井居間、2F各室 天井

ラワン合板素地

内装・天井キッチン 天井

AEP

内装・天井母の寝間 天井

構造用合板素地

内装・建具扉

ラワン合板フラッシュOF
米杉框戸OF

内装・照明照明

ブラケット:E26-01(青山電陶)
ダウンライト:DDL-8790YW(DAIKO)

内装・キッチンキッチン

家具製作:構造用合板+ステンレスカウンターバイブレーション仕上(シゲル工業)
キッチン水栓:SF-HB452SYX(LIXIL)
レンジフード:ADR-3A-7517(富士工業)
食洗器:SPI4HDS006-SS(BOSCH)

内装・水廻り手洗器

L-2250(LIXIL)

内装・水廻り混合栓

LF-E345SYC(LIXIL)

外構・壁塀

屋久島地杉OF(チャネルオリジナル)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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2024.03.14 Thu 15:38
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    小松隼人建築設計事務所による、大阪市の「帝塚山の家」。住宅が密集した“閉塞的な印象”の敷地。緑に溢れ光と風を体感できる空間を目指し、“性格の異なる庭”を南北に配置する構成を考案。南庭では水平方向にも連続する“ブリーズソレイユ”で柔らかな光を導入する外観、道路より見る。 photo©矢野紀行
    小松隼人建築設計事務所による、大阪市の「帝塚山の家」。住宅が密集した“閉塞的な印象”の敷地。緑に溢れ光と風を体感できる空間を目指し、“性格の異なる庭”を南北に配置する構成を考案。南庭では水平方向にも連続する“ブリーズソレイユ”で柔らかな光を導入する1階、玄関、光庭(北庭)を見る。 photo©矢野紀行
    小松隼人建築設計事務所による、大阪市の「帝塚山の家」。住宅が密集した“閉塞的な印象”の敷地。緑に溢れ光と風を体感できる空間を目指し、“性格の異なる庭”を南北に配置する構成を考案。南庭では水平方向にも連続する“ブリーズソレイユ”で柔らかな光を導入する2階、ダイニングからリビング越しにテラス1(南庭)を見る。 photo©矢野紀行

    小松隼人建築設計事務所が設計した、大阪市の「帝塚山の家」です。
    住宅が密集した“閉塞的な印象”の敷地に計画されました。建築家は、緑に溢れ光と風を体感できる空間を目指し、“性格の異なる庭”を南北に配置する構成を考案しました。そして、南庭では水平方向にも連続する“ブリーズソレイユ”で柔らかな光を導入しています。

    大阪市の閑静な住宅地に建つ住宅である。

    敷地は大きな区画が次々と細分化されていく中で、最後の一区画であった。道路側から見ると閉塞的な印象を持つ敷地は、反転すると東方向は低層住宅が建ち並ぶ。この住宅が密集した敷地において、緑に溢れ、光と風を体感できる空間を目指した。

    建築家によるテキストより

    このたびの敷地であれば南側にゆとりある庭を配置できるが、ヴォリュームを建物に囲まれた北側に押し込むことになる。敷地に風道を生み出すためには敷地に余白をつくる必要があるため、北に「光庭」を配置し諸室に光を取り込む計画とした。

    この光庭は季節によって隣地の隙間から光が入るが、一日のほとんどが日陰となる。しかし隣地の外壁に当たる直射光を間接光として利用し、北庭の植栽および内部の諸室に穏やかな光を取り込むことで、光庭としての機能を満たすこととした。

    建築家によるテキストより

    南道路側は「外皮を持つ吹抜けテラス」を2階と3階に配置した。外部からの視線を遮り日射量を調整するブリーズソレイユとして東方向に傾けることで、視線の開放性を確保しながら他方位からの視線を緩やかに遮り、西からの直射光を調整する。

    テラス上部は垂直に連続するブリーズソレイユをそのまま水平方向にも連続させることで、夏季の高い高度からの直射光を遮りながら光の屈折による柔らかな光を届け、空の移ろいも感じることができる。さらにその隙間に配置した植栽がそよぐことで、風が視覚化され涼感を感じることができ、通りを歩く人々は閉ざされていた外皮が徐々に開き、緑溢れる様子を望むことができる。

    建築家によるテキストより
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    住宅大阪矢野紀行小松隼人建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(外装・屋根)建材(外装・壁)堀江建築設計事務所西林工務店
    2024.03.14 Thu 07:09
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