SHARE NHKのテレビ番組“すこぶるアガるビル”が、丹下健三が1964年に完成させた「国立代々木競技場」を特集
NHKのテレビ番組“すこぶるアガるビル”が、丹下健三が1964年に完成させた「国立代々木競技場」を特集します。放送日は2024年4月17日23時~。リンク先で予告動画を見ることができます。
NHKのテレビ番組“すこぶるアガるビル”が、丹下健三が1964年に完成させた「国立代々木競技場」を特集します。放送日は2024年4月17日23時~。リンク先で予告動画を見ることができます。
高塚陽介 / TYdo architectsが設計した、静岡・磐田市の「久保町の住宅」です。
様々な“異なる性格”の土地に面した敷地での計画です。建築家は、生活リズムが不規則な施主の為に、夜中でも気を遣わず“不自由のない日常”を送れる建築を志向しました。そして、隣接状況と呼応するように距離・機能配置・開口部を操作して建築を造りました。
静岡県磐田市の住宅密集地の中に計画した木造平屋建の住宅です。
施主は、仕事の関係で生活リズムが昼夜で逆転することも頻繁にあることから、夜中でも周辺宅へ気を使うことなく不自由のない日常を送ることを強く要望された。
敷地は、周囲の土地に対して東西に細長い形状をしており、接する隣地が多いという特徴を持つ。東側は小学校への通学路となる歩道のない道路であり、南面はセットバックが必要な二項道路となっている。
さらに周辺状況を細かく読み解くと、北側東寄りは平日日中のみ使用されることが多い月極駐車場で、西寄りは敷地まで迫って建つ二階建て住宅があり、西側は同じく敷地側まで近接する二階建て住宅、南面西寄りは二項道路を挟んで少しセットバックされた新築二階建ての住宅、東寄りは道路に近接されて建つ二階建て住宅がある等、計6種の異なる性格の敷地と接している。
まずは建物を敷地の中央に配置することで、東西側の隣接地からは適度に距離をとることとし、南面からの採光を期待してリビングと同幅の中庭を南側道路沿いに配す構成とした。また中庭には木塀で視線をコントロールしている。建物東側の道路沿いはランドリールームとし、昼夜問わず洗濯機をまわしたり洗濯物を干したりすることを想定してる。
建物西側は周辺を2階建ての住宅に囲われているため採光が他の部屋よりも期待できないことを逆手に取り、日中の安眠のため地窓を設えた寝室を計画した。リビングの天井は片流れの形状とし、中庭側は庇を大きくせり出させ中庭との連続性を意識したものにしている。反対に北側の隣地側はハイサイドライトを設え駐車場との関係を遮断した。
丹下健三と隈研吾の展覧会「KENZO TANGE – KENGO KUMA. Architectes des Jeux de Tokyo」が、フランスのパリ日本文化会館で開催されます。
二人の建築家が設計した“東京オリンピック”の“競技場”に注目する展示です。そして、丹下と隈の軌跡を辿りながら建築の魅力を紹介します。会場では、大型模型や写真を中心に据え、更に丹下と隈のフランスにおける作品も展示します。また、二人が影響を受けた桂離宮を通してそれぞれの美意識に迫るなど、様々な角度からその建築に迫ります。
展示の開催期間は2024年5月2日(木)から6月29日(土)。入場無料です。パリ日本文化会館のウェブサイトはこちら。【ap・ad】
丹下健三と隈研吾 東京オリンピックのレガシー
東京では1964年と2021年にオリンピックが開催され、多くの競技施設が建設された。特に建築家・丹下健三(1913-2005)が設計した国立代々木競技場は二度のオリンピックで競技会場として活用され、オリンピックレガシーとして世界遺産登録されることが期待されている。
また建築家・隈研吾(1954-)が設計した国立競技場は陸上競技会場のみならず開会式・閉会式会場となったことで21世紀の東京を全世界に知らしめた。また今後、新しいオリンピックレガシーとして活用されることが期待されている。
本展覧会はユネスコ本部があるパリの日本文化会館を会場として、二人の建築家の軌跡に辿りながら国立代々木競技場と新国立競技場の魅力を紹介する。これにより、オリンピックが東京に残したレガシーのあり方や、これからの明治神宮内苑・外苑周辺のアーバンデザインを考える契機としたい。
以下に、写真と詳細な情報を掲載します。
西久保毅人 / ニコ設計室と名和研二 / なわけんジムが設計した、東京・中野区の「樹上と洞穴 ─ 商店街のツリーハウス」です。
賑やかな商店街の狭小地での計画です。建築家は、昼夜人々が行交う状況に“自然の森”との類似性を見出し、森での安心できる場所である“樹上”と“洞穴”のような建築を志向しました。また、柱を“肥大化”させて都市スケールとの同化も意図されました。
これは神社へ続く東京都中野区の商店街に計画した住宅である。
四六時中不特定多数の人が行き交い賑やかなこの商店街の状況は自然の森のようだ。森の中で安心できる場所といえば、樹上か洞穴(CAVE)だろう。
ぎゅうぎゅうに建て込んだ商店街にある敷地は小さく、間口が3.6m奥行きが11m、面積は約40㎡であった。小さな建築の設計においては階段、柱、壁厚などの構成要素を最小化するのがセオリーである。しかしここでは逆に街との境界に現れる外階段や御柱という要素をあえて肥大化させる事にした。
さらに1階では天井を肉付けしボールト状の天井としている。街に存在するようなワイルドなスケール感や質感、厚みを小さな敷地内に持ち込む事で、空間の小ささとの比率で存在感を増幅させ、それを街との距離感に転換させようと考えた。商店街に樹上と洞穴(CAVE)な環境を作り出す事で、街という環境と同化しようとしたのだ。
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/4/8-4/14)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
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