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2024.5.17Fri
2024.5.16Thu
2024.5.18Sat
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求
photo©太田拓実

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architecture|feature
建材(内装・壁)マル喜井上工務店TILeスタジオノラGRAPHオンデザインパートナーズ建材(外装・建具)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・天井)建材(外装・床)建材(内装・床)VUILD秋吉浩気太田拓実西田司店舗
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求鳥瞰、北側より見る。 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求外観、北側より見る。 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求外観、北西側より見る。 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求ギャラリーショップ、エントランス側を見る。 photo©太田拓実

VUILDが設計した、香川・小豆郡の「小豆島 The GATE LOUNGE」です。
オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設の計画です。建築家は、木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築しました。また、デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求しました。施設の場所はこちら(Google Map)。

「小豆島 the GATE LOUNGE」が、香川県の小豆島に竣工し、オリーヴの栽培・研究開発・製造・販売を行う、店舗兼施設としてオープンした。

同施設は、製品やサービスの体験だけでなく、オリーブの栽培・搾油過程を見学し、滞在を通してオリーヴを育んだ気候・風土を五感で楽しむことができる、そんな体験に誘うはじまりの場所としてのゲートの機能と、ホストとゲスト、ゲスト同士が気兼ねなく交流できるラウンジ機能を備えている。

本プロジェクトは、設計者とクライアントが共に木造建築を作り上げる新しい建造の在り方を提案すると共に、島の資源を最大限に生かすことはもちろん、デジタルファブリケーション技術を駆使することで施工・デザインのクオリティを維持している点を特徴にしている。

建築家によるテキストより

小豆島は大阪から西へ180km、西日本に位置する離島である。この島で木造建築をつくる場合、島内に木材の乾燥機や加工施設がないため島内の木材は活用できず、本州から輸送しなければならないため、通常に比べコストも時間もかかるという課題がある。
そこでわたしたちは、簡易的な木材乾燥機をつくり、小型のCNC加工機を設置することで、島に現存するヒノキを資源として生かす試みから着手した。

建築家によるテキストより

このプロジェクトのチャレンジは、使い手のための空間のデザインや環境的なデザインをするということだけでなく、構造や壁を組み立てるための部材を、CNCマシンで加工するための切削データを正確に作成することであった。このような複雑な製作は、以前は熟練した大工のみが行っていたが、デジタルファブリケーション技術により、誰でも加工できるようになった。

基礎にはコンクリートではなく、この地方で採れる花崗岩の巨石を使用し、構造躯体に使用される700本のヒノキの丸太も、すべてこの地域で伐採されたものである。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求鳥瞰、南側より見る。 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求鳥瞰、北側より見る。 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求鳥瞰、北側より見る。 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求俯瞰、北側より見る。 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求外観、南側より見る。 photo©太田拓実
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VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求外観、南東側より見る。 photo©太田拓実
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VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求外観、北西側より見る。 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求外観、北西側より見る。 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求ギャラリーショップ、エントランス側を見る。 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求ギャラリーショップ、エントランス側を見る。 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求ギャラリーショップ、コミュニティラウンジ側を見る。 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求ギャラリーショップ、コミュニティラウンジ側を見る。 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求ギャラリーショップ photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求ギャラリーショップからコミュニティラウンジ側を見る。 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求コミュニティラウンジ photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求外観、東側より見る、夜景 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求外観、南東側より見る、夜景 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求平面図 image©VUILD
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求断面図 image©VUILD

以下、建築家によるテキストです。


「小豆島 the GATE LOUNGE」が、香川県の小豆島に竣工し、オリーヴの栽培・研究開発・製造・販売を行う、店舗兼施設としてオープンした。

同施設は、製品やサービスの体験だけでなく、オリーブの栽培・搾油過程を見学し、滞在を通してオリーヴを育んだ気候・風土を五感で楽しむことができる、そんな体験に誘うはじまりの場所としてのゲートの機能と、ホストとゲスト、ゲスト同士が気兼ねなく交流できるラウンジ機能を備えている。

①プロジェクトのはじまりと特徴

本プロジェクトは、設計者とクライアントが共に木造建築を作り上げる新しい建造の在り方を提案すると共に、島の資源を最大限に生かすことはもちろん、デジタルファブリケーション技術を駆使することで施工・デザインのクオリティを維持している点を特徴にしている。

②離島に木造建築をつくる

小豆島は大阪から西へ180km、西日本に位置する離島である。この島で木造建築をつくる場合、島内に木材の乾燥機や加工施設がないため島内の木材は活用できず、本州から輸送しなければならないため、通常に比べコストも時間もかかるという課題がある。そこでわたしたちは、簡易的な木材乾燥機をつくり、小型のCNC加工機を設置することで、島に現存するヒノキを資源として生かす試みから着手した。

以下の写真はクリックで拡大します

VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求施工写真 photo©VUILD
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求CNC加工機 photo©VUILD

③施主と共につくる

本プロジェクトでは、設計者とクライアントが共に木造建築を作り上げる新しい建設の在り方を提案している。プロジェクトの皮切りとして、まずは施主自ら島を巡り石材と木材を調達するところからはじめ、材料の輸送、皮むき、製材、塗装なども建築家・職人からの指導の下、施主自ら行った。

建造プロセスを施主が主体となって進めることによって、建物に対する自負・愛着が生まれることはもちろん、地域の人々にとっても、島内の資源を活用し建築が作れるという大きな見本の役割を担った。結果的に、材料調達元からのカーボンフットプリントは最小限の半径5.5km以内に収まった。

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VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求ネットワーク図 image©VUILD

④デザイン

「小豆島 the GATE LOUNGE」の敷地は海に面し、建物はシンボルである樹齢千年のオリーブの木を包むように置かれている。
そのため、建築の設計にあたっては、風と光の方向が注意深く考慮された。日照と風の流れはサステナビリティ・エンジニアによってシミュレーションされ、建物の形状は3方向に広がる形態をとることによって自然換気を促し、多方向からの敷地への動線を促している。

壁面には3層の採光、換気用のスリットが設けられ、晴れた日には建物中央部でも500lx程度の自然採光が期待できる。また、三又に分かれた建物形状は海からの風を捉えるウィンドキャッチ効果も有しており,捉えた風をスリットから室内に取り込むことで、出入口の扉を閉めた場合にも、0.3m/s前後の緩やかな気流感を常に感じられる。

以下の写真はクリックで拡大します

VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求鳥瞰、北側より見る。 photo©太田拓実

⑤制作

このプロジェクトのチャレンジは、使い手のための空間のデザインや環境的なデザインをするということだけでなく、構造や壁を組み立てるための部材を、CNCマシンで加工するための切削データを正確に作成することであった。このような複雑な製作は、以前は熟練した大工のみが行っていたが、デジタルファブリケーション技術により、誰でも加工できるようになった。

基礎にはコンクリートではなく、この地方で採れる花崗岩の巨石を使用し、構造躯体に使用される700本のヒノキの丸太も、すべてこの地域で伐採されたものである。

以下の写真はクリックで拡大します

VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求施工写真 photo©太田拓実
VUILDによる、香川の「小豆島 The GATE LOUNGE」。オリーヴを用いた商品の購入や体験ができる施設。木造建築の“新しい建造の在り方”の提案として、島内の木材を資源として活かす仕組みから構築。デジファブ技術を用いて熟練大工に頼らない施工体制も追求施工写真 photo©VUILD

構造部分においては、複雑に仕口切削された部材を事前に組み立て、アーチ形状の丸太の断面ユニットを制作した。丸太の半割材と太鼓材を交互に組み合わせ、ボルト接合で応力伝達する。丸太径は小豆島で取りやすい元口径150~200mm、長さはShopBotの加工性から2.5m以下を目安とし、これらの条件下で、鉛直荷重に対して軸力系に近くなること、スラストを軽減することを目指して形態を決定した。

■建築概要

題名:小豆島 The GATE LOUNGE
所在地:香川県小豆郡土庄町
主用途:店舗兼ラウンジ
───
設計
建築・監理:VUILD 担当/秋吉浩気、中井彬人、中澤宏行
コンピュテーショナルデザイン:VUILD 担当/伊勢坊健太
設計アドバイス:ondesign 担当/西田司
構造:Graph Studio 担当/荒木美香、氏岡啓威
環境設備:スタジオノラ 担当/谷口景一朗、藤村真喜
照明:TILe 担当/岩壁泰良
───
施工
建築:マル喜井上工務店 担当/井上匡都、中野弘樹、鈴木光晴
大工:林敬庸、中嶋智之、仲子竣祐
板金:NSシートメタル(ばんきんらいふ) 担当/天野直樹、天野園美、天野丁
   協力/須田竜二、須田君子、森賢一、青木大介、松原鉄、林愛徳
木材加工:VUILD 担当/野田慎治、花田康史、小川慎平
     小豆島ヘルシーランド 担当/柳生陽子 室谷雄作 藤枝基輝 大須賀嵩幸
木材乾燥監修:VUILD 担当/井上達哉
製材:丸島産業 担当/谷口雅直
素材塗装:中村塗装工業所 担当/中村修平、高須浩輔
     行為資源開発 担当/田中正洋
設備:丸島ハウジングサービス 担当/高橋秀年
電気:濱本電気 担当/濱本龍太郎
建具:森本建具店 担当/中村和彦、山本賢二
ガラス:上田硝子店 担当/上田浩之
基礎石:西山石材 担当/西山紀義
位置出し測量 安井建設 担当/安井秀文、原田康史
家具製作:井上製作所 担当/井上理輝、赤平真史
     VUILD 担当/小西陽二、西村俊貴
     米澤製材所 担当/米澤政幸、髙山一、坂東理史
───
施工協力:小豆島ヘルシーランド 担当/柳生敏宏、柳生忠勝、角田尚記 佐藤秀司、磯田周佑、八倉巻絵美、柳生陽子、池本智恵、室谷雄作、柳生智英子 他 役員・従業員一同
構造:木造
階数:地上1階
敷地面積:約39,000㎡
建築面積:81.9㎡
延床面積:81.9㎡
設計:2022年1月~11月
工事:2022年12月~2023年7月
竣工:2023年7月
写真:太田拓実

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・屋根屋根

亜鉛チタン合金:亜鉛チタン合金ZINTEKnatural t=0.5mm 段葺き(ジャポニカ)

外装・床デッキ

小豆島産ヒノキデッキ材 t=25mm オスモ塗装(オスモ&エーデル)

外装・壁外壁

亜鉛チタン合金:亜鉛チタン合金ZINTEKnatural t=0.5mm 段葺き(ジャポニカ)

外装・建具開口部

木製サッシ [製作]

内装・床床

小豆島産ヒノキフローリング材 t=15mm オスモ塗装(オスモ&エーデル)

内装・壁壁

構造用合板 t=28mm 特殊アクリル樹脂塗料:IP水性メタルコートシルバー塗装、ヒノキ木粉混合(インターナショナルペイント)

内装・天井天井

構造用合板 t=28mm 特殊アクリル樹脂塗料:IP水性メタルコートシルバー塗装、ヒノキ木粉混合(インターナショナルペイント)

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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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2024.05.17 Fri 06:27
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    建築の企画や事業計画など、建築の枠組みや建築設計の前後にかかわることで、能動的に設計活動に取り組むことを大切にしており、多くの建築雑誌やwebなどメディアでもその取り組みについて取り上げられています。

    また昨年末に事務所を移転し、事務所に併設して、設計活動を通して関わってきた人や店舗のつながりを活かした「店舗や飲食店やコーヒースタンドやギャラリーなどを集約した小さな地域拠点施設CaD」をこの春にオープンしました。
    自社施設の企画や運営を通し、更に関係人口を増やし、都市に能動的にアクションを起こしながら建築設計を行っていきます。

    現在のプロジェクトは住宅、集合住宅、地域拠点施設、宿泊施設、商業施設(飲食店、複合施設など)など、多岐に渡っています。設計する建築の用途や、既製の概念にとらわれない多様な使い方やスケールの建築の設計を新築・改修を問わず行っています。様々な分野とチームを組みながら設計を行うことで、実績が増え、建築の規模も大きくなる一方、住宅や小規模な店舗なども深く取り組める体制を整えています。

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    • ap job
    建築求人情報
    2024.05.17 Fri 14:30
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    2024.5.16Thu
    • 【ap job更新】 小さなオブジェから数千㎡の建築まで、様々な規模と用途の仕事を手掛ける「kwas / 渡邉健介建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
    • SALHAUSの提案が最優秀賞作品に選ばれた、共愛学園前橋国際大学の「6号館設計者選定プロポーザル」の提案書が公開
    • 佐藤文+鹿嶌信哉 / K+Sアーキテクツによる、栃木の「足利の家」。史跡の残る街の長閑な住宅街の敷地。繋がりながらも間仕切れる状態を求め、施主が求める“断片的な居場所”を環境に合わせながら繋げていく平面構成を考案。周囲への開き方も意識して街と繋がる庭を設ける
    2024.5.18Sat
    • BIGのビャルケ・インゲルスが、自身が設計している瀬戸内海の佐木島のヴィラについて解説している動画(日本語字幕付)

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