SHARE 今津康夫 / ninkipen!による、愛知の店舗「ring名古屋」。駅直結の大型複合施設内の地上階の区画。多くの人々が行交う状況に対し、大開口を活かして“服をファサードに顕在化させる”設計を志向。“島状の独立したレジカウンター”で多方面への気配りも可能にする
今津康夫 / ninkipen!が設計した、愛知の店舗「ring名古屋」です。
駅直結の大型複合施設内の地上階の区画での計画です。建築家は、多くの人々が行交う状況に対し、大開口を活かして“服をファサードに顕在化させる”設計を志向しました。また、“島状の独立したレジカウンター”で多方面への気配りも可能にしています。店舗の場所はこちら(Google Map)。
名古屋ささしまライブ駅直結の大型複合施設の1階に位置するセレクトショップのインテリアデザインである。
上階にホテルとオフィスを備える高層ビルのグランドレベルは、歩行者へ充分に開放され、多くのビジネスマンと近くの大学生が行き交っている。
フルハイトの開口部とCH4500の高い天井高さを活かし、街角に沿ってL型にハンガーラックを回して服をファサードに顕在化させ、その上方の気積に印象的な照明とサインを浮かべた。
内部は入口正面の壁を雁行させながら素材と高さを変化させることで、奥への期待感を助長し、屋外を思わせるような街灯を建ててシークエンスに変化と面白みを持たせた。
売場の中央に島状に独立したレジカウンターは多方向への気配りを可能とし、傍に架けたハシゴは天井の高さを演出するのと同時に見上げる人に身体性を想起させる。
カーペットは黄色を少し燻ませたカナリア色とし、コロナ禍で忘れてしまったショッピングの楽しさをシンボライズすることを目指した。
以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
名古屋ささしまライブ駅直結の大型複合施設の1階に位置するセレクトショップのインテリアデザインである。
上階にホテルとオフィスを備える高層ビルのグランドレベルは、歩行者へ充分に開放され、多くのビジネスマンと近くの大学生が行き交っている。
フルハイトの開口部とCH4500の高い天井高さを活かし、街角に沿ってL型にハンガーラックを回して服をファサードに顕在化させ、その上方の気積に印象的な照明とサインを浮かべた。
内部は入口正面の壁を雁行させながら素材と高さを変化させることで、奥への期待感を助長し、屋外を思わせるような街灯を建ててシークエンスに変化と面白みを持たせた。
売場の中央に島状に独立したレジカウンターは多方向への気配りを可能とし、傍に架けたハシゴは天井の高さを演出するのと同時に見上げる人に身体性を想起させる。
カーペットは黄色を少し燻ませたカナリア色とし、コロナ禍で忘れてしまったショッピングの楽しさをシンボライズすることを目指した。
今秋、直上階にオープンする2店舗の系列店と合わせてその楽しさを増幅させるべく、次の検討を重ねている。
■建築概要
名称:ring名古屋
場所:名古屋市
用途:セレクトショップ
設計:今津康夫 / ninkipen!
施工:&S co.,ltd
キネティック・アート:浦部郁幸
延床面積:205.30㎡
竣工:2024年3月
写真:河田弘樹
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 床 | カーペット(堀田カーペット) |
内装・壁 | 壁 | ビニルクロス 一部突板(安多化粧合板) |
内装・天井 | 天井 | ビニルクロス |
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