トラフ建築設計事務所が設計した、大阪市の店舗「NUBIAN OSAKA」です。
延床約340㎡の衣料品のセレクトショップです。建築家は、服の個性を“映えさせる”在り方を目指し、気積を活かして“ダイナミックでミニマル”な空間を構築しました。また、什器類のデザインで“浮遊感”という特徴も空間に付与しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。
国内外のモード、ストリートカルチャーを融合させ新たなトレンドを生み出すセレクトショップ、NUBIAN。
原宿店、渋谷PARCO店、名古屋PARCO店に続き、大阪で同店過去最大となる路面店の内外装を手掛けた。クリエイティブなショップが集まる大阪、堀江の角地にある高層タワーの1階、約340㎡の商業区画が敷地となった。
1階商業区画の赤レンガ張りのファサードに対し、ロゴをあしらった黒のゲートで店内へと客を誘導する。ゲートは、屋内のディスプレイカウンターがある低天井のエリアまで続く。
一段下りたフロアが売場になっており、約4.8mの天井高を活かした広大なワンルームの空間を確保した。荒々しいRC造の床と天井、柱に対し、平滑な光幕天井のボックスと中央のガラス什器が対比的に存在し、商品に浮遊感を与えている。
長さ約12mの光幕天井のボックス下には、メインのハンガー什器を設え、床から隆起したようなコンクリート打ち放しのディスプレイ、柱周りのガラス什器や壁面のニッチ棚でブランドごとにカテゴライズする。
また、店内奥のミラーが空間を倍に拡大しており、そのミラー面の端には3方がミラー仕上げのフィッティングルームを備えた。
天井高を活かし、頭上にはシャンデリアのような全方位スピーカーを浮かべ、ディスプレイカウンター上部にはメインスピーカー、空間の奥にはリアスピーカーを吊り、同店がこだわる本格的な音響環境を実現した。