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2024.8.21Wed
2024.8.20Tue
2024.8.22Thu
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る
photo©鈴木文人写真事務所

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architecture|feature
川村構造設計室三浦工務店浅井アーキテクツ建材(外装・壁)建材(外装・建具)建材(内装・床)建材(内装・照明)建材(内装・キッチン)建材(内装・家具)建材(内装・その他)建材(内装・水廻り)浅井正憲浅井百合鈴木文人足立区図面あり事務所東京
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る外観、東側よりエントランス側を見る、夜景 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る1階から2階への階段 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る2階、メインオフィス photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る3階、正面:ライブラリーショールーム、右:コミュニケーションコーナー photo©鈴木文人写真事務所

浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツが設計した、東京・足立区の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」です。
菓子専門商社の施設の建替の計画です。建築家は、“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案しました。また、複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造ることも意図されました。

明治28年創業の菓子専門商社、株式会社丸井スズキの事業本部の東京都足立区南花畑での建替えプロジェクトです。
分棟であった事務棟と倉庫物流センターを上下に重ね、メインオフィスをワンフロアに収めることによって部署間の連携強化を図り、社内の一体的な活動を促す構成としました。

建築家によるテキストより

1階はプロセスセンター(流通加工部門)、2階はメインオフィス、3階はプレゼンテーションの場と社内コミュニケーションの場、キッチンスタジオや品質検査室などの専門室で構成されています。企画、商品開発、品質管理、営業、バックオフィスチーム、物流センターなど社内の多岐にわたる業務それぞれに携わるワーカーが一体感をもてるよう、業務の流れをひとつの矩形の建築に集め、複雑な関係性が視覚的、空間的に現れることで「協働」を意識することができる、ひとつの街のようなオフィスを目指しました。

建築家によるテキストより

2階のメインオフィスがプロセスセンターのトラックヤードの庇代わりに張り出しているので、東面のカーテンウォールを介してオフィスから出庫するトラックが見える、トラックも入ってくるときオフィスの下階へ入り込んでいくような動線とするなどお互いの動きを感じることができます。

建物の奥行が物流倉庫に合わせて深いため、2階メインオフィス中央には3階と視線がつながる光が入り込んでくる吹き抜けがあり、3階部分で外気に面することで中間期には重力換気に用いることもできます。また、3階のコミュニケーションコーナーや企業フェアなどを行うプレゼンテーションスペース、ライブラリースペースともつながり、メインオフィス内の活動が社外の様々な事業につながっていくイメージを感じられるよう意図しました。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る鳥瞰、北側より見る。 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る俯瞰、西側より見る。 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る外観、東側の道路より見る。 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る外観、東側の道路より見る。(建築家による解説:カーテンウォールと、アスロックの製作寸法最大長さを組み合わせたファサードは、矩形の建築内部の使われ方が表れてくることを意識してデザインした。アスロック部分の笠木もカーテンウォール側で製作して合わせている) photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る外観、東側よりエントランス側を見る。 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る外観、アプローチからファサードを見る。 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る外観、アプローチからエントランスを見る。 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る1階、エントランス。(建築家による解説:庇から階段までの木ルーバーのピッチは、丸井スズキのかりんとうブランド、錦豊琳のパッケージデザインのリズムを用いている) photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る1階から2階への階段 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る階段を見上げる。 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る1階から2階への階段 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る2階、階段側からコンコースを見る。 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る2階、メインオフィス。(建築家による解説:将来的な会社の体制や世の中の動きなどの変化にも柔軟に対応できるように、インテリアや間仕切りは今後の可変性を意識して植栽を多く活用している。また、フロア全体が見渡せる位置に社長室を配置するなどして様々な部署の社員といつでもコミュニケーションが取れるような、風通しのいいレイアウトを実現した) photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る2階、メインオフィス photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る2階、メインオフィス。(建築家による解説:一部を岩吸板で作った箱状の下がり天井とし、空調や換気等の設備ボックスとし、ライン照明をロの字型に設置している。2種類の高さを組み合わせ、照度を調整し、見え隠れすることでグレアの調整としている。大きなオフィス空間を固いもので区切るのではなく、照明や天井の粗密、高さの変化などで居心地の異なるスペースをつくっている) photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る2階、社長室からメインオフィス側を見る。 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る2階、コンコースから会議室を見る。 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る2階、コンコースから階段側を見る。 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る2階から3階への階段 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る3階から階段を見下ろす。 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る3階、階段側からライブラリーショールームを見る。 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る3階、正面:ライブラリーショールーム、右:コミュニケーションコーナー photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る3階、コミュニケーションコーナー photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る3階、コミュニケーションコーナー(大会議室との可動間仕切りを収納した状態) photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る3階、コミュニケーションコーナー photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る3階、コミュニケーションコーナーからキッチンスタジオ側を見る。 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る3階、キッチンスタジオ photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る3階、品質検査室 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る3階、大会議室(間仕切った状態) photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る3階、大会議室(間仕切った状態) photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る3階、テラス photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る3階から2階への階段 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る1階、プロセスセンター photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る外観、アプローチからエントランスを見る、夜景 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る外観、アプローチからファサードを見る、夜景 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る外観、東側よりエントランス側を見る、夜景 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る外観、東側よりエントランス側を見る、夜景 photo©鈴木文人写真事務所
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る1階平面図 image©浅井アーキテクツ
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る2階平面図 image©浅井アーキテクツ
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る3階平面図 image©浅井アーキテクツ
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る立面図 image©浅井アーキテクツ
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る立面図 image©浅井アーキテクツ
浅井正憲+浅井百合 / 浅井アーキテクツによる、東京の「丸井スズキ足立事業本部新社屋」。菓子専門商社の施設の建替。“部署間の連携強化”を目指し、分棟だった事務所と物流倉庫の一体化に加えてオフィスをワンフロアに収める構成を考案。複雑な関係を視覚化して働く人が“協働”を意識できる建築を造る断面図。住宅街側はボリュームダウンし圧迫感を抑えるとともに、公園の緑や環境を柔らかく内部へ取り込むようにテラスを設けたり、開閉操作しやすい開口部を設けた。 2、3階の吹き抜けはメインオフィス中央へ光を導き、上下階の視覚的なつながりをつくっている。 image©浅井アーキテクツ

以下、建築家によるテキストです。


明治28年創業の菓子専門商社、株式会社丸井スズキの事業本部の東京都足立区南花畑での建替えプロジェクトです。
分棟であった事務棟と倉庫物流センターを上下に重ね、メインオフィスをワンフロアに収めることによって部署間の連携強化を図り、社内の一体的な活動を促す構成としました。

1階はプロセスセンター(流通加工部門)、2階はメインオフィス、3階はプレゼンテーションの場と社内コミュニケーションの場、キッチンスタジオや品質検査室などの専門室で構成されています。企画、商品開発、品質管理、営業、バックオフィスチーム、物流センターなど社内の多岐にわたる業務それぞれに携わるワーカーが一体感をもてるよう、業務の流れをひとつの矩形の建築に集め、複雑な関係性が視覚的、空間的に現れることで「協働」を意識することができる、ひとつの街のようなオフィスを目指しました。

2階のメインオフィスがプロセスセンターのトラックヤードの庇代わりに張り出しているので、東面のカーテンウォールを介してオフィスから出庫するトラックが見える、トラックも入ってくるときオフィスの下階へ入り込んでいくような動線とするなどお互いの動きを感じることができます。

建物の奥行が物流倉庫に合わせて深いため、2階メインオフィス中央には3階と視線がつながる光が入り込んでくる吹き抜けがあり、3階部分で外気に面することで中間期には重力換気に用いることもできます。また、3階のコミュニケーションコーナーや企業フェアなどを行うプレゼンテーションスペース、ライブラリースペースともつながり、メインオフィス内の活動が社外の様々な事業につながっていくイメージを感じられるよう意図しました。

2階は全体的にフリーアドレスの部署が多いのですが動きのあるワークスペースは東側、反対に西側は公園の緑を眺められるようにしてほしいという要望から、開閉できる開口部を多くとり穏やかな雰囲気とし固定席の多い構成としています。将来的な会社の体制や世の中の動きなどの変化にも柔軟に対応できるように、インテリアや間仕切りは今後の可変性を意識して植栽を多く活用しています。

天井はデッキ表しとして天井高さをできるだけ確保すると共に、空調機、換気機器の本体が入る箇所をボックス状の下がり天井とし、ライン照明を横向きに設置してデッキ下面とボックス側面に光をあてて明るさを拡散させています。箱は岩綿吸音板を用いることで、全体に対して十分な吸音性能を確保しました。

3階の品質検査室やキッチンスタジオ・撮影スタジオなど専門諸室も独立させてしまうのではなく、コミュニケーションスペースに接続することにより、社員がその活動の様子が感じられる接点をつくるようにし、社内の連携を高める効果を期待しています。さまざまな部署の社員が自然に集まり会話が生まれるなど、一体感を持って働ける構成を目指しました。

また、ショールームライブラリーはお客様をお迎えするプレゼンテーションの場であり、社員が日頃目にしやすい場所でもあるように3階コミュニケーションスペースと連続して設けました。
これまで取り扱ってきた商品の歴史を丁寧に伝えると共に、同時に店舗でのレイアウト見本などを行えるよう、静かな資料室というより動的な要素をもつ空間の一部として構成し、普段から社員、お客様が接することができる場としました。可動間仕切りを収納すると一体の大空間として使えるようになっており、社外向けの展示会や社内外のイベントなどを行う予定です。
3階のこれらのスペースは屋外テラスともつながり、公園の緑を眺めることができ、また会社のお花見イベント時も活用できる場所としました。

東京23区であっても都心から少し離れると、物流センターと1000㎡を超えるようなオフィススペースを一体的に確保できます。今回のクライアントのように、物流ジャンルのトップ企業がそのような立地で企業活動を行うことで、近隣との間にも魅力的な出来事が起き、それがおおらかに地域全体へ波及、共存していく効果が期待されます。

■建築概要

題名:株式会社丸井スズキ足立事業本部新社屋
所在地:東京都足立区
主用途:事務所、倉庫業を営まない倉庫
設計:浅井アーキテクツ 担当/浅井正憲、浅井百合
施工:株式会社三浦工務店
協力:川村構造設計室、ピーエーシー
構造:鉄骨造
階数:地上3階
敷地面積:2056.42㎡
建築面積:1103.58㎡
延床面積:2755.08㎡
設計:2020年9月~2021年11月
着工:2021年11月
竣工:2023年2月
使用開始:2023年6月
写真:鈴木文人写真事務所

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・壁外装材

アスロック600・900、ゴジロック、プライムライン600、リブロック4、カラーフロン(ノザワ)

外装・壁壁

カーテンウォール[SYSTEMA](YKKAP)

外装・壁耐火塗料

SKタイカコート(エスケー化研)

外装・壁耐火被覆

セラタイカ2号(エスケー化研)

外装・建具サッシ

サッシ[BGS、BGE、EXSIMA](YKKAP)

内装・床メインオフィス 床

OAフロア[ネットワークフロア40](共同カイテック)
タイルカーペット[GA-400](東リ)

内装・床階段、コンコース 床

樹脂系織物床タイル[ボロン](アドヴァン)

内装・床床

樹脂デッキ

内装・床床

合成樹脂系床材[ケミクリートE](ABC商会)

内装・キッチンキッチンスタジオ

キッチン[パナソニックキッチンL-CLASS](パナソニック)

内装・水廻り便器

便器[ネオレストAH](TOTO)

内装・照明メインオフィス 照明

ライン照明[トリムライン](DNライティング)

内装・照明照明

ダウンライト、スポットライト、アッパーライト[OD361370 、OS256534R、OG254019Rほか](オーデリック)

内装・床床

長尺シート[NSシート](東リ)

内装・家具オフィス家具

ワークフィット、フランカほか(コクヨ)

内装・その他防火シャッター

サンシリカスクリーンⅡ(三和シャッター)

内装・その他可動間仕切り

移動パーテーションDP-60S(コマニー)

内装・その他ガラスパーテーション

BRIDIAツイン80(コマニー)

内装・その他トイレブース

CB-ACR(コマニー)

内装・その他門扉

手動タイプ ノンレールゲート ボックススライド式引戸、手動タイプ レールゲート マルチスライド式引戸(ヒガノ)

内装・その他アルミ下端笠木

アルフラッタ(井上商事)

内装・その他ライトスチールドア

スムードLS3(三和シャッター)

内装・その他ロールスクリーン

ソフィーシルバースクリーン(ニチベイ)

内装・その他カーテン

SINFONIA、SHADOW(クリエイションバウマン)

内装・植栽オフィスグリーン

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サムネイル:ザハ・ハディドが、新国立競技場に関して、日本語で公開した、プレゼンテーションとレポート
ザハ・ハディドが、新国立競技場に関して、日本語で公開した、プレゼンテーションとレポート
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2024.08.21 Wed 15:43
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    小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、中国・安康市の宿泊施設「鹿柴山集 Luzhai cottage」。自然環境に恵まれたエリアの階段状の敷地での計画。風景との調和と建設負荷の軽減を目指し、地元産建材と地域の建設工法でつくる建築を考案。客室の間に“隙間空間”を設けて周辺民家のスケール感とも呼応させる
    photo©堀越圭晋 エスエス

    SHARE 小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、中国・安康市の宿泊施設「鹿柴山集 Luzhai cottage」。自然環境に恵まれたエリアの階段状の敷地での計画。風景との調和と建設負荷の軽減を目指し、地元産建材と地域の建設工法でつくる建築を考案。客室の間に“隙間空間”を設けて周辺民家のスケール感とも呼応させる

    architecture|feature
    建材(内装・壁)小大建築設計事務所エスエス建材(外装・建具)建材(内装・水廻り)建材(内装・家具)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・床)堀越圭晋図面あり小嶋綾香小嶋伸也宿泊施設中国
    小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、中国・安康市の宿泊施設「鹿柴山集 Luzhai cottage」。自然環境に恵まれたエリアの階段状の敷地での計画。風景との調和と建設負荷の軽減を目指し、地元産建材と地域の建設工法でつくる建築を考案。客室の間に“隙間空間”を設けて周辺民家のスケール感とも呼応させる外観、南側より見る。 photo©堀越圭晋 エスエス
    小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、中国・安康市の宿泊施設「鹿柴山集 Luzhai cottage」。自然環境に恵まれたエリアの階段状の敷地での計画。風景との調和と建設負荷の軽減を目指し、地元産建材と地域の建設工法でつくる建築を考案。客室の間に“隙間空間”を設けて周辺民家のスケール感とも呼応させる外観、南側より見る。 photo©堀越圭晋 エスエス
    小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、中国・安康市の宿泊施設「鹿柴山集 Luzhai cottage」。自然環境に恵まれたエリアの階段状の敷地での計画。風景との調和と建設負荷の軽減を目指し、地元産建材と地域の建設工法でつくる建築を考案。客室の間に“隙間空間”を設けて周辺民家のスケール感とも呼応させる2階、エントランステラススペースから田畑を見る。 photo©堀越圭晋 エスエス
    小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、中国・安康市の宿泊施設「鹿柴山集 Luzhai cottage」。自然環境に恵まれたエリアの階段状の敷地での計画。風景との調和と建設負荷の軽減を目指し、地元産建材と地域の建設工法でつくる建築を考案。客室の間に“隙間空間”を設けて周辺民家のスケール感とも呼応させるゲストルーム2、1階、ベッドスペース photo©堀越圭晋 エスエス

    小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所が設計した、中国・安康市の宿泊施設「鹿柴山集 Luzhai cottage」です。
    自然環境に恵まれたエリアの階段状の敷地での計画です。建築家は、風景との調和と建設負荷の軽減を目指し、地元産建材と地域の建設工法でつくる建築を考案しました。また、客室の間に“隙間空間”を設けて周辺民家のスケール感とも呼応させることも意図されました。

    中国陝西省安康市内に存在する集落、漁湾村に計画されたホテルプロジェクト。

    計画地は朱鷺が生息しているほどの美しい自然環境に恵まれ、山の斜面に石垣を積み上げて作られた階段状の畑地の中にあり、前面二面に棚田がパノラマ状が広がる景観が印象的な敷地だった。

    建築家によるテキストより

    生態系へのダメージを最小限に抑えることを念頭に、コテージ群を数期に渡り発展させていく今プロジェクトでは、新築による負荷を減らす工夫と共に、ランドスケープに馴染むデザインを目指した。そこで、地元で調達できる建材を最大限使い、この土地で長く親しまれてきた建設工法を可能な限り取り入れて計画をした。

    建築家によるテキストより

    棚田に向かって存在するL型形状で高低差のある敷地に、2階建の建築が連なるかのような大らかな一棟の建築を計画した。
    1階部分は目の前に広がる田畑と目線が揃うようにデザインし、外壁には現地で調達可能な馴染みのある石垣で仕上げた。2階のテラス、屋根の部分には現地の建築同様、垂木部分を丸太にすることによって、周辺の建築との連続性を新築ながら感じられるようなディテールを施した。

    この施設では、客室と客室との間にエントランス機能を持つ、専用庭のような“隙間”空間を挿入し、周辺の平屋の民家とのスケールや景観としての調和を図った。ゲストはレセプションから各客室に向かう際、雄大な田畑を眺めながら、2階部分の“隙間”空間より客室にアプローチする。

    建築家によるテキストより
    • 残り40枚の写真と建築家によるテキスト
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    建材(内装・壁)小大建築設計事務所エスエス建材(外装・建具)建材(内装・水廻り)建材(内装・家具)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・床)堀越圭晋図面あり小嶋綾香小嶋伸也宿泊施設中国
    2024.08.21 Wed 06:56
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    2024.8.20Tue
    • 保坂裕信 / haによる、神奈川・横浜市の「8つの光庭のある家」。往来のある道に面した敷地。外の視線から保護しつつ“光が溢れる住環境”を実現する為に、天窓や高窓から採光する“光庭”を平面に散在させる構成を考案。施主の望む“ミニマル”も二重壁等を用いて木造で実現
    2024.8.22Thu
    • 安藤祐介建築空間研究所による、愛媛・西条市の「異郷人の家 / 凹レンズハウス」。都心から移住する家族の為に既存民家を改修。改修の選択を施主がポジティブに捉えられるよう、住まいを“家族を乗せた宇宙船”に見立てる“ナラティブな設計手法”を考案。構成や素材もストーリーに基づき決定する

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