SHARE 美術家の内藤礼の、東京国立博物館での展覧会「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」の入場チケットをプレゼント。“根源的な生の光景”を生み出す作家の展示。収蔵品や建築空間を読み解き、“あらたな空間作品”を制作。長年閉ざされていた“鎧戸”を開放して自然光の下での作品鑑賞の体験も提供
- 日程
- 2024年6月25日(火)–9月23日(月)
美術家の内藤礼の、東京国立博物館での展覧会「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」の入場チケットを抽選でプレゼントいたします。
“根源的な生の光景”を生み出す作家の展示です。作家は、東京国立博物館の収蔵品や建築空間を読み解き、“あらたな空間作品”を制作しました。また、長年閉ざされていた“鎧戸”を開放して自然光の下での作品鑑賞の体験も提供されます。
会期は、2024年9月23日まで。展覧会の公式サイトはこちら。入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2024年7月29日(月)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。
太陽が形づくる光と影、地が生成する水や石、大気が織りなす風や雨。美術家・内藤礼は、私たちの傍らにある自然の諸要素と日常のささやかな事物を受け止めることで、私たちが日々見過ごしがちな世界の片隅に宿る情景、知覚しがたい密やかな現象を見つめ、「根源的な生の光景」を出現させてきました。精緻に構想されるその作品の世界は、その場を訪れる人をそれぞれの沈潜にいざないます。
本展は、150年の歴史を持つ東京国立博物館の収蔵品、その建築空間と内藤との出会いから始まりました。1万数千年という時を超え、内藤は縄文時代の土製品に自らの創造と重なる人間のこころを見出しました。それは、自然・命への畏れと祈りから生まれたものであり、作家はそこに「生の内と外を貫く慈悲」を感じたといいます。生の求めに迫られてつくりだされた一つ一つの土製品は、人間本来の姿を私たちに伝えるようです。会期中、自然光に照らし出される展示室では、かつて太陽とともにあった生と死を、人と動植物、人と自然のあわいに起こる親密な協和を、そっと浮かび上がらせます。
色彩に生を、風景に物語を、光に祈りを見出す内藤の作品は、縷々として尽きることなく私たちの世界を満たしてきた、遥か遠い時代から続く創造の営みを想起させます。そこには、人間が繰り返してきた「つくる」ということ、今につながる「生きる」ということへの希求が垣間見られます。時空を超えた交感がなされる会場は、空間よりも広く、時間よりも深く、目には見えない存在、耳では聞こえない声の確かさを感じ取る契機となることでしょう。本展の体験を通して、原始この地上で生きた人々と、現代を生きる私たちに通ずる精神世界、創造の力を感じていただけたら幸いです。
以下に、詳細な情報を掲載します。
内藤礼による代表的な作品
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本展の見どころ
1. 美術家・内藤礼が東京国立博物館と向き合い、生まれる作品空間
150年余の歴史を有する東京国立博物館には、およそ12万件の収蔵品が収蔵されています。本展では、美術家・内藤礼が、その中から注文主など作り手以外の意図が制作に大きく関与するようになる以前に作られた縄文時代の土製品を選び、さらに当館の建築や歴史を独自の視点で読み解くことで、あらたな空間作品を制作します。
2. 自然光のもと天気や時間により変容する、裸の空間
会場のひとつとなる本館特別5室では、「地上の生の光景」を希求する作家により、長年閉ざされていた大開口の鎧戸が開放されます。また、場の本来の姿が顕れるようにと、カーペットと仮設壁が取り払われた展示室は、建築当初の裸の空間として立ち現れ、その空間を自然光が満たします。訪れる日の天気や時間帯により刻々と変化する光の中で、作家が見つめた空間と作品の間に、静かに、変容を繰り返しながら起こる人と自然、生と死、内と外の交感をお楽しみください。
3. 時空を超え、2会場にわたるスケール
本展は、エルメス財団と共同で企画されました。作家の構想は当館を超えて、2か月後に公開される銀座メゾンエルメス フォーラムの空間へと続き、再び当館へと戻るものとなります。2会場にまたがる空間構成は、内藤が初めて見出した構想です。重なり合いながらも隔たりをもつ二つの場をつなぐのは、連作の絵画と立体作品。それらは、鑑賞者ひとりひとりの予感や記憶となり、流れる時間にあらがうことのできない人生や、いつかは消えゆく展覧会という存在の儚さを想起させることでしょう。少し先にある見えない世界、少し前にあったはずの見えない世界を辿りながら、時空を超える構想をお楽しみください。
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■展覧会概要
展覧会名:内藤礼 生まれておいで 生きておいで
会場:東京国立博物館 平成館企画展示室、本館特別5室、本館1階ラウンジ
会期:2024年6月25日(火)~9月23日(月・休)
開館時間:午前9時30分~午後5時
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし、7月15日、8月12日、9月16日・23日は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)、9月17日(火)
観覧料〈税込〉:一般1,500円、大学生1,000円
※本展チケットで総合文化展もご覧いただけます。
※高校生以下、障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に学生証、障がい者手帳等をご提示ください。
※東京国立博物館キャンパスメンバーズ会員の学生の方は、当日券を500円(500円割引)でお求めいただけます。正門チケット売場(窓口)にて、キャンパスメンバーズ会員の学生であることを申し出、学生証をご提示ください。
※混雑時は入場をお待ちいただく可能性がございます。
※荒天の場合、一部会場が閉場となる場合があります。
※会期中の展示替えはございません。
※詳細は、本展ウェブサイトでご確認ください。
主催:東京国立博物館
特別協力:エルメス財団
協力:タカ・イシイギャラリー