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2024.10.02Wed
2024.10.01Tue
2024.10.03Thu
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる
photo©母倉知樹

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architecture|feature
森下建築総研森下修建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)母倉知樹図面ありリノベーション宿泊施設兵庫神戸
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる左:アトリエコテージ VC-3、右奥:アトリエコテージHC-2 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる外観、アトリエコテージ HCを見る。 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるアトリエコテージ HC、リビングから水廻り側を見る。 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる左:アトリエコテージ VC-1、右奥:ShowIn 書院、夜景 photo©母倉知樹

森下修 / 森下建築総研が設計した、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」です。
設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設の計画です。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置しました。また、平田雅哉による既存数寄屋の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わっています。施設の公式サイトはこちら。

2016年夏、酷暑の中、六甲山に登った。六甲ケーブル山上駅前の小山を成す5300㎡の地所を見る目的もあった。荘厳な杉の木立に慄き、その中の見通しも効かない鬱蒼とした森、藪に分け入る。何やら生物が出てくるのではと腰が引ける中、朽ちた数寄屋を見つける。建具ははずれ、柱壁は傾き、風雨が吹き込んでいた。

六甲山はかつて、関西の避暑地として賑わい、国内初のゴルフコース、人工スキー場が開設され、遊園地や別荘、保養所、幾筋のロープウェーが建ち並んだが、その後、国立公園に指定され、建物の新築も禁止された。幾多とあったホテルや施設も閉じていく。文化的な集積が消えていく。

当初は私共も地所を顧客から譲り受けることを断念したが、まもなく、コロナ禍が世界を襲った。いつ納まるかもわからないパンデミックの中、ライフスタイルや価値観を変えこの後の社会を私たち建築・環境を作る人間が如何にイノベートするか、リ・クリエイトするかを考えた。焦燥感にも似た思いの中、自らが事業主となりThinkStayMt.という「第三の居場所」、クリエイトの場を自分たちだけでなく次代のためにも創ることを決意した。

建築家によるテキストより

六甲ケーブル山上駅前の小山、標高760mの地にワーケーションなどを意識したサードプレイスを創った。
天覧台にも近く、都市を俯瞰しながら大自然の中、感性を研ぎ澄まし、創造力を刺激する宿泊可能なアトリエコテージ群を森に潜ませた。

建築家によるテキストより

数寄屋周辺の山の斜面に自然を崩すことなくフラットなアトリエHCとタワー型アトリエVC、計5棟のアトリエコテージを浮遊させる。急峻な斜面の中、樹木の隙間を探して建築するので、自ずとフットプリントは小さくなり斜面に浮く高床式の構造となる。細分化された鉄骨軸組にポリカ波板を両面張りしダブルスキンを形成、樹々の中に浮遊する解放感を実現しつつも温熱環境をコントロールする。加えて開閉可能な厚手のカーテンを外周全域に設け、内部環境を快適に包む。開かれた環境装置を森の中に浮遊させる。

森の中に浮遊し、感性を研ぎ澄ます。水を汲み、火を焚き、食事をつくる。そんな生きる上での基本的な所作がここでは新鮮に感じられる。キッチンやサニタリーはもちろん、プロジェクタ・スクリーン、WIFI、焚火スペースなどなど、ワーケーションとしての設備は全て整っているが、自然の中、手間をかけることにより得られる何かを感じて欲しい。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる鳥瞰、敷地全体を見る。 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるプラザ photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるプラザ photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるレセプションとキッチン photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる左:アトリエコテージ VC-3、右奥:アトリエコテージHC-2 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる外観、アトリエコテージ VCを見る。 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるアトリエコテージ VC、1階、ダイニングとキッチン(水廻りのカーテンを閉めた状態) photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるアトリエコテージ VC、1階、ダイニングとキッチン(水廻りのカーテンを開けた状態) photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるアトリエコテージ VC、2階、手前:タタミスペース、正面:デスク photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるアトリエコテージ VC、2階、タタミスペース photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるアトリエコテージ VC、3階、アトリエ photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるアトリエコテージ VC、3階、アトリエ photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる外観、アトリエコテージ HCを見る。 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる外観、アトリエコテージ HCを見る。 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるアトリエコテージ HC、エントランスからリビングを見る。 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるアトリエコテージ HC、左:水廻り、正面:リビング、右:キッチン photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるアトリエコテージ HC、リビングから水廻り側を見る。 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる左:アトリエコテージ VC-1、右:ShowIn 書院 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる外観、ShowIn 書院を見る。 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるShowIn 書院、玄関 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるShowIn 書院、縁側 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるShowIn 書院、縁側から広間を見る。 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるShowIn 書院、縁側 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるShowIn 書院、広間 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるShowIn 書院、縁側 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるShowIn 書院、縁側、夕景 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるShowIn 書院、ワークスペース、夕景 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる外観、ShowIn 書院を見る、夕景 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる左:ShowIn 書院、右:アトリエコテージ VC-1、夕景 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる左:アトリエコテージ VC-1、右奥:ShowIn 書院、夜景 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる外観、アトリエコテージ VC-1を見る、夜景 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる外観、アトリエコテージ HC-2、夜景 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる左:横型コテージ HC-1、右奥:縦型コテージ VC-2、夜景 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる左:縦型コテージ VC-3、右:縦型コテージ VC-2、夜景 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるレセプションとキッチン、夜景 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる鳥瞰、敷地全体を見る、夜景 photo©母倉知樹
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる配置図 image©森下建築総研
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わる敷地断面図 image©森下建築総研
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるアトリエコテージ、平面図・立面図・断面詳細図 image©森下建築総研
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるアトリエコテージ HC、断面図 image©森下建築総研
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるアトリエコテージ VC、断面図 image©森下建築総研
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるアトリエコテージ HC、アイソノメトリック図 image©森下建築総研
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるアトリエコテージ VC、アイソノメトリック図 image©森下建築総研
森下修 / 森下建築総研による、兵庫・神戸市の、宿泊施設「ThinkStay Mt.」。設計者が事業主で運営も手掛ける山中のワーケーション施設。“心地よく創造的な活動”の場を目指し、5棟の高床式の“アトリエコテージ”を設計して森の中に配置。既存の修復は設計者の主導のもと平田建設も関わるコテージ、アクソノメトリック図 image©森下建築総研

以下、建築家によるテキストです。


六甲ケーブル山上駅前の小山、標高760mの地にワーケーションなどを意識したサードプレイスを創った。
天覧台にも近く、都市を俯瞰しながら大自然の中、感性を研ぎ澄まし、創造力を刺激する宿泊可能なアトリエコテージ群を森に潜ませた。

2016年夏、酷暑の中、六甲山に登った。六甲ケーブル山上駅前の小山を成す5300㎡の地所を見る目的もあった。荘厳な杉の木立に慄き、その中の見通しも効かない鬱蒼とした森、藪に分け入る。何やら生物が出てくるのではと腰が引ける中、朽ちた数寄屋を見つける。建具ははずれ、柱壁は傾き、風雨が吹き込んでいた。

六甲山はかつて、関西の避暑地として賑わい、国内初のゴルフコース、人工スキー場が開設され、遊園地や別荘、保養所、幾筋のロープウェーが建ち並んだが、その後、国立公園に指定され、建物の新築も禁止された。幾多とあったホテルや施設も閉じていく。文化的な集積が消えていく。

当初は私共も地所を顧客から譲り受けることを断念したが、まもなく、コロナ禍が世界を襲った。いつ納まるかもわからないパンデミックの中、ライフスタイルや価値観を変えこの後の社会を私たち建築・環境を作る人間が如何にイノベートするか、リ・クリエイトするかを考えた。焦燥感にも似た思いの中、自らが事業主となりThinkStayMt.という「第三の居場所」、クリエイトの場を自分たちだけでなく次代のためにも創ることを決意した。

数寄屋の周辺にいくつかの貸アトリエを建て地所を有効に使うことを考えた。神戸市の賑わい創出事業として新築が許可され、支援もされるが、旅館業法に適合する宿泊施設とすることが条件づけられた。

「書院」数寄屋周辺の山の斜面に自然を崩すことなくフラットなアトリエHCとタワー型アトリエVC、計5棟のアトリエコテージを浮遊させる。急峻な斜面の中、樹木の隙間を探して建築するので、自ずとフットプリントは小さくなり斜面に浮く高床式の構造となる。細分化された鉄骨軸組にポリカ波板を両面張りしダブルスキンを形成、樹々の中に浮遊する解放感を実現しつつも温熱環境をコントロールする。加えて開閉可能な厚手のカーテンを外周全域に設け、内部環境を快適に包む。開かれた環境装置を森の中に浮遊させる。

森の中に浮遊し、感性を研ぎ澄ます。水を汲み、火を焚き、食事をつくる。そんな生きる上での基本的な所作がここでは新鮮に感じられる。キッチンやサニタリーはもちろん、プロジェクタ・スクリーン、WIFI、焚火スペースなどなど、ワーケーションとしての設備は全て整っているが、自然の中、手間をかけることにより得られる何かを感じて欲しい。研修やワークショップ、セミナーにイベントなどにも相応しく。森の中、街では感じるバリアも外れコミュニケーションも滑らかになる。

重機も上がらぬ斜面の中、請けてくれるゼネコンを探すことも難しく直営工事とした。各専門業者に見積をとり施工を発注した。設計者自身が墨だしから、各種工事の立会を行い時には掘削まで行った。六甲山特有の地形、地質との取り合いもあり、試行錯誤を繰り返す工事であったが、安心できる構築ができたと自負している。

地球温暖化や地震など心配なことも多々あるが、ここは昔ながらの自然の厳しさも体感する一方で心地よく創造的な活動ができる場所でもある。次代を考え、忘れかけていた感性を呼び起こし創造力を高める。未来につながる環境を都市と隣接する大自然の中に創った。環境はこれからも進化していく。時空を過ごすことによりThinkStay Mt.を感じて欲しい。


ShowIn / 書院について

平田雅哉氏が昭和17年に手掛けた建築である。建築主は、中山悦治氏。熱海の大観荘も中山氏の別邸であった。書院も六甲山の避暑のための別邸として建てられ、当時の文化人や芸術家が集まっていたのかと推測される。平田氏は棟梁と言っても図面の鬼という異名もとるようで唐墨などでディテールを隅々まで検討、デザインしていた。

書院は特にその繊細さとモダニズムが際立つ先鋭を感じる建築で網代や葦の建具、天井、欄間の細工等などなど、たくさんの要素が混在する小宇宙であるが、それらの関係性が非常に検討され、破綻を感じない。上品な繊細を感じる。何より驚かされることはミースの建築のごとく壁がなく、外周はほぼ開口部で構成されているが、これらの構成が美しい。

平田雅哉氏の孫である雅映氏の思いと意地が建物を蘇らせたのだと思う。現代の生活に適するように仕様を修正しつつもほぼ原形のまま復刻し、カフェのようなシェアラウンジとして公開しているが、ここでの宿泊も検討していく。ここに居て森を眺めていると何やら幸せな気分になる。感性を豊かにする建築だ。
(森下修)

■建築概要

題名:ThinkStay Mt. / シンクステイ・マウンテン
所在地:兵庫県神戸市灘区六甲山町一ヶ谷1-8
主用途:アトリエ・コテージ(宿泊施設)、ワ―ケーション施設
設計:森下建築総研 担当/森下修、宇都祥平、丹羽健斗、惣坊真理
担当:森下建築総研 担当/森下修、丹羽健斗、宇都祥平
施工:直営
書院修復:平田建設 担当/平田雅映
コテージ仕上:グラウンド 担当/堀切基央
鉄骨:平井工業 担当/平井秀樹 
基礎:政岡工業 担当/森毅一郎
杭:第一基礎 担当/永田文英 
設備・空調:新和商会 担当/山田洋史
電気:星和電機工業 担当/桃川清二、坂田嘉仙
外構:パワーオフタックル  担当/榎木敦
構造:鉄骨造
───
階数
Atelier HC(横型コテージ):地上1階
Atelier VC(縦型コテージ):地上3階
───
敷地面積:5325.71㎡
建築面積:317.10㎡
延床面積:371.13㎡
設計:2021年8月~2022年11月
工事:2022年11月~2023年8月
竣工:2023年8月
写真:母倉知樹

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・床Atelier HC(横型コテージ) 床

構造用合板貼キシラデコール塗布、一部化粧塩ビタイル貼
サニタリー部はステンレスパンの上ウリンすのこ敷

内装・床Atelier HC(縦型コテージ) ダイニング、キッチン、サニタリー 床

ホモジニアス樹脂タイル貼

内装・床Atelier HC(縦型コテージ) リビング、寝室 床

琉球畳敷

内装・床Atelier HC(縦型コテージ) 書斎 床

タイルカーペット貼

内装・床ShowIn書院 床

スタイロ畳敷き、畳板下に断熱材施工

内装・壁Atelier HC 壁

ポリカナミイタ貼 ダブルスキン+カーテン

内装・壁ShowIn書院 壁

土ぬりかべ盛り替えの上聚楽塗

内装・天井Atelier HC(横型コテージ) 天井

ポリカナミイダブルスキンのまま+カーテン 一部ポリカツインカーボ [グリーン、ブルー]

内装・天井Atelier HC(縦型コテージ) ダイニング、キッチン、サニタリー 天井

構造用合板のまま直天井、一部構造用合板貼キシラデコール塗布

内装・天井Atelier HC(縦型コテージ) リビング、寝室 天井

構造用合板のまま直天井

内装・天井Atelier HC(縦型コテージ) 書斎 天井

ポリカナミイダブルスキンのまま+カーテン、一部構造用合板キシラデコール塗布

内装・天井ShowIn書院 天井

既存木残天井洗い出し補修、上部に断熱材敷き込み

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サムネイル:常山未央 / mnmによる東京都品川区の戸建て住宅をリノベーションしたシェアハウス「不動前ハウス」
常山未央 / mnmによる東京都品川区の戸建て住宅をリノベーションしたシェアハウス「不動前ハウス」
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森下建築総研森下修建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)母倉知樹図面ありリノベーション宿泊施設兵庫神戸
2024.10.02 Wed 07:03
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    【ap job更新】 MAD Architectsにて実績を積み設立され、中国の大規模建築も手掛ける「ARCHER」が、デザインアシスタント(既卒・経験者)を募集中

    ap job 【ap job更新】 MAD Architectsにて実績を積み設立され、中国の大規模建築も手掛ける「ARCHER」が、デザインアシスタント(既卒・経験者)を募集中

    architecture|job|promotion
    建築求人情報
    【ap job更新】 MAD Architectsにて実績を積み設立され、中国の大規模建築も手掛ける「ARCHER」が、デザインアシスタント(既卒・経験者)を募集中
    【ap job更新】 MAD Architectsにて実績を積み設立され、中国の大規模建築も手掛ける「ARCHER」が、デザインアシスタント(既卒・経験者)を募集中
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
    job.architecturephoto.net

    MAD Architectsにて実績を積み設立され、中国の大規模建築も手掛ける「ARCHER」の、デザインアシスタント(既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    中国北京で活躍するMAD Architectsにて実績を積んだ主宰が、日本で建築デザイン事務所ARCHERを設立。

    建築を意味する“ARCH”とそれに従事する“~ER”と組み合わせた造語として、“設計”ではなく“デザイン”に特化した建築との向き合い方を模索している事務所です。

    中国で乱立する画一的な高層住宅が社会問題となっている中で、デザインによって付加価値をつけていくことが重要になってきており、我々は自然のエレメント(要素)をデザインに取り込んだ、バイオフィリアデザインを思想の軸に建築デザイン活動をしています。

    中国の主要都市における大規模開発の中でもランドマークとなるような重要なプロジェクトに関わることができ、また、デザインにおいて自由度の高いプロジェクトが多くとてもやりがいがあります。少しでも興味を持って頂いた方はぜひ、ご応募ください。

    job.architecturephoto.net
    • ap job
    建築求人情報
    2024.10.02 Wed 17:51
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    田中亮平 / G ARCHITECTS STUDIOによる、東京・台東区の飲食店「茶室ニゴウ」。木造二階建てを改修した店。非常に小さな面積という与件を受け、蛍光カラーの“幾何学図形”を導入して“空間認識に揺らぎを与える”計画を考案。グリーンとピンクの色はブランディングを手掛ける北川一成が選定
    photo©志摩大輔

    SHARE 田中亮平 / G ARCHITECTS STUDIOによる、東京・台東区の飲食店「茶室ニゴウ」。木造二階建てを改修した店。非常に小さな面積という与件を受け、蛍光カラーの“幾何学図形”を導入して“空間認識に揺らぎを与える”計画を考案。グリーンとピンクの色はブランディングを手掛ける北川一成が選定

    architecture|feature
    建材(内装・床)北川一成DIX構造設計部荻野景観設計GRAPHG ARCHITECTS STUDIOModuleX建材(内装・造作家具)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・壁)山翠舎台東区志摩大輔図面あり田中亮平コンバージョンリノベーション店舗東京
    田中亮平 / G ARCHITECTS STUDIOによる、東京・台東区の飲食店「茶室ニゴウ」。木造二階建てを改修した店。非常に小さな面積という与件を受け、蛍光カラーの“幾何学図形”を導入して“空間認識に揺らぎを与える”計画を考案。グリーンとピンクの色はブランディングを手掛ける北川一成が選定1階、左:物販棚、右:客席 photo©志摩大輔
    田中亮平 / G ARCHITECTS STUDIOによる、東京・台東区の飲食店「茶室ニゴウ」。木造二階建てを改修した店。非常に小さな面積という与件を受け、蛍光カラーの“幾何学図形”を導入して“空間認識に揺らぎを与える”計画を考案。グリーンとピンクの色はブランディングを手掛ける北川一成が選定2階、奥座敷 photo©志摩大輔
    田中亮平 / G ARCHITECTS STUDIOによる、東京・台東区の飲食店「茶室ニゴウ」。木造二階建てを改修した店。非常に小さな面積という与件を受け、蛍光カラーの“幾何学図形”を導入して“空間認識に揺らぎを与える”計画を考案。グリーンとピンクの色はブランディングを手掛ける北川一成が選定2階、奥座敷から開口部越しに坪庭を見る。 photo©志摩大輔

    田中亮平 / G ARCHITECTS STUDIOが設計した、東京・台東区の飲食店「茶室ニゴウ」です。
    木造二階建てを改修した店です。建築家は、非常に小さな面積という与件を受け、蛍光カラーの“幾何学図形”を導入して“空間認識に揺らぎを与える”計画を考案しました。また、グリーンとピンクの色はブランディングを手掛ける北川一成が選定しました。店舗の公式サイトはこちら。

    敷地は浅草の仲見世通りから細い路地を通り抜けた先にあります。
    築70年程の小さな木造二階建ての元ハンコ屋さんを改修・コンバージョンしました。オーナーは奥浅草に茶室ryokanという敢えて極小の宿泊室を茶室に見立てたホテルを運営しています。今回は関連施設として、その2号店である飲食店を設計しました。

    建築家によるテキストより

    我々は蛍光グリーンの壁面と蛍光ピンクの円盤、2つの幾何学図形を古い建物にインストールしました。1階のグリーンの壁面は長屋だった隣家の撤去により傾いた建物の補強を兼ね、2階には極端に低いピンクの楕円の天井を挿入。2階へ客を誘います。

    建築家によるテキストより

    また2色の蛍光カラーは間近で正対すると距離感が狂い空間認識に揺らぎを与えます。奥浅草のネオンのイメージを反映したものとして、この飲食店のブランディングを統括するデザイナー・アーティストでGRAPH代表の北川一成氏によって選ばれたカラーです。

    建築家によるテキストより
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    建材(内装・床)北川一成DIX構造設計部荻野景観設計GRAPHG ARCHITECTS STUDIOModuleX建材(内装・造作家具)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・壁)山翠舎台東区志摩大輔図面あり田中亮平コンバージョンリノベーション店舗東京
    2024.10.02 Wed 15:11
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    2024.10.01Tue
    • 建築家の藤田雄介による書籍『建具の手がかり: 境界を操作する39の手法』をプレビュー。建具メーカーも運営する建築家による初の単著。スカイハウスほか26作品と著者自身による13作品を取り上げ、“建具”と“境界”に着目して読み解く
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    • 2024年9月にアーキテクチャーフォトで注目を集めた記事トップ40
    2024.10.03Thu
    • 大阪中之島美術館での展覧会「Space In-Between:吉川静子とヨゼフ・ミューラー=ブロックマン」の入場チケットをプレゼント。スイスを拠点とした芸術家と、同国を代表し“グリッドシステム”でも知られるグラフィックデザイナーの展覧会。初の大規模回顧展として開催される
    • 浜田晶則建築設計事務所による、東京・世田谷区の「民家A」。現代の実家像も目指した住宅。施主が書いた“生活像の文章”を出発点とし、家族の記憶の象徴となる“もの”を街に対して表現する縦長窓“見世のディスプレイ”を備えた建築を考案。民家の要素や構成を援用して造る

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