長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 2階、オフィス "Untitled (The Lined Office in Matsubara #639)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 4階、オフィス、モニター側を見る。 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #690)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 5階、ストック、模型机側を見る "Untitled (The Lined Office in Matsubara #361)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 7階、ミーティング、フリースペースから会議室を見る。 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #31)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画 が設計した、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」です。
全国に支店のある企業の東京事務所の改修計画です。建築家は、会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向しました。そして、各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案しました。施主企業の公式サイトはこちら 。
JAKUETSは福井県敦賀市に本社を構え、遊具や教具などの企画・開発から製造・販売・メンテナンス、幼稚園・保育園や公園の設計から街づくり事業まで、教育に関わる多種多様な事業を展開する全国に67もの支店をもつ会社である。
その東京支店の改修にあたり、我々はこの1支店にとどまらず、本社および67支店の未来を考えた計画を行なった。
これまで全国の支店は各地域の顧客のニーズや事情に応えるべく、支店に在庫をストックし商品の現物を持ち運ぶような地域に根ざした営業スタイルで事業に取り組んできた。こうした1対1のコミュニケーションの分厚さで顧客の信頼を得てきたが、顧客層やニーズの多様化に加え、情報環境・物流が整った今では地域に縛られる必要性がなくなり、各支店は倉庫と社宅の空間を多くの地域でストックとして抱えることになった。
社内的には全国規模の市場をもちそこで培われたノウハウがあるにもかかわらず、地域で閉じたコミュニケーションにとどまり、さまざまな事業から集まる多様なニーズを部署間で共有する機会も気薄だった。それでも本社と67支店の結びつきは強いため、本計画ではその関係を双方向かつネットワーク型で結び全国のコミュニケーションをつなぎ合わせることで、JAKUETS本来の分厚さを未来に向けてより強固なものにしたいと考えた。
そのネットワークを実現するアイデアとして、約100インチのモニターをオフィスに置くこととした。そのモニターが別の支店にも配備されオフィス空間が常に画面に映し出されることで、全身が映り目線が合うスケール1:1のリアルなコミュニケーションをリアルタイムで行うことを考えた。しかしモニターに取り付けられるカメラの視野角には限りがあり、フロアの矩形と直行してモニターを置くとどうしても死角が生まれてしまう。
カメラが空間全体をカバーでき、かつどこにいてもモニターが見えるようにするには、フロアの角から斜め45°に角度を振って置くことが最も効率的である。その結果モニターがオフィスレイアウトの基準となり、その他の家具なども建築に対して斜め45°に配置されることになった。
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長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 外観、北側道路よりエントランスを見る。 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #483)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 3階、オフィス "Untitled (The Lined Office in Matsubara #277)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 4階、オフィス、エレベーターホール側から全体を見る。 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #617)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 4階、オフィス、モニター側を見る。 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #690)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 4階、オフィス、モニターを見る。 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #530)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 4階、オフィス "Untitled (The Lined Office in Matsubara #636)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 2階、オフィス "Untitled (The Lined Office in Matsubara #639)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 4階、オフィス、エレベーターホール側を見る。 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #652)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 4階、オフィス "Untitled (The Lined Office in Matsubara #565)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 4階、オフィス "Untitled (The Lined Office in Matsubara #573)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 5階、ストック "Untitled (The Lined Office in Matsubara #437)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 5階、ストック、設計ブース "Untitled (The Lined Office in Matsubara #368)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 5階、ストック、模型机側を見る "Untitled (The Lined Office in Matsubara #361)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 5階、ストック、更衣室側を見る "Untitled (The Lined Office in Matsubara #398)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 5階、ストック、キッチンブース "Untitled (The Lined Office in Matsubara #383)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 6階、社宅を改修したフロア、エレベーター側を見る。 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #856)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 6階、社宅を改修したフロア、廊下 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #785)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 6階、社宅を改修したフロア、個室の出入口 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #833)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 6階、社宅を改修したフロア、個室 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #850)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 6階、社宅を改修したフロア、個室 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #748)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 6階、社宅を改修したフロア、個室、キッチン "Untitled (The Lined Office in Matsubara #898)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 6階、社宅を改修したフロア、個室、キッチンの詳細 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #769)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 7階、ミーティング、フリースペース "Untitled (The Lined Office in Matsubara #62)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 7階、ミーティング、フリースペース "Untitled (The Lined Office in Matsubara #254)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 7階、ミーティング、フリースペースから会議室を見る。 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #131)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 7階、ミーティング、フリースペースから会議室を見る。 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #31)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 7階、ミーティング、会議室 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #167)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 1階、駐車場 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #945)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 1階、駐車場 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #922)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 3階、オフィス、夜景 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #348)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 3階、オフィス、夜景 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #307)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 3階、オフィス、夜景 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #292)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案 3階、オフィス、夜景 "Untitled (The Lined Office in Matsubara #323)", 2024 © Gottingham Image courtesy of Jakuets, Schemata Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
以下、建築家によるテキストです。
JAKUETSは福井県敦賀市に本社を構え、遊具や教具などの企画・開発から製造・販売・メンテナンス、幼稚園・保育園や公園の設計から街づくり事業まで、教育に関わる多種多様な事業を展開する全国に67もの支店をもつ会社である。
その東京支店の改修にあたり、我々はこの1支店にとどまらず、本社および67支店の未来を考えた計画を行なった。
これまで全国の支店は各地域の顧客のニーズや事情に応えるべく、支店に在庫をストックし商品の現物を持ち運ぶような地域に根ざした営業スタイルで事業に取り組んできた。こうした1対1のコミュニケーションの分厚さで顧客の信頼を得てきたが、顧客層やニーズの多様化に加え、情報環境・物流が整った今では地域に縛られる必要性がなくなり、各支店は倉庫と社宅の空間を多くの地域でストックとして抱えることになった。
社内的には全国規模の市場をもちそこで培われたノウハウがあるにもかかわらず、地域で閉じたコミュニケーションにとどまり、さまざまな事業から集まる多様なニーズを部署間で共有する機会も気薄だった。それでも本社と67支店の結びつきは強いため、本計画ではその関係を双方向かつネットワーク型で結び全国のコミュニケーションをつなぎ合わせることで、JAKUETS本来の分厚さを未来に向けてより強固なものにしたいと考えた。
そのネットワークを実現するアイデアとして、約100インチのモニターをオフィスに置くこととした。そのモニターが別の支店にも配備されオフィス空間が常に画面に映し出されることで、全身が映り目線が合うスケール1:1のリアルなコミュニケーションをリアルタイムで行うことを考えた。しかしモニターに取り付けられるカメラの視野角には限りがあり、フロアの矩形と直行してモニターを置くとどうしても死角が生まれてしまう。
カメラが空間全体をカバーでき、かつどこにいてもモニターが見えるようにするには、フロアの角から斜め45°に角度を振って置くことが最も効率的である。その結果モニターがオフィスレイアウトの基準となり、その他の家具なども建築に対して斜め45°に配置されることになった。
さらに、かつて社宅として利用されていた6階のスペースを社員の一時的な滞在が可能な場所として運用することにし、計6室を改修した。それによって、首都圏に出張に来たスタッフが経費をかけずに宿泊できたり、週末を使って東京観光ができたりといったことを想定している。今後に向けての我々の想定としては、東京支店に限らず全国で社宅をスタッフが一時的に滞在できるように改修することで、オンラインだけではなくリアル空間においてもネットワーク型のコミュニティが形成されることを考えている。
(河野誠)
■建築概要
題名:JAKUETS TOKYO MATSUBARA
所在地:東京都世田谷区松原
主用途:事務所 / 住宅
設計:長坂常 / スキーマ建築計画 担当/河野誠、中原風香
植栽計画:叢
施工:TANK
構造:RC造
階数:7階
床面積:1623.63㎡
竣工:2023年11月
写真:Gottingham
JAKUETS, headquartered in Tsuruga City, Fukui Prefecture, has 67 branches throughout Japan and is engaged in diverse educational businesses, ranging from the planning, development, manufacturing, sales, and maintenance of playground and educational equipment to the design of kindergartens, nursery schools, parks, and community development projects. In renovating the Tokyo branch, we made a plan for the future of the headquarters and its 67 branches, not just this one branch.
Until now, their branches across Japan have conducted their business in a community-based sales style. Each branch stocked inventory and delivered products directly to customers to meet their needs and circumstances in each region. This intense one-on-one communication has earned the trust of customers. However, in addition to the diversification of clientele and their needs, now that the information environment and logistics are in place, there is no need to confine themselves to a specific region, and many regional branches now have unused warehouses and company housing in stock.
Although the company has a nationwide market base and the know-how cultivated in it, its communications remained confined to each region, and the employees had few opportunities to share information about diverse needs gathered from various businesses among the departments. Nevertheless, the ties between the head office and the 67 branch offices are strong, and our plan aims to strengthen these ties in a bidirectional and networked manner to bridge all communications.
One idea for implementing this network was to install a 100-inch monitor in the office. This monitor is also installed at other branches, constantly projecting their office spaces on the screens. It allows for real-time communication with actual-sized full-body images and direct eye contact. However, the camera’s viewing angle attached to the monitor is limited, and placing the monitor perpendicular to the rectangular floor inevitably creates blind spots.
To cover the entire space with the camera and make the monitor visible from anywhere, placing it diagonally at a 45° angle from the corner of the floor is most efficient. As a result, the monitor’s placement set a guideline for the office layout, and we also placed other furniture pieces at an angle of 45° to the building framework.
In addition, we decided to operate the sixth-floor space formerly used as company housing as a place where employees can stay temporarily and have renovated a total of six rooms. In this way, employees traveling to the Tokyo region on business can stay overnight without incurring expenses, and they can also use the weekend to explore the attractions of Tokyo. Our vision for the future is that company housing will be renovated so that staff can stay there temporarily not only at the Tokyo branch but also at branches nationwide, thereby creating networked communities in physical and online spaces.
(Makoto Kohno)
JAKUETS TOKYO MATSUBARA
Location: Matsubara, Setagaya-ku, Tokyo, Japan
Usage: Office / House
Architect: Jo Nagasaka / Schemata Architects
Project team: Makoto Kohno, Fuka Nakahara
Construction: TANK
Collaboration: Qusamura
Structure: RC
Number of stories: 2F
Floor area: 1623.63㎡
Date of completion: November 2023
Photographer: Gottingham