SHARE 法律家の水野祐と建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2024」が開催。テーマは「あいまいさの確かな形質」。最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈
法律家の水野祐と建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2024」が開催されます。テーマは「あいまいさの確かな形質」。最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈されます。登録締切は2024年11月7日(木)。提出期限は2024年11月14日(木)です。【ap・ad】
テーマ:あいまいさの確かな形質
法とは社会を制御する堅く不自由な存在に感じるかもしれませんが、実際には解釈の多様さを含んでいます。そして、時代の変化とともに可変的な存在でもあります。デザインの側から見ると、法は「制約」と捉えられることがほとんどですが、実は設計行為の背景となるある種の「決定ルール」として機能することもあります。
空間や建築を通した広い意味でのルールの形や質が、新しい思考様式、行動様式、生活様式につながる「創造的な道具」になる可能性があります。白黒はっきりつかないあいまいな状況、例えば法だけでなく、その場所独自の観念やルールが重なった状況、ゆらぎは、法が創造的に変化して社会が変わるその重要なきっかけになる。そのような法のデザインの考え方もあるはずです。
あいまいさを確かな形質としてつくることができた時に、どのような未来、どのような可能態を描くことができるのか、その提案を求めます。
賞金
●インターナショナルアワード 最優秀賞(1名)
賞金 10,000 USドル
ハーバード大学での6週間のサマースクールへの招待(旅費滞在費を含む)●日本地区最優秀賞(1名)
賞金 30万円
インターナショナルアワードセレモニーへの招待(旅費滞在費含む)
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待●日本地区インテリア部門優秀賞(2名)
賞金 各5万円
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待●日本地区建築・ランドスケープ部門優秀賞(2名)
賞金 各5万円
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待
以下に、募集概要等を掲載します。
AYDAとは
“The AYDA Awards”(旧 Asia Young Design Awards)は日本ペイントグループが、アジア一円で開催している建築デザインの国際コンペティションです。多様な人々が豊かに自分らしく暮らす社会の実現を、建築・デザインの視点からどのようにアプローチできるかを考えています。
アジア各国の学生のみなさんが国をまたいで同じテーマに取り組み、審査はそれぞれの国で行います。
最優秀者は賞金とは別にインターナショナルアワードセレモニーに参加していただき、自らのアイデアを各国から集まった建築家や学生に発表していただきます。
著名な建築家からの直接の指導、国や地域を超えた交流の機会は、学生のみなさんにとっては、世界の建築・デザインを取り巻く状況を肌で感じられる貴重な経験になるでしょう。
スケジュール
登録締切 2024年11月7日(木)
提出期限 2024年11月14日(木)審査基準
テーマに沿った提案があるか
具体的な場所や環境への提案を含んでいるか
場所の潜在的可能性をひきだせているか
社会の本質的課題にアプローチできているか
未来へのチャレンジがあるか応募資格
作品提出期間中に、日本国内の大学院、大学、短期大学、専門学校、高等専門学校に在籍し、建築、インテリア、ランドスケープ、デザイン、アートを学ぶ18歳以上の学生であること。
(インターンシップを除く就業経験2年未満)
(上記条件下にあるが、海外留学中の場合は応募可とする)
※応募は一人につき1点までとします。
※グループでの応募は不可です。
※このコンペのためのオリジナルの作品で応募をお願いします。
※このコンペを大学等の課題にして、教員等より指導をうけた作品も応募可とします。敷地のサイズ
インテリア部門 ~1,000㎡
建築部門 ~10,000㎡
ランドスケープ部門 ~40,000㎡
・提案の規模はインテリア、建築、ランドスケープに関わるものとする
・規模の制限は設けないが、提案している面積や規模、デザインの効果の大きさが具体的にわかるようにすること応募方法
URL:https://ayda.awardsplatform.com/応募登録方法
1.上記リンクを開き、アカウント登録を行ってください。
2.登録されたメールアドレスに確認メールが送信されますので、アカウントを確認してください。
3.作品の提出準備ができましたら、登録したアカウントを開き、応募フォームに必要事項を入力のうえ作品を提出してください。(提出期限までの期間は、応募作品を下書きして保存したり、修正することもできます)
4.応募が完了したら、確認メールが届きますのでご確認ください。提出物
1.プレゼンテーションシート
作品サイズは、A2サイズ(420×594mm)・PDF形式・5MB以内のデータをご提出ください。データファイル名には、「登録ナンバー」「応募代表者氏名」を明記してください(例:AYDA0001_氏名.jpg)。
フロアプランにおいて全てのエリアにエリア名を記載してください。
提出物に使用する言語は日本語もしくは英語とします。
応募作品には経歴や学校名は記載しないでください。
応募する作品は本コンペ用のオリジナルの作品に限ります。2.デザインコンセプトの説明(Word形式 A4 1枚以内)
プレゼンテーションボードに使用したデザインコンセプトと同じ内容でも可とします。3.写真
直近の顔写真を提出してください。
証明写真でなくとも顔がはっきりわかるものでしたら自身で撮影したものでも可とします。注意事項
応募フォームは世界共通フォーマットのため、プレゼンテーションボード等作品を3点登録することになっていますが、日本地区に限っては上記①の通り1点とします。ただし、システム上、2点目、3点目の登録も必須となっているため同じファイルを2点目、3点目にもアップロードしてください。結果発表
授賞者には、11月中に個別にメールまたはお電話でご連絡をいたします。
また、ウェブサイトにて、作品、氏名、所属・学部学科等、公開させていただく予定です。
12月~2025年1月に開催予定の授賞式にもご参加いただきます。お問い合わせ
課題に関する質疑応答はいたしません。
規定以外の事項に関しては応募者の自由裁量といたします。AYDA2023事務局((株)建報社内)
mail:ayda@kenchiku.co.jp
TEL:03-5244-9335留意事項
応募について
・応募作品データは返却いたしません。必要な場合はあらかじめデータ保管しておいてください。
・応募作品は、国内外を問わず公表または他設計競技へ提出されていないオリジナル作品に限ります。
・同一作品の他設計競技への二重応募は禁じます。
・応募作品の著作権は応募者に帰属しますが、ウェブサイトや雑誌への掲載に関する権利は主催者が保有するものとします。
・応募者は、応募作品の一部あるいは全部が第三者の権利(知的財産権や著作権等)を侵害しないことを確認した上で、応募作品を提出するものとします。特に雑誌、書籍、WEB等の著作物から無断複写した画像は使用を禁じます。尚、第三者から応募作品について権利侵害、損害賠償等の苦情・クレームがあった場合は、全て応募者自らの責任と費用負担で解決するものとし、当社は一切の責任と負担を負わないものとします。
・本コンペの応募において取得した個人情報は、主催者、共催者及び本コンペの事務局である(株)建報社が、本コンペ実施のためのみに利用します。取得した個人情報は、適切に管理し、第三者に提供はいたしません。最優秀賞について
・最優秀賞者は国際ワークショップへの参加にあたり、事前にプレゼンテーションとステートメントの準備をしていただきます(英語でのプレゼンテーションとなります)。詳細は入賞者決定後に事務局より連絡します。
審査員のプロフィール
水野祐(審査員長)
法律家。弁護士(シティライツ法律事務所)。Creative Commons Japan理事。Arts and Law理事。グッドデザイン賞審査員。スタートアップ・上場企業の社外役員。テック、クリエイティブ、都市・地域活性化分野のスタートアップから大企業、公的機関まで、新規事業、経営戦略等に関するハンズオンのリーガルサービスを提供している。著作に『法のデザイン −創造性とイノベーションは法によって加速する』(フィルムアート社)、『ルール?本 創造的に生きるためのデザイン』(共著、フィルムアート社)、連載に『新しい社会契約〔あるいはそれに代わる何か〕』(WIRED JAPAN)など。
藤原徹平(審査員)
ふじわら てっぺい / 建築家。1975年横浜生まれ。横浜国立大学大学院修了。2001年〜2012年隈研吾建築都市設計事務所。2010年よりドリフターズインターナショナル理事、2012年より横浜国立大学大学院Y-GSA准教授、株式会社フジワラテッペイアーキテクツラボ主宰。建築家としてだけでなく、アートや映画、演劇など領域を越境して活動を展開。主な建築作品に<代々木テラス>、<稲村の森の家>、<那須塩原市まちなか交流センターくるる>、<クルックフィールズ>、<2017横浜トリエンナーレ会場デザイン>、<リボーンアートフェスティバル2017会場デザイン>など。主な受賞に横浜文化賞 文化・芸術奨励賞 日本建築士会連合賞奨励賞など。
中山英之(審査員)
なかやま ひでゆき / 建築家。1972年福岡県生まれ。1998年東京藝術大学建築学科卒業。2000年同大学院修士課程修了。伊東豊雄建築設計事務所勤務を経て、2007年に中山英之建築設計事務所を設立。2014年より東京藝術大学准教授。主な作品に「2004」、「O邸」、「Yビル」、「Y邸」、「家と道」、「石の島の石」、「弦と弧」、「mitosaya薬草園蒸留所」、「Printmaking Studio/ Frans Masereel Centrum」(LISTと協働)。主な受賞にSD Review 2004 鹿島賞(2004年)、第23回吉岡賞(2007年)、Red Dot Design Award(2014年)、第17回環境・設備デザイン賞優秀賞(2019年)、日本建築仕上学会賞 作品賞・住宅部門(2019年)、グッドデザイン賞 金賞(2019年)、JIA新人賞。主な著書に『中山英之/スケッチング』(新宿書房)、『中山英之|1/1000000000』(LIXIL出版)『, and then: 5 films of 5 architectures/建築のそれからにまつわる5本の映画』(TOTO出版)。