SHARE 鎌倉市の新庁舎等基本設計プロポーザルで、日建設計が最優秀者に選定。コンセプトは「ひとつながりの未来の庁舎『鎌倉ONE』」。提案のイメージも公開
鎌倉市の新庁舎等基本設計プロポーザルで、日建設計が最優秀者に選定されています。
計画案のコンセプトは「ひとつながりの未来の庁舎『鎌倉ONE』」です。また提案のイメージも公開されました。その他の応募者には、石本建築事務所 横浜事務所、内藤廣・松田平田設計共同企業体、隈研吾建築都市設計事務所・梓設計共同体が名を連ねていました。
※提案書の画像も追記しました(2024/10/24)
市と共に、新庁舎の基本設計を進める事業者(人・チーム)を選定するため、令和6年(2024年)9月1日(日曜日)に「新庁舎等基本設計者等選定審査会」を開催し、一次審査を通過した4者の提案について、二次審査(プレゼンテーションを含む)を実施した結果、総合的に高い評価を得た「株式会社日建設計」を最優秀提案者に決定しました。
以下に、その他の画像と審査公表を掲載します。
パース
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提案書の画像
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日建設計の二次審査時のプレゼンテーション動画
以下、審査講評です。
最優秀提案者の選定理由(審査講評)
基本方針・基本コンセプトとして「ひとつながりの未来の庁舎『鎌倉ONE』」を掲げ、ハード・ソフト・DXを一体化した未来の庁舎のあり方を具体的に検討し、総合力のある提案であった。行政サービスの現場に寄り添い、DXを段階的に進める現実的な提案である点を高く評価した。
複数回のワークショップの実施や、モックアップを利用した検討など、市民や職員との対話を重視する姿勢を高く評価した。
建築計画については、保守的な提案であるとの意見もあったが、汎用性の高いオフィス空間や共用空間の作り方など、バランスの取れた提案である点を高く評価した。
提案概要書について、市民から受けた意見に対し、「市民を受け入れる器であり、1階が市民のコミュニティの場としてとても大切であることを重点的に説明した。」と、市民利用のシーンをメインに見せたいという提案概要書の作成意図を具体的に聞くことができた。
この案では、免震層を中間(2階と3階の間)に設けており、地下配置と比べコスト縮減が可能であることに加え、エキスパンションジョイントが1階周りに無く、1階が利用しやすくなることや免震層を災害時のためのスペースとして活用できるという点などが特徴であった。これに関し、委員から、非免震階となる1、2階について、書架の地震対策や上部階と空間的に分離しない工夫が必要との意見もあった。