BIGによる、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」。国際的に活動する設計事務所の自社ビル。湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案。社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げる photo©laurian ghinitoiu
BIGによる、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」。国際的に活動する設計事務所の自社ビル。湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案。社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げる photo©laurian ghinitoiu
BIGによる、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」。国際的に活動する設計事務所の自社ビル。湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案。社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げる photo©laurian ghinitoiu
BIGによる、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」。国際的に活動する設計事務所の自社ビル。湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案。社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げる photo©laurian ghinitoiu
BIG が設計した、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」です。
国際的に活動する設計事務所の自社ビルの計画です。建築家は、湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案しました。また、社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げました。建築の場所はこちら (Google Map)。
こちらはリリーステキストの翻訳です
コペンハーゲンの工業港にあるBIGの「ピラネージ風」本社と公園のビジュアルツアー
コペンハーゲンのスンドモーレンの先端に、BIGの新本社ビル(4,488㎡)が倉庫や海事インフラに囲まれて建っています。2024年春に完成したこの本社ビルは、BIGの社内にあるランドスケープ、エンジニアリング、アーキテクチャー、プランニング、プロダクトデザインの各チームがコラボレーションした、BIGの統合型LEAPPアプローチの最初の実現例のひとつです。この建物は、Uniconとの緊密な協力により開発されたユニグリーンコンクリートでできています。
コペンハーゲンのノアハウン地区の狭い桟橋に位置するBIGの新本社ビルは、港の産業遺産にしっかりと根を下ろした高さ27メートル、7フロアの建物です。LM Byg、Unicon、Energy Machines、El-Team Vest、Eiler Thomsen、HB Trapperとの共同作業による2年間の建設期間を経て、この建物は、コペンハーゲンに拠点を置くBIGの300人の従業員が働く拠点となりました。DGNBゴールド認証取得を目指して設計されたこの建物は、太陽エネルギーシステムと地熱エネルギーシステムを統合し、再生可能エネルギーへの依存度を約60%にすることに貢献しています。自然換気などのパッシブデザイン戦略と組み合わせることで、地熱エネルギーシステムは、建物の熱需要の84%、冷房需要の100%を賄うことができます。
この建物は、Unicon社との共同開発によるユニグリーンコンクリートの初の応用例です。セメントクリンカーの一部を焼成粘土と石灰フィラーで置き換えたもので、従来のコンクリート混合と比較して、CO2排出量を約25%削減します。建設中にテストと開発が行われたBIG HQは、ユニグリーンの耐久性と可能性を証明するものとなっています。また、素材だけでなく建築方法においても先駆的なプロジェクトであり、コンクリートの可能性の境界を押し広げるものです。
ビャルケ・インゲルス、BIGの創設者兼クリエイティブ・ディレクターは述べています。
「LEAPPの背景にある考え方は、ルネサンスのような建築の実践であり、学際的な人々や知識の集まりです。LEAPPは、ランドスケープ(Landscape)、エンジニアリング(Engineering)、アーキテクチャー(Architecture)、プロダクト(Product)、プランニング(Planning)の頭文字を取ったものです。LEAPPのあらゆる側面が、私たちの本社に関わってきました。計画、製品設計、非常に複雑なコンクリート要素の積み重ねなどです。そのエンジニアリングの方法により、この建物全体で柱が1本しか必要ありません。梁と梁の間に、一連のスカンジナビア産の御影石と大理石が積み重ねられ、それ以外はすべて、これらのコンクリートの壁が互いに支え合っています。すべてのフロアから屋外テラスにアクセスでき、上下の屋外テラスともつながっています。避難経路のひとつとして、屋上から地上階まで歩いて降りることができます。これにより建物内を移動するたびに、見事に切り取られた眺望が現れます。時にはノルドハーブンのコミュニティの一部が見え、時には水辺の景色が現れ、時にはミッデルグランデンの風車が切り取られたような景色が見えます」