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2024.11.13Wed
2024.11.12Tue
2024.11.14Thu
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る
photo©Tomoyuki Kusunose

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architecture|feature
建材(外構・床)長井工務店T.Y.U綜合設計松原守ラム・ワイコンウェルケアデザイン内田久美子JAMZA猪又直己長谷川駿楠瀬友将建材(外装・建具)建材(外装・壁)建材(内装・床)江東区図面あり永井拓生コンバージョン福祉施設リノベーション東京
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る外観、北東側の道路より出入口を見る、夕景 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る1階、左:「エンミチ文庫」、中央左:「えんみち」、右:「まちキッチン」 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る1階、「えんみち」から南東側の出入口を見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る外観、南東側より見る。 photo©Tomoyuki Kusunose

JAMZA / 長谷川駿+内田久美子+猪又直己が設計した、東京・江東区の「深川えんみち」です。
子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”です。建築家は、日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案しました。また、街と繋がる為に“施設らしくない”境界面を作ることも意図されました。施設の公式サイトはこちら。

江東区深川は、賑やかな参道や趣ある裏路地、ハレの日には道を埋め尽くす縁日や「水掛け祭り」など、道を自在に住みこなし、活き活きとした生活景が現れる、下町情緒溢れる街。

「深川えんみち」は、深川の街とゆるやかにつながる、多世代共生の複合型福祉施設である。

1階に高齢者デイサービス、2階に学童保育クラブと子育てひろばが入り、各事業が連携しながら入り混じる。加えて、地域の人に福祉施設に参画してもらう仕組みとして、一箱本棚オーナー制度の私設図書館「エンミチ文庫」を設け、福祉施設と関わりを持ちにくい世代を巻き込み、交流を生む計画である。

建築家によるテキストより

既存建物は、1976年に幼稚園として建てられ、1994年から斎場として使われてきた、地域に関係の深い鉄骨造二階建ての建物。
観光客の多く集まる寺社に囲まれ、公園のエリア内に位置し、門前仲町駅から5分ほどの賑やかな場所にあるため、観光や散歩、駅へ行き来する地元の方々など、様々な人が行き交う場所である。
一方で、老朽化が進み、暗く寂しい街の裏側のような雰囲気のあった建物を、全面的に改修し、これからの地域づくりの「核」となる福祉施設への再生を試みた。

建築家によるテキストより

これまで、「施設」というものが世代や障がいの有無によって多くの分断を生んできた。深川えんみちでは、「施設」を街に開く上で、非日常的な点としてのつながりではなく、日常的にゆるやかに開かれ、街の一部として位置づけられるような、線としてのつながりを生むために、以下の3つの操作を行った。

1つ目は、道を引き込み日常的な接点を生む動線計画。
観光と生活の結節点となっている立地のポテンシャルを活かすように、深川の街から建物の中へ道を引き込み、反対側の道まで通り抜けられる見通しの良い「えんみち」を設け、その道に面して様々な機能を配置。賑やかな通りから見える位置に私設図書館やキッチンスペース、奥へ進むとデイサービスのテーブルや小上がり、縁側、かまど、菜園など、緩やかにつながりながら、街を歩くように生活景が現れてくる。

加えて、建物の南側に、日射遮蔽を兼ねた庇付きの屋外階段を増築し、「えんみち」から連続するように2階への動線を計画。学童に通う子供たちは、1階のデイサービスの真ん中を毎日挨拶しながら行き来し、日常的な世代間の接点となると共に、街の流れを自然に引き込み、地域の方を招き入れる。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る外観、北東側の道路より見る、夕景 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る外観、北東側の道路より「まちキッチン」を見る、夕景 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る外観、北東側の道路より出入口を見る、夕景 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る外観、北東の道路側より見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る外観、北道側の出入口越しに「えんみち」を見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る1階、左:「エンミチ文庫」、中央左:「えんみち」、右:「まちキッチン」 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る1階、「えんみち」から「まちキッチン」を見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る1階、「まちキッチン」から「えんみち」越しに、「エンミチ文庫」を見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る1階、左:「ゆったりひろば」、正面:「えんみち」右:「わいわいひろば」 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る1階、「ゆったりひろば」から、「えんみち」越しに「わいわいひろば」を見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る1階、「わいわいひろば」から「えんみち」越しに、「ゆったりひろば」を見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る1階、「わいわいひろば」から「」えんみち」越しに、「ゆったりひろば」を見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る1階、「ゆったりひろば」から「えんみち」越しに「わいわいひろば」を見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る1階、「えんみち」から南東側の出入口を見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る外観、南東側の出入口を見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る1階、「かまどひろば」 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る外観、南東側より見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る外観、南東側より見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る外観、南東側より見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る外観、南東側の公園より見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る外観、南東側の道路より見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る外観、南東側より見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る2階、左:「こどもひろば」、右:屋外通路 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る2階、「こどもひろば」から屋外通路側を見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る2階、「こどもひろば」から「だんだん小上がり」を見る。 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る2階、「だんだん小上がり」 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る2階、「うんどうひろば」 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る2階、「うんどうひろば」 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る1階、お風呂 photo©Tomoyuki Kusunose
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る1階平面図 image©JAMZA
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作る2階平面図 image©JAMZA
JAMZAによる、東京・江東区の「深川えんみち」。子供から高齢者までを受入れる“多世代共生の複合型福祉施設”。日常に福祉が存在する状況を目指し、地域の人々を招き入れる“道を引き込む動線計画”の建築を考案。街と繋がる為に“施設らしくない”境界面も作るダイアグラム image©JAMZA

以下、建築家によるテキストです。


江東区深川は、賑やかな参道や趣ある裏路地、ハレの日には道を埋め尽くす縁日や「水掛け祭り」など、道を自在に住みこなし、活き活きとした生活景が現れる、下町情緒溢れる街。

「深川えんみち」は、深川の街とゆるやかにつながる、多世代共生の複合型福祉施設である。

1階に高齢者デイサービス、2階に学童保育クラブと子育てひろばが入り、各事業が連携しながら入り混じる。加えて、地域の人に福祉施設に参画してもらう仕組みとして、一箱本棚オーナー制度の私設図書館「エンミチ文庫」を設け、福祉施設と関わりを持ちにくい世代を巻き込み、交流を生む計画である。

既存建物は、1976年に幼稚園として建てられ、1994年から斎場として使われてきた、地域に関係の深い鉄骨造二階建ての建物。
観光客の多く集まる寺社に囲まれ、公園のエリア内に位置し、門前仲町駅から5分ほどの賑やかな場所にあるため、観光や散歩、駅へ行き来する地元の方々など、様々な人が行き交う場所である。
一方で、老朽化が進み、暗く寂しい街の裏側のような雰囲気のあった建物を、全面的に改修し、これからの地域づくりの「核」となる福祉施設への再生を試みた。

これまで、「施設」というものが世代や障がいの有無によって多くの分断を生んできた。深川えんみちでは、「施設」を街に開く上で、非日常的な点としてのつながりではなく、日常的にゆるやかに開かれ、街の一部として位置づけられるような、線としてのつながりを生むために、以下の3つの操作を行った。

1つ目は、道を引き込み日常的な接点を生む動線計画。
観光と生活の結節点となっている立地のポテンシャルを活かすように、深川の街から建物の中へ道を引き込み、反対側の道まで通り抜けられる見通しの良い「えんみち」を設け、その道に面して様々な機能を配置。賑やかな通りから見える位置に私設図書館やキッチンスペース、奥へ進むとデイサービスのテーブルや小上がり、縁側、かまど、菜園など、緩やかにつながりながら、街を歩くように生活景が現れてくる。

加えて、建物の南側に、日射遮蔽を兼ねた庇付きの屋外階段を増築し、「えんみち」から連続するように2階への動線を計画。学童に通う子供たちは、1階のデイサービスの真ん中を毎日挨拶しながら行き来し、日常的な世代間の接点となると共に、街の流れを自然に引き込み、地域の方を招き入れる。

2つ目は、連携しながら建物全体を使いこなすタイムシェア。
小学生が学校にいる午前中は、2階で子育てひろばが行われ、未就園児とその親御さんが集まり交流し、時に高齢者とも触れ合う。デイサービスが終わり、お年寄りが帰り始める夕方以降は、学童の学習スペースが1階に拡張し、宿題や様々なグループ学習を行ったり、本の閲覧スペースとして地域にゆるく解放され、時には読書会などのイベント会場になる。
次第に、お年寄りに混じって小学生が宿題をやったり、ふらっと世間話をしにきたり、一緒にご飯を食べたり、一人で静かに本を読んだり、各々が求める距離感で自然な混ざり合いが生まれる。

タイムシェアを可能にする設えとして、2階には未就園児が掴まり立ちしながら遊ぶことができ、小学生もみんなで本を読むことができる「だんだん小上がり」や、フレキシブルに配置を変えモードチェンジできる可動式の棚やテーブル、賑やかな通りに面した場所にデイサービスのキッチンを配置し多用途に使えるようにするなど、境界を曖昧にするような細かい工夫を重ね合わせている。
場所を共有し、時間と共に使われ方が変化することで、利用者同士の自然な接点が生まれ、顔見知りが広がり、他者を思いやることが当たり前になっていくことを目指している。

3つ目は、人と人、建物と街をつなぐ境界面の設計。
「施設らしさ」を払拭するように、道に面して防火設備の連窓木製建具を新設し、建築の内外が見守りし合う空間とした。見通しを確保することで、防犯にも寄与し、かつ認知症症状のあるお年寄りも外を眺めながら落ち着いて過ごされている。素材選定においても、漆喰や木仕上げの床など、自然なムラや光の変化、肌触りのある仕上げを採用。

加えて、外部から見える位置に一箱本棚オーナー制度の私設図書館「エンミチ文庫」を設け、地域の方にオーナーとして本を置いてもらうだけでなく、「お店番」として見守りや本の貸借手続き等の運営にも参画して頂いている。本は誰でも閲覧したり借りたりできるので、地域の方もふらっと訪れる。

オーナー同士の繋がりから、街に開かれたキッチンスペースで読書会やブックカバーづくりのワークショップが開かれたり、子供やお年寄りに本の読み聞かせをしたり、季節に合わせて本をセレクトして窓際にディスプレイしたりなど、福祉施設に関わりを持ちにくい中間世代が自発的に関わり、自分ができる福祉を考え実践できる空間となっている。

この先の社会では、多世代が共に集い生活する姿が、街の中に当たり前にあり、地域の人が参画したくなるような福祉の場を実現することで、街の風景の中に福祉を取り戻すことが必要である。

「深川えんみち」は、多世代が混じりながら小さな福祉施設を使いこなすことで、建築が人に生かされ、道に沿ってゆるやかにつながり、街の日常として福祉が広がっていく、これからの地域づくりの拠点となることを目指した建築である。

■建築概要

所在地:東京都江東区富岡
主要用途:児童福祉施設等(高齢者デイサービス、学童保育クラブ、子育てひろば)
運営事業者:社会福祉法人聖救主福祉会、NPO法人地域で育つ元気な子
設計・監理:JAMZA一級建築士事務所 担当/長谷川駿、内田久美子、猪又直己
設計協力:ウェルケアデザイン 担当/清水良宣
実施設計協力:高橋まり
構造設計(増築部):ラム・ワイコン+永井拓生
構造設計(既存部):松原守
設備設計:T.Y.U綜合設計 担当/浜口祐爾、INプロフェクト 担当/石崎進男
ケアプロデュース:RX組 担当/青山幸広
グラフィック:BOAT INC. 担当/飯高健人
施工:長井工務店
制作家具:松本家具製作所
アースオーブン制作:光芸土 担当/クドウシュウジ
構造:鉄骨造
規模:地上2階
敷地面積:499.14㎡

建築面積:334.68㎡

延床面積:606.35㎡
設計期間:2021年7月~2023年6月
工事期間:2023年7月~2024年4月


写真:Tomoyuki Kusunose

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・壁外壁

既存ALCの上、ベルアートフラット(エスケー化研)

外装・建具木製建具

JOYWOOD(川上製作所)

内装・床1F 床

マーモリウム(田島ルーフィング)

内装・床2F 床

オーク遮音複合ナチュラルフローリング(無垢フローリングドットコム)

外構・床外構

セランガンバツ キシラデコール塗装(大阪ガスケミカル)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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2024.11.13 Wed 06:59
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    木元洋佑建築設計室による、東京・江東区の飲食店「みらいのテーブル 門前仲町」。寺院の参道と公園に挟まれた敷地のパン店。両者を繋ぐ“裏道”の様な場を目指し、路地の様なスケール感の“トンネル”を備えた空間を考案。作業場を覗ける等の様々な仕掛けで大人に子供にも“ワクワク”を与える
  • 2023.3.27Mon
    菊嶋かおり+永澤一輝 / knofによる、東京・江東区の住戸改修「Y / wardrobe」。大量の衣服を持つ施主の為に計画。大きな“クローゼット”の要望に、床面積の約半分を“ワードローブ”として生活の中心に据える設計を志向。保管だけでなく“選ぶ・片づける・共に過ごす”楽しみを生み出す
  • 2023.3.22Wed
    二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・江東区の店舗「Atelier Macri」。ギャラリー併設の眼鏡と香水の店。既存区画の空間を二つに分ける様な形を考慮し、様々な機能を集約する“コの字型”カウンターで空間を繋ぎ“一体感”を構築。クラシックなバーの様な在り方を想像して細部を設計
  • 2023.2.01Wed
    石川素樹建築設計事務所による、東京・江東区の「森下の家」。昔からの商店も残る狭小地に計画。限られた面積の中で“快適性”を求め、諸室を“スキップ状”に配置して垂直方向に“開放性”を生む設計を志向。外観では“小庇”での分節を用いて街並みに溶け込む表情を作る
  • 2021.12.16Thu
    玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、東京・江東区の「つくりおき.jp 清澄白河キッチン休憩室」。就業環境の快適化の為のスペースで、緊張感ある仕事から開放される“ひとやすみ”の空間を、円弧を重ねた柔らかな形状・有機的な左官仕上げ・天然木の使用によって生み出す
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    【ap job更新】 坂茂建築設計が、東京事務所での 建築設計・インテリアデザイン・事務 のスタッフを募集中

    ap job 【ap job更新】 坂茂建築設計が、東京事務所での 建築設計・インテリアデザイン・事務 のスタッフを募集中

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    建築求人情報
    【ap job更新】 坂茂建築設計が、東京事務所での 建築設計・インテリアデザイン・事務 のスタッフを募集中
    【ap job更新】 坂茂建築設計が、東京事務所での 建築設計・インテリアデザイン・事務 のスタッフを募集中Photo by Hiroyuki Hirai
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
    job.architecturephoto.net

    坂茂建築設計の、東京事務所での 建築設計・インテリアデザイン・事務 のスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    坂茂建築設計は、東京、パリ、ニューヨークに事務所を置き、国内外において素材と構法を駆使した実験的かつ革新的な建築を実現してきました。

    現在、東京事務所には43名のスタッフが在籍し、国内外の美術館等の文化施設や、ホテル等の商業施設、住宅など、多岐に渡る用途のプロジェクトが進行中です。

    この度、東京事務所では、設計スタッフ(設計監理経験者、既卒・第二新卒・新卒)、インテリア専門スタッフ、事務スタッフを募集いたします。

    チームワーク良く、好奇心旺盛に取り組める方を歓迎します。

    job.architecturephoto.net
    • ap job
    建築求人情報
    2024.11.13 Wed 17:00
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    田邉雄之建築設計事務所による、長野・茅野市の「ウキゴヤ / Hovering Cabin」。植栽家の為の“地域の立ち寄り場兼事務所”。ランドスケープとの新たな関係性を考慮し、一本足の様な基礎で浮遊させた“土地との縁を切り離す”建築を考案。小振りな基礎は凍結深度が深い敷地でのコスト削減も意図
    photo©田邉雄之

    SHARE 田邉雄之建築設計事務所による、長野・茅野市の「ウキゴヤ / Hovering Cabin」。植栽家の為の“地域の立ち寄り場兼事務所”。ランドスケープとの新たな関係性を考慮し、一本足の様な基礎で浮遊させた“土地との縁を切り離す”建築を考案。小振りな基礎は凍結深度が深い敷地でのコスト削減も意図

    architecture|feature
    LOW FAT STRUCTUREhondaGREEN牛山工務店建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・壁)建材(内装・天井)図面あり長野田辺雄之
    田邉雄之建築設計事務所による、長野・茅野市の「ウキゴヤ / Hovering Cabin」。植栽家の為の“地域の立ち寄り場兼事務所”。ランドスケープとの新たな関係性を考慮し、一本足の様な基礎で浮遊させた“土地との縁を切り離す”建築を考案。小振りな基礎は凍結深度が深い敷地でのコスト削減も意図外観、平側を見る。 photo©田邉雄之
    田邉雄之建築設計事務所による、長野・茅野市の「ウキゴヤ / Hovering Cabin」。植栽家の為の“地域の立ち寄り場兼事務所”。ランドスケープとの新たな関係性を考慮し、一本足の様な基礎で浮遊させた“土地との縁を切り離す”建築を考案。小振りな基礎は凍結深度が深い敷地でのコスト削減も意図外観、妻側を見る。 photo©田邉雄之
    田邉雄之建築設計事務所による、長野・茅野市の「ウキゴヤ / Hovering Cabin」。植栽家の為の“地域の立ち寄り場兼事務所”。ランドスケープとの新たな関係性を考慮し、一本足の様な基礎で浮遊させた“土地との縁を切り離す”建築を考案。小振りな基礎は凍結深度が深い敷地でのコスト削減も意図室内 photo©田邉雄之

    田邉雄之建築設計事務所が設計した、長野・茅野市の「ウキゴヤ / Hovering Cabin」。
    植栽家の為の“地域の立ち寄り場兼事務所”です。建築家は、ランドスケープとの新たな関係性を考慮し、一本足の様な基礎で浮遊させた“土地との縁を切り離す”建築を考案しました。また、小振りな基礎は凍結深度が深い敷地でのコスト削減も意図されました。
    アーキテクチャーフォトでは、同じ敷地に建つ住宅「ペッタンコハウス2」も特集記事として紹介しています。

    「ウキゴヤ」の敷地は2018年に竣工した「ペッタンコハウス2」の庭先です。

    施主は同じく植栽家・ランドスケープデザイナーであり、建物の用途は「地域の立ち寄り場兼事務所」として、そしてゆくゆくは更に増築させて「ペッタンコハウス2」からの移住も妄想されています。

    建築家によるテキストより

    約6畳の小さな木造空間は、一本足のような基礎で浮き上がり、四周においてランド(土地)との縁を切り離しました。縁を切ることから生まれる、ランドスケープとの新たな関係性を重要視しています。

    建築家によるテキストより

    またコンパクトな基礎は凍結深度が深い当該エリアにおいては、コスト削減と直結します。屋根と外壁材は「ペッタンコハウス2」でも使用した地元カラマツのサイディング材です。屋根下地はガルバリウム小波板で、外壁下地は耐久性の高いドイツ製の防水シート。屋根と外壁の施工は施主が自ら丁寧に行いました。

    建築家によるテキストより
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    LOW FAT STRUCTUREhondaGREEN牛山工務店建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・壁)建材(内装・天井)図面あり長野田辺雄之
    2024.11.13 Wed 15:01
    0
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    日本科学未来館での展覧会「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」の入場チケットをプレゼント。大聖堂の歴史などを主題として“専用タブレット端末”を使い没入感のある体験を提供。修復作業や尖塔の再建に用いられた先端科学技術にも焦点を当てる
    ©パリ・ノートルダム大聖堂展 製作委員会

    SHARE 日本科学未来館での展覧会「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」の入場チケットをプレゼント。大聖堂の歴史などを主題として“専用タブレット端末”を使い没入感のある体験を提供。修復作業や尖塔の再建に用いられた先端科学技術にも焦点を当てる

    日程
    2024年11月6日(水)
    –
    2025年2月24日(月)
    architecture|exhibition
    日本科学未来館での展覧会「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」の入場チケットをプレゼント。大聖堂の歴史などを主題として“専用タブレット端末”を使い没入感のある体験を提供。修復作業や尖塔の再建に用いられた先端科学技術にも焦点を当てる展覧会ポスター(表面) image courtesy of 日本科学未来館
    日本科学未来館での展覧会「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」の入場チケットの抽選への応募はこちらから
    forms.gle

    日本科学未来館での展覧会「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」の入場チケットを抽選でプレゼントいたします。
    大聖堂の歴史などを主題として“専用タブレット端末”を使い没入感のある体験を提供する内容です。また、修復作業や尖塔の再建に用いられた先端科学技術にも焦点を当てています。会期は、2024年11月6日~2025年2月24日まで。展覧会の公式サイトはこちら。
    入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2024年12月6日(金)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。

    本展は、専用タブレット端末「HistoPad(ヒストパッド)」を使って、世界遺産・ノートルダム大聖堂の創建時から現代までをタイムトラベルする体験型の展覧会です。会場を歩き回りながら、建設時の様子やナポレオン1世の戴冠式、修復作業の様子をデジタルコンテンツで体験し、まるで大聖堂の中にいるような没入感を味わいながら、歴史の旅を満喫できます。世界各国で巡回された本展は、今回が日本初上陸。本展だけの特別コンテンツを追加して開催します。

    パリのシテ島に今からおよそ800年前に建築され、ゴシック建築の代表作ともいわれる世界遺産・ノートルダム大聖堂。パリの歴史的なシンボルであるこの大聖堂は、2019年4月15日の火災によって大きな被害を受けました。その復興に向けて各界の専門家が集結し、ドローンやCG分析などの最新IT技術と、熟練工の磨き抜かれた建築・美術品修復の技によって、5年の歳月をかけた修復作業が今も続けられています。

    本展は、世界遺産の歴史と、最新技術によって大聖堂が再び光を取り戻していく様子を「HistoPad」で体験しながら、文化財保護の大切さを身近に感じてもらうことを目的に、世界各国で巡回されてきました。そして、2024年12月のノートルダム大聖堂一般公開の再開を迎えるタイミングに合わせ、東京で開催します。

    リリーステキストより

    以下に、詳細な情報を掲載します。

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    2024.11.13 Wed 11:11
    0
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    2024.11.12Tue
    • 【ap job更新】 “デザイン性・事業性・社会性”でまちを豊かにする「UDS株式会社」が、建築設計職・インテリアデザイン職・施工管理職・事務職 を募集中
    • 宮川清志 / SESNによる、愛知・名古屋市の店舗「RENATUS CLINIC NAGOYA」。都心のビル内の美容クリニック。これからの店舗空間の在り方も考慮し、形などの“意匠性”だけでない“体験を超えた現象のある空間”を志向。照明の細かな設定等で“朝焼けの様な”現象の中で過ごす状態を創り出す
    2024.11.14Thu
    • 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・中央区の店舗「アンドワンダー GINZA SIX」。高級品が多く並ぶ商業施設内の店。同じブランドの店を複数手掛ける背景から、既存の仕組みを共有しつつ“環境に合わせてカスタム”する設計を志向。金属板を床に用いて周囲と調和する“硬質感”を空間に与える

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