徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「ショールーム・フォーム」、什器B2・什器B3・什器C1・什器C2を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「ショールーム・フォーム」、什器D2を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「セミナー・フォーム」、共用通路側から什器D3・什器D2・什器D1を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「セミナー・フォーム」、什器に囲まれたセミナー用のスペース photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTE が設計した、東京・港区の「FACE to SPACE」です。
倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間です。建築家は、工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案しました。そして、既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現しました。
株式会社リソーコが展開する「Warehouse Market Tokyo」シリーズの一環として、ショールームのリノベーション設計を行ったものである。施主の要望は、倉庫リノベーションのプロモーションを目的としたショールーム機能に加え、セミナーやイベントに対応可能な多目的空間の実現であった。
対象となったのは、かつて大手電機メーカーが研究開発(R&D)センター兼倉庫として使用していた建物の一部。
既存のマテリアルにほとんど手を加えず、11種類の可動式什器=「フェースユニット」を導入することで空間の区画と仕上げ工事を同時に実現する手法を採用した。
各ユニットは床、もしくは、壁面に固定された1点を軸に回転し、動く壁として空間を仕切る機能を持つ。また、各什器の垂直面には可動部が組み込まれ、壁面に机や棚といった機能を引っ張り出す事が可能である。各ユニットがXYZ軸に沿って回転・展開することで、アナログシンセサイザーのつまみを調整するように空間の様相を変化させることを意図した。
什器工事のみで空間整備が完結することで、賃貸オフィスに多い複雑な工事区分(いわゆるABC工事)の課題が軽減することを考えた。また、可動式什器は転居時に持ち出して再利用できるため、原状回復工事の負担を軽減できる点も特徴である。固定的な間取りに依存しない設計手法を取り入れることで、多用途に対応できる空間の可能性を提案した。
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徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「ショールーム・フォーム」、共用通路側から什器C3・什器B2・什器C2を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「ショールーム・フォーム」、什器B2・什器B3・什器C1・什器C2を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「ショールーム・フォーム」、什器C2・什器C3・什器B1・什器B2を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「ショールーム・フォーム」、什器B1を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「ショールーム・フォーム」、什器D2を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「ショールーム・フォーム」、什器D2を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「ショールーム・フォーム」、什器B1を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「ショールーム・フォーム」、什器D3・什器A1・什器A2を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「ショールーム・フォーム」、平面図 image©UNQUOTE
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「セミナー・フォーム」、共用通路側から什器全体を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「セミナー・フォーム」、共用通路側から什器D3・什器D2・什器D1を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「セミナー・フォーム」、共用通路側から什器D2・什器D1を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「セミナー・フォーム」、共用通路側から什器C3を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「セミナー・フォーム」、什器に囲まれたセミナー用のスペース photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「セミナー・フォーム」、開口部側から什器群を見る。 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 「セミナー・フォーム」、平面図 image©UNQUOTE
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 什器C1の詳細 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 什器B2の詳細 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 什器C2の詳細 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 什器D2の詳細 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 什器D2の詳細 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 什器D1の詳細 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 柱のグラフィックの詳細 photo©鈴木淳平
徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、東京・港区の「FACE to SPACE」。倉庫改修事業のショールームでありセミナー開催も可能な多目的空間。工事区分や現状復旧にまつわる負担の軽減も意図し、“11種類の可動式什器”を用いる計画を考案。既存にほぼ手を付けずに区画と仕上げを実現 CG image©UNQUOTE
以下、建築家によるテキストです。
株式会社リソーコが展開する「Warehouse Market Tokyo」シリーズの一環として、ショールームのリノベーション設計を行ったものである。施主の要望は、倉庫リノベーションのプロモーションを目的としたショールーム機能に加え、セミナーやイベントに対応可能な多目的空間の実現であった。
対象となったのは、かつて大手電機メーカーが研究開発(R&D)センター兼倉庫として使用していた建物の一部。
既存のマテリアルにほとんど手を加えず、11種類の可動式什器=「フェースユニット」を導入することで空間の区画と仕上げ工事を同時に実現する手法を採用した。
各ユニットは床、もしくは、壁面に固定された1点を軸に回転し、動く壁として空間を仕切る機能を持つ。また、各什器の垂直面には可動部が組み込まれ、壁面に机や棚といった機能を引っ張り出す事が可能である。各ユニットがXYZ軸に沿って回転・展開することで、アナログシンセサイザーのつまみを調整するように空間の様相を変化させることを意図した。
什器工事のみで空間整備が完結することで、賃貸オフィスに多い複雑な工事区分(いわゆるABC工事)の課題が軽減することを考えた。また、可動式什器は転居時に持ち出して再利用できるため、原状回復工事の負担を軽減できる点も特徴である。固定的な間取りに依存しない設計手法を取り入れることで、多用途に対応できる空間の可能性を提案した。
■建築概要
題名:FACE to SPACE / フェース・トゥ・スペース
所在地:東京都港区海岸
主用途:ショールーム、ギャラリー、セミナールーム、ラウンジ
施主:株式会社リソーコ
設計:徳山史典+弓削純平 / UNQUOTE 担当/徳山史典、弓削純平
施工:有限会社月造
建物構造:SRC造
建物階数:地上8階(工事対象階:5階)
工事対象面積:155㎡
設計:2023年11月~2024年5月
工事:2023年6月~2023年10月
竣工:2023年11月
写真:鈴木淳平
グラフィック・動画:UNQUOTE
This project was designed to renovate a showroom as part of the “Warehouse Market Tokyo” series developed by Re-SOHKO Co. The client’s request was to create a multi-purpose space that could accommodate seminars and events, in addition to a showroom function to promote the warehouse renovation.
The subject building was part of a building formerly used by a major electronics manufacturer as a research and development (R&D) center and warehouse. The project employed a method of simultaneously dividing the space and finishing work by introducing 11 different movable fixtures, or “face units,” with little modification to the existing materials.
Each unit rotates around a point fixed to the floor or wall surface and functions as a movable wall to divide the space. In addition, the vertical surfaces of each fixture incorporate a movable part that can pull out functions such as desks and shelves from the wall surface. The intention was for each unit to rotate and expand along the XYZ axis, changing the aspect of the space like adjusting the knobs on an analog synthesizer.
By completing the spatial development only with the fixture construction, we considered that the issues of complicated construction divisions (so-called ABC construction in Japan), which are common in rental offices, would be reduced. Another feature of this project is that movable fixtures can be taken out and reused when moving out, thus reducing the burden of restoration work. By incorporating a design approach that does not rely on a fixed floor plan, we proposed the possibility of a space that can be used for multiple purposes.
FACE to SPACE
location:Kaigan, minato, TOKYO
program:showroom, gallery, lounge
client:Re-SOHKO
total floor area:155
structure:SRC
construction:TSUKIZO
photo:Jumpei Suzuki