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2009.4.22Wed
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シミズアトリエによる”習志野台の家”
サムネイル:シミズアトリエによる

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architecture|feature
シミズアトリエ住宅千葉木暮洋治

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photo©yohji kogure

シミズアトリエが設計した千葉県船橋市の住宅”習志野台の家”です。

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photo©yohji kogure
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photo©shimizu atelier
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photo©shimizu atelier
以下、建築家によるテキストです。


周囲を建物で囲まれた30坪弱の土地での建替えである。
敷地は約30年前に建売分譲地として開発された地域の一区画で、周辺は細分化された土地に詰め込まれた建物が密集している。
長年住み続けている世帯も多い中、近くでは新たに開発された宅地も見受けられ、このあたりでは高齢化と世代交代が同時に進行しつつある。
建主は30年以上前からここで暮らしてきた夫婦2人。数年前からは別の場所に拠点をおいていたためこちらはセカンドハウスのように使われていたが、再び戻ってくることとなり終の棲家として新たに建て替えることとなった。
建主からの要望は、独立した子供たちが家族で遊びに来たときに泊まることができる部屋を2つ確保して欲しいということ、以前は1階部分は昼ごろから、ようやく日が差すような状況であったことから、家全体が日の出とともに明るくなるようにして欲しいということだった。
まず建物は、老後を考えほぼ全ての生活を1階でみたされるようにし、プラスロフト程度のボリュームがよいと判断した。
そして2階部分にテラスを2ヶ所設け、そこから入る光が吹抜を介して1階へと連続して届くようにと考えた。朝は東側のテラスから、昼から午後にかけてはもう一つの中央のテラスからやわらかな光が断続的に注ぎ込むように。
2階の2つの部屋はそれぞれの独立した階段で上がるようにし、この家のなかではお互いに「はなれ」のような位置づけとなっており、室内での距離感を演出している。
「はなれ」は来客時以外には閉じた部屋になってしまうことがないように、吹抜やテラスを通して1階とも視覚的にも空間的にもつながりをもち、常に家の中の一部として感じられるようにした。
タテにもヨコにも視線が広がっていく内部空間はシンプルな外観とは裏腹に多様な距離感をつくり出す。
吹抜空間・中庭のようなテラス・屋根裏のような場所・水平に奥まで見渡せる場所・囲われたプライベート空間など小さい家ながらもさまざまな場面が設けられ、気に入った居場所を自由に選びながら過ごすことができる。
そしてそれらを切妻形状の屋根で包み込むことで、外部空間を内包しつつも大きなテントの中にいるような独特な一体感を生み出しているのである。
■建築概要
所在地:千葉県船橋市
敷地面積:97.48㎡
建築面積:52.17㎡
延床面積:77.52㎡
階数:地上2階
構造:在来木造
竣工:2008年5月
設計:シミズアトリエ
構造:ASD 田畠隆志
施工:かしの木建設株式会社

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シミズアトリエ住宅千葉木暮洋治
2009.04.22 Wed 22:14
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