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2025.8.06Wed
2025.8.05Tue
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作る
photo©木奥恵三

SHARE トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作る

日程
2025年7月4日(金)
–
11月3日(月)
architecture|exhibition|feature
木奥恵三建材(内装・造作家具)会場構成禿真哉東京鈴野浩一トラフ建築設計事務所
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るロビー1、モニター群による展示 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、展示全体を見る。 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、展示全体を見る。 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、坂茂建築設計+ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク「避難所用・紙の間仕切りシステム」 photo©木奥恵三

トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」です。
自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示です。建築家は、“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案しました。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作りました。
会期は、2025年11月3日まで。展覧会の公式ページはこちら。

21_21 DESIGN SIGHTにて開催された企画展「そのとき、どうする?展 -防災のこれからを見渡す-」で会場構成を担当。
あわせて、石巻工房との協働による展示にも参加した。

展覧会ディレクターにビジュアルデザインスタジオWOWを迎え、自然災害への向き合い方を、ビジュアライゼーションや歴史資料、フェーズフリーの視点を交えて多角的に紹介。過去・現在・未来にわたる備えの姿勢を探る構成とした。

建築家によるテキストより

イントロエリアでは、災害データを可視化するモニター群に単管パイプを組み合わせ、情報の交差を建築的に表現。ヒューマンスケールに視覚情報を重ね合わせることで、災害を振り返る空間としている。

ギャラリー1&2では、ラワン合板による巨大な「問い」のモノリスと、それに連なる展示什器によって空間をフェーズごとに分割しつつ、展示什器の一部は高さを抑えてベンチとしても機能する。来場者は展示を巡る合間、ひと息ついたり、問いかけに向き合える一角となる。また「問い」の裏側で「答え」に出会う構造により、気づきを得る体験を促している。

展示什器とモノリスが一体となることで、テーマごとに区切りがありながら、継続的に備えることへの意識を育むことができる。

建築家によるテキストより

ギャラリー2の中で、迷路のように入り組んだ区画をくぐり抜けると、開けた広場に辿り着く。
そこでは、展覧会の特設ウェブサイトを通じて寄せられた言葉の数々で作り出したWOWによる映像作品「みんなは、どうする?」を眺めながら、多様な考えに触れるひとときを過ごすことができる。

一つの正解を示すのではなく、複数の観点を受け入れながら想像力を広げて、「そのとき」のためにどうするかを静かに問いかける空間を目指した。

災害から目を背けず、捉え方を見つめ直すきっかけになれることを願っている。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作る外観、エントランスを見る。 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作る展示イントロダクション photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るロビー1、モニター群による展示 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るロビー1、モニター群による展示 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るロビー1、「防災さんぽ」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るロビー1、「災異改元」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー1、左:柴田大平「防災グラデーション」、右:siro+石川将也「そのとき、そのとき、」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー1、左:柴田大平「防災グラデーション」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー1、siro+石川将也「そのとき、そのとき、」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、展示全体を見る。 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、中嶌健「災害救援鳩の研究」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、日本郵便株式会社+寺田倉庫株式会社「防災ゆうストレージ」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、坂茂建築設計+ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク「避難所用・紙の間仕切りシステム」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、バリューブックス「ブックバス」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、展示風景 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、トラフ建築設計事務所+石巻工房「Maker Made Since 2011.3.11」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、トラフ建築設計事務所+石巻工房「Maker Made Since 2011.3.11」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、トラフ建築設計事務所+石巻工房「Maker Made Since 2011.3.11」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、トラフ建築設計事務所+石巻工房「Maker Made Since 2011.3.11」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、展示全体を見る。 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、WOW「みんなは、どうする?」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、WOW「みんなは、どうする?」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2出口、津村耕佑「FINAL HOME」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るサンクンコート、veig「蒸庭」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るロビー2、​​角尾舞+香田悠真+佐々木拓(歌:安部勇磨、イラスト:中村至男)「むし」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るロビー2、WOW「みんなは、どうする?」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るロビー2、トラフ建築設計事務所+石巻工房「Maker Made Since 2011.3.11」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るロビー2、トラフ建築設計事務所+石巻工房「Maker Made Since 2011.3.11」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るロビー2、中村至男「21_21 DESIGN SIGHTの防災」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るロビー2からロビー1を見る。 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作る平面図 image©トラフ建築設計事務所

以下、建築家によるテキストです。


21_21 DESIGN SIGHTにて開催された企画展「そのとき、どうする?展 -防災のこれからを見渡す-」で会場構成を担当。
あわせて、石巻工房との協働による展示にも参加した。

展覧会ディレクターにビジュアルデザインスタジオWOWを迎え、自然災害への向き合い方を、ビジュアライゼーションや歴史資料、フェーズフリーの視点を交えて多角的に紹介。過去・現在・未来にわたる備えの姿勢を探る構成とした。

イントロエリアでは、災害データを可視化するモニター群に単管パイプを組み合わせ、情報の交差を建築的に表現。ヒューマンスケールに視覚情報を重ね合わせることで、災害を振り返る空間としている。

ギャラリー1&2では、ラワン合板による巨大な「問い」のモノリスと、それに連なる展示什器によって空間をフェーズごとに分割しつつ、展示什器の一部は高さを抑えてベンチとしても機能する。来場者は展示を巡る合間、ひと息ついたり、問いかけに向き合える一角となる。また「問い」の裏側で「答え」に出会う構造により、気づきを得る体験を促している。

展示什器とモノリスが一体となることで、テーマごとに区切りがありながら、継続的に備えることへの意識を育むことができる。

ギャラリー2の中で、迷路のように入り組んだ区画をくぐり抜けると、開けた広場に辿り着く。
そこでは、展覧会の特設ウェブサイトを通じて寄せられた言葉の数々で作り出したWOWによる映像作品「みんなは、どうする?」を眺めながら、多様な考えに触れるひとときを過ごすことができる。

一つの正解を示すのではなく、複数の観点を受け入れながら想像力を広げて、「そのとき」のためにどうするかを静かに問いかける空間を目指した。

災害から目を背けず、捉え方を見つめ直すきっかけになれることを願っている。

■建築概要

展覧会名:そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–
所在・会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
主要用途:展示会場構成
施工:HIGURE 17-15 cas
主催:21_21 DESIGN SIGHT、公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団
展覧会ディレクター:WOW
グラフィック:佐々木拓、金井あき
テキスト・企画協力:角尾舞
学術協力:関谷直也
延床面積:1226㎡(展示部分)
設計期間:2024年11月~2025年6月
施工期間:2025年6月~2025年7月
写真:木奥恵三

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・造作家具イントロエリアモニター群

Φ48.6㎜単管パイプ組み

内装・造作家具「問い」モノリス

900㎜x1800㎜、厚み4㎜のラワン合板仕上げ

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません


We designed the venue for the 21_21 DESIGN SIGHT Exhibition” What If? BOSAI: The Next Disaster”, And also participated in a collaborative installation with Ishinomaki Laboratory.

With visual design studio WOW as exhibition director, the exhibition presented a multifaceted exploration of how we face natural disasters, through visualizations, historical materials, and the phase-free perspective framing attitudes toward preparedness from folklore traditions, to research into future possibilities.

As a start, a structure combining a cluster of monitors displaying disaster data and scaffolding pipes expressed the intersection of information architecturally. By layering visual information at a human scale, the space encouraged reflection on past disasters.

In Gallery 1 & 2, a large monolith made of lauan plywood posed a central “question,” accompanied by a sequence of display fixtures that divided the space according to disaster phases. Some of these fixtures were designed with lower heights, functioning as benches. These provided visitors with places to rest between exhibits or to pause and consider the questions being posed. On the reverse side of the monolith, visitors encountered “answers,” prompting moments of realization and insight.

By integrating the fixtures and monolith into a unified structure, the space allowed thematic divisions while fostering a continuous awareness of the importance of ongoing preparedness.

Further inside Gallery 2, visitors passed through a maze-like layout of fixtures before arriving at an open plaza. Here, they could spend time engaging with “What if? – Answers from everyone” —a video work by WOW composed of words submitted via the exhibition’s special website—offering a quiet moment to encounter a range of perspectives.

Rather than presenting a single correct answer, the exhibition aimed to create a space that embraces multiple viewpoints and expands the imagination, gently asking how we might respond when the time comes. We hope this experience invites reflection on our relationship with disasters, encouraging engagement over avoidance.

Exhibition “What If? BOSAI: The Next Disaster”
Principle use: EXHIBITION SITE
Production: HIGURE 17-15 cas
Organizer: 21_21 DESIGN SIGHT, THE MIYAKE ISSEY FOUNDATION
Exhibition Director : WOW
Graphic Design:Taku Sasaki, Aki Kanai
Text, Planning Associate:Mai Tsunoo
Academic Support : Naoya Sekiya
Building site: 21_21 DESIGN SIGHT Gallery 1 & 2
Total floor area: 1226m2
Design period: 2024.11-2025.06
Construction period: 2025.06-2025.07
Duration: 2025.07.04-2025.11.03
Photo: Keizo Kioku

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木奥恵三建材(内装・造作家具)会場構成禿真哉東京鈴野浩一トラフ建築設計事務所
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    トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ 南青山」。低層の商業施設内での計画。“集合住宅の様なスケール感”や“窓から差し込む自然光”に着想を得て、心安らげる“家庭のような空間”を志向。什器類を60年代頃の木製家具を参照して“置き家具”の形式で作る
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建築求人情報

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    【ap job更新】 “家族に愛を、住まいにアイを。”を掲げ、全国展開する住宅メーカー「アイ工務店 東京支社」が、設計スタッフ(経験者・既卒)と 業務委託を募集中

    ap job 【ap job更新】 “家族に愛を、住まいにアイを。”を掲げ、全国展開する住宅メーカー「アイ工務店 東京支社」が、設計スタッフ(経験者・既卒)と 業務委託を募集中

    architecture|job|promotion
    建築求人情報
    【ap job更新】 “家族に愛を、住まいにアイを。”を掲げ、全国展開する住宅メーカー「アイ工務店 東京支社」が、設計スタッフ(経験者・既卒)と 業務委託を募集中
    【ap job更新】 “家族に愛を、住まいにアイを。”を掲げ、全国展開する住宅メーカー「アイ工務店 東京支社」が、設計スタッフ(経験者・既卒)と 業務委託を募集中
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
    job.architecturephoto.net

    “家族に愛を、住まいにアイを。”を掲げ、全国展開する住宅メーカー「アイ工務店 東京支社」の、設計スタッフ(経験者・既卒)と 業務委託 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    アイ工務店 東京支社
    設計(正社員)・デザインパートナー(業務委託)募集要項

    【会社概要】
    アイ工務店は、「家族に愛を、住まいにアイを。」を理念に掲げ、自由設計・高品質・高性能な住まいづくりを全国で展開している住宅メーカーです。
    お客様のライフスタイルに寄り添った家づくりを実現するため、柔軟な設計力と提案力を重視しています。
    東京支社では、さらなる業務拡大と品質向上を目指し、設計の正社員または、デザインパートナーとしてご協力いただける方を募集しています。

    job.architecturephoto.net
    • ap job
    建築求人情報
    2025.08.06 Wed 13:12
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    隈研吾建築都市設計事務所によるインスタレーション「Domino 3.0」。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展の出展作。全体テーマの“AI”に対し、人が自然の中で暮らす為の“最強の助手”としてAIを扱う作品を志向。倒木を素材に3DスキャンとAIを活用して構造的整合性をとり実現
    photo©Nils Koenning

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    architecture|feature
    江尻建築構造設計事務所建材(内装・床)建材(内装・柱)建材(内装・その他)パヴィリオンイタリア隈研吾東京大学ヴェネチア
    隈研吾建築都市設計事務所によるインスタレーション「Domino 3.0」。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展の出展作。全体テーマの“AI”に対し、人が自然の中で暮らす為の“最強の助手”としてAIを扱う作品を志向。倒木を素材に3DスキャンとAIを活用して構造的整合性をとり実現 photo©Nils Koenning
    隈研吾建築都市設計事務所によるインスタレーション「Domino 3.0」。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展の出展作。全体テーマの“AI”に対し、人が自然の中で暮らす為の“最強の助手”としてAIを扱う作品を志向。倒木を素材に3DスキャンとAIを活用して構造的整合性をとり実現 photo©Nils Koenning
    隈研吾建築都市設計事務所によるインスタレーション「Domino 3.0」。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展の出展作。全体テーマの“AI”に対し、人が自然の中で暮らす為の“最強の助手”としてAIを扱う作品を志向。倒木を素材に3DスキャンとAIを活用して構造的整合性をとり実現 photo©Nils Koenning

    隈研吾建築都市設計事務所が設計した、インスタレーション「Domino 3.0 / Generated Living Structure」です。
    ヴェネチアビエンナーレ国際建築展の出展作です。建築家たちは、全体テーマの“AI”に対し、人が自然の中で暮らす為の“最強の助手”としてAIを扱う作品を志向しました。そして、倒木を素材に3DスキャンとAIを活用して構造的整合性をとり実現しました。会期は、2025年11月23日まで。展覧会の公式ページはこちら。

    AIを全体テーマとして開催されているヴェネチアビエンナーレ国際建築展(2025)のために、森に帰るための家Domino 3.0を提案した。

    建築家によるテキストより

    人が森に帰り、再び自然の中で暮らすために、AIは最強の助手となるだろう。AIは人と自然とを切り離すためにあるのではなく、人と自然とをつなぎ直すためにこそ使われるべきである。

    素材として用いたのは、2018年10月暴風雨Vaiaによって根こそぎ破壊され、放置されていた樹木である。倒れた樹木を3Dで完全にスキャンし、それをAIの助けを借り、構造的整合性をとりながら森の中に融けるような姿で組み立てていった。

    動きに追従し、自由に形を変える、やわらかなジョイントを3Dプリンターで制作し、樹木の枝分かれの部分にはめこみ、樹木同士はやわらかにつながった。

    建築家によるテキストより

    コルビュジエのDomino(1914)は人間を合理的に自然から切り離すための道具であった。

    そこでは単一のルール、単一の寸法に基づいた標準化がテーマであった。それを超えるために、単に材料を替えただけのDominoが今までも様々に提案されたが、標準化という方法自体を転換しようとしないそれらの試みはDomino2.0に過ぎない。

    我々は、全体から部分へというトップダウン型で演繹的な方法自体を見直し、特殊で自由な個体(倒木)を、そのままの形を保ったままで組み立て、やわらかくつないでいった。そのようにして硬く冷たかったDominoを、やわらかく暖かい森の世界へと帰し、標準化というモダニズムの方法自体を転換しようと試みた。

    建築家によるテキストより
    • 残り19枚の写真と建築家によるテキスト
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    江尻建築構造設計事務所建材(内装・床)建材(内装・柱)建材(内装・その他)パヴィリオンイタリア隈研吾東京大学ヴェネチア
    2025.08.06 Wed 05:50
    0
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    2025.8.04Mon
    • 21_21 DESIGN SIGHTでの「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」の入場チケットをプレゼント。WOWがディレクションを担当。会場に散りばめられた“問い”を通して、防災や災害について主体的に考えながらの作品鑑賞を促す。会場構成はトラフが手掛ける
    • 永山祐子のデザイン監修による集合住宅が、東京・下北沢に建設へ。街並みとの調和を意図し、ヴォリュームを縦に二分割。低層部は“浮遊感”のあるガラスボックスとして商業スペースを配置。24時間楽器演奏が可能な防音賃貸マンションとして計画
    • 【ap job更新】 駅前広場から住宅まで手掛け、プロポーザルやコンペにも取り組む「佐藤光彦建築設計事務所」が設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
    • 篠崎弘之建築設計事務所による、栃木・那須町の「Nasu Forest & Art Museum」。インド細密画を展示する施設等。広がる森と繊細な作品の“スケール”を体験する場として、遠景と近景が交互に現れるように機能を点在させる計画を考案。美術館は入れ子状の構成で“森と展示室の境界の横断”も意図

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