トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るロビー1、モニター群による展示 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、展示全体を見る。 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、展示全体を見る。 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」。自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示。“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作るギャラリー2、坂茂建築設計+ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク「避難所用・紙の間仕切りシステム」 photo©木奥恵三
トラフ建築設計事務所の会場構成による「そのとき、どうする?展 –防災のこれからを見渡す–」です。
自然災害への向合い方を多角的に紹介する展示です。建築家は、“継続的な備え”への意識を育む為、巨大なモノリスで“問い”を示しつつ空間をテーマごとに分割する計画を考案しました。一つの正解の提示ではなく“問いかける”場を作りました。
会期は、2025年11月3日まで。展覧会の公式ページはこちら。
21_21 DESIGN SIGHTにて開催された企画展「そのとき、どうする?展 -防災のこれからを見渡す-」で会場構成を担当。
あわせて、石巻工房との協働による展示にも参加した。
展覧会ディレクターにビジュアルデザインスタジオWOWを迎え、自然災害への向き合い方を、ビジュアライゼーションや歴史資料、フェーズフリーの視点を交えて多角的に紹介。過去・現在・未来にわたる備えの姿勢を探る構成とした。
イントロエリアでは、災害データを可視化するモニター群に単管パイプを組み合わせ、情報の交差を建築的に表現。ヒューマンスケールに視覚情報を重ね合わせることで、災害を振り返る空間としている。
ギャラリー1&2では、ラワン合板による巨大な「問い」のモノリスと、それに連なる展示什器によって空間をフェーズごとに分割しつつ、展示什器の一部は高さを抑えてベンチとしても機能する。来場者は展示を巡る合間、ひと息ついたり、問いかけに向き合える一角となる。また「問い」の裏側で「答え」に出会う構造により、気づきを得る体験を促している。
展示什器とモノリスが一体となることで、テーマごとに区切りがありながら、継続的に備えることへの意識を育むことができる。
ギャラリー2の中で、迷路のように入り組んだ区画をくぐり抜けると、開けた広場に辿り着く。
そこでは、展覧会の特設ウェブサイトを通じて寄せられた言葉の数々で作り出したWOWによる映像作品「みんなは、どうする?」を眺めながら、多様な考えに触れるひとときを過ごすことができる。
一つの正解を示すのではなく、複数の観点を受け入れながら想像力を広げて、「そのとき」のためにどうするかを静かに問いかける空間を目指した。
災害から目を背けず、捉え方を見つめ直すきっかけになれることを願っている。