
SHARE 塩崎太伸研究室(東京科学大学)の有志運営の研究会による、建築展「GHOSTSCALE」が開催。新宿のWHITEHOUSEが会場。ネット上の不気味な無人空間“リミナルスペース”の観点から建築空間を捉え直す内容。GROUP井上岳、玉山拓郎、原田裕規、星野太が参加するトークイベントも実施
- 日程
- 2025年8月27日(水)–9月6日(土)

塩崎太伸研究室(東京科学大学)の有志が運営する研究会“リミナルスペースラボ”による、建築展「GHOSTSCALE」です。
新宿のWHITEHOUSEで開催されます。ネット上の不気味な無人空間“リミナルスペース”の観点から建築空間を捉え直す内容です。また、GROUP井上岳 (建築家)、玉山拓郎 (アーティスト)、原田裕規 (アーティスト)、星野太 (美学者) が参加するトークイベントも実施されます。
開催期間は、2025年8月27日~9月6日。入場無料です。展覧会の公式ページはこちら。トークイベントの申込はこちら。
「GHOSTSCALE」展にむけて
リミナルスペースとは、不気味な雰囲気を醸すシュールな無人空間を指すインターネット美学の一種で、2019年ごろから匿名の投稿者たちによってネット上に上げられた不気味な画像・映像がいつしかそう呼ばれるようになった。
それらに特有のイメージとは、行ったことのない場所の追体験であると同時に、行ったことがあったかのような錯覚である。なぜかその場所を知っている、そのような現実と虚構の記憶の重なりが現代のメディア上の新たな空間認識として注目を集めている。
本展覧会は、建築空間をその新たな美学から捉え直すものである。
通常、建築を設計する行為においては空間の尺度(スケール:SCALE)が図面や模型といった表象を成立させている。当たり前のようだが、建築は設計の段階では実在しない。つまりスケールは、これからどこかで建つ建築を観念的に立ち上げる道具である。このときスケールには、想像するものを現実世界に引き寄せるリアリティと、いまここには存在しないものを思考するというフィクショナリティが同時に存在しているはずである。
その両義性から建築を再構築する。私たちは、WHITEHOUSEのなかにもうひとつのWHITEHOUSEを事後的に制作した。それらの関係がつくるスケールの不確定性(GHOSTSCALE)によって、建築空間における現実と虚構の奇妙な重なりが観測される。
以下に、詳細な情報を掲載します。
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リミナルスペースラボ
東京科学大学(旧・東京工業大学)建築学系・塩崎太伸研究室の有志で運営する研究会。2024年9月に発足。建築設計とそれに伴う図面表現、都市に関する表象、建築雑誌、建築写真、レンダリング・ポルノなどを研究テーマとする学生が集う。リミナルスペースに関するリサーチを継続して行い、建築とイメージの関係を探求する場として活動を展開中。
■展覧会概要
展覧会名:GHOSTSCALE
会場:WHITEHOUSE
〒169-0073 東京都新宿区百人町1-1-8
西武新宿線西武新宿駅北口より徒歩3分、JR山手線新大久保駅より徒歩6分、JR中央・総武線大久保駅南口より徒歩6分、東京メトロ副都心線・都営大江戸線東新宿駅A1出口より徒歩10分
開催日:2025年8月27日(水)~9月6日(土)
開催時間:13:00~20:00
展覧料:無料
企画:リミナルスペースラボ
協力:東京科学大学塩崎太伸研究室
連絡先:liminalspace.isct@gmail.com