SHARE 吉岡徳仁によるメゾン・エルメスでのインスタレーション”Maison Hermès Window Display”
吉岡徳仁による銀座のメゾン・エルメスでのインスタレーション”Maison Hermès Window Display”です。この作品の展示期間は2009年11月19日~2010年1月19日です。
©Satoshi Asakawa / Courtesy of Hermès Japon
以下、デザイナーによるテキストです。
私が空間の中で最も表現したかったことは、人が身につけた時のスカ−フ本来の美しさです。それは、決して額縁の中に飾られているスカーフではなく、実際に身につけられ、風になびきながら人の動きと共に変化する表情です。
日常にある様々な動きを観察していると、その切り取った動きそのものに、人の存在を感じさせられることがあります。人が日々の生活の中で自然に生みだす「動き」をユーモアとして取り入れたこのデザインでは、スカーフの動きから、目には見えない人の存在を感じることのできる、スカーフと人との関わりを表現しています。
メゾンエルメスのウィンドウでは、モニター映像の女性が「ふうっ」と吹きかける吐息が、まるでスカーフに直接あたり、ひらりと宙に舞うという動きによって表現しています。