ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据える外部より建具越しにエントランスを見る。 photo©川村恵理
ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据えるエントランスから客席を見る。 photo©川村恵理
ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据える客席からエントランス側を見る。 photo©川村恵理
ツバメアーキテクツが設計した、東京・世田谷区の「自由が丘の純喫茶」です。
小さな喫茶店の計画です。建築家は、施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向しました。そして、木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据えました。
自由が丘駅から徒歩5分ほど、線路沿いの小さな喫茶店のプロジェクト。
クライアントからの「純喫茶」というワードを手掛かりとして、4席の喫茶店の計画が始まった。
「純喫茶」という言葉から連想する空間は、「新しい」とは対極にある昭和レトロな空間ではないだろうか。新しい純喫茶というものをイメージするのが難しいのは、現代においてそれがすでに時間を重ねた喫茶店という意味合いを少なからず感じさせるからではないかと思う。
ただ、初めから古めかしく年季の入ったレトロな空間をつくろうとすると、どうしてもわざとらしさが滲み出てしまう。そこで、これから時間を重ねて熟成されていくことで純喫茶となっていくような空間を考えることとした。
細長い平面形状に合わせて長手方向に続くカウンターを設置し、店主と客が対面し自然と会話が生まれるような形式とした。エントランスにはレンガの腰壁と半透明のアーチ窓を設置することで、テイクアウトの接客を可能にすると同時に店内の目隠しとなり、滞在する人々が安心できる隠れ家的な空間となった。意図的に壁で区切ることで、小ぢんまりとした空間ながらも奥行きが感じられるような構成となっている。
また、すでに自然の中で時を重ねてきた木材やレンガといった素材の力を借りることで、空間に馴染みつつ良い意味での経年変化を感じられるような温かみのあるカウンターを構成した。それらの要素が組み合わさった結果、新しくありながらも、不思議とすでにそこにあったかのような空間が立ち現れた。
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ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据える外部より建具越しにエントランスを見る。 photo©川村恵理

ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据えるエントランスの照明 photo©川村恵理

ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据える外部より建具越しにエントランスを見る。 photo©川村恵理

ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据えるエントランスから客席を見る。 photo©川村恵理

ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据える客席からエントランス側を見る。 photo©川村恵理

ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据えるエントランス側の建具 photo©川村恵理

ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据えるレジカウンター photo©川村恵理

ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据えるキッチンの壁面を見る。 photo©川村恵理

ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据える建具の詳細 photo©川村恵理

ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据えるレジカウンター。夕景 photo©川村恵理

ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据える外観、開口部の詳細。夕景 photo©川村恵理

ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据えるエントランス。夜景 photo©川村恵理

ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据える外観、東の道路側より見る。夜景 photo©川村恵理

ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据える外観、東の道路側より見る。夜景 photo©川村恵理

ツバメアーキテクツによる、東京の「自由が丘の純喫茶」。小さな喫茶店の計画。施主からの言葉“純喫茶”を起点に、時間が蓄積され“熟成”すると“純喫茶となっていく空間”を志向。木材等の力を借り“馴染みつつ経年変化を感じられる”カウンターを考案して中心に据える平面図 image©ツバメアーキテクツ
以下、建築家によるテキストです。
自由が丘駅から徒歩5分ほど、線路沿いの小さな喫茶店のプロジェクト。
クライアントからの「純喫茶」というワードを手掛かりとして、4席の喫茶店の計画が始まった。
「純喫茶」という言葉から連想する空間は、「新しい」とは対極にある昭和レトロな空間ではないだろうか。新しい純喫茶というものをイメージするのが難しいのは、現代においてそれがすでに時間を重ねた喫茶店という意味合いを少なからず感じさせるからではないかと思う。
ただ、初めから古めかしく年季の入ったレトロな空間をつくろうとすると、どうしてもわざとらしさが滲み出てしまう。そこで、これから時間を重ねて熟成されていくことで純喫茶となっていくような空間を考えることとした。
細長い平面形状に合わせて長手方向に続くカウンターを設置し、店主と客が対面し自然と会話が生まれるような形式とした。エントランスにはレンガの腰壁と半透明のアーチ窓を設置することで、テイクアウトの接客を可能にすると同時に店内の目隠しとなり、滞在する人々が安心できる隠れ家的な空間となった。意図的に壁で区切ることで、小ぢんまりとした空間ながらも奥行きが感じられるような構成となっている。
また、すでに自然の中で時を重ねてきた木材やレンガといった素材の力を借りることで、空間に馴染みつつ良い意味での経年変化を感じられるような温かみのあるカウンターを構成した。それらの要素が組み合わさった結果、新しくありながらも、不思議とすでにそこにあったかのような空間が立ち現れた。
今後は、店主やそこを訪れる客とともに時間を重ねていくことで、本当の純喫茶として時間が蓄積され空間が熟成していくことを期待している。
■建築概要
題名:自由が丘の純喫茶
所在地:東京都世田谷区奥沢
主用途:喫茶店
設計:ツバメアーキテクツ
施工:マリ・アート
床面積:16.8㎡
竣工:2025年8月
写真:川村恵理