SHARE 藤原・室建築設計事務所による”スロープの家”
photo©矢野紀行
藤原・室建築設計事務所が設計した大阪府堺市の住宅”スロープの家”です。
以下、建築家によるテキストです。
大阪の旗竿敷地に建つ住居。敷地外には建物が密集している。スロープを内部に設けることで、あいまいな領域と広がりを考えた。一室的な空間の中に、スロープを介してそれぞれが点在して住むようなイメージの家である。スロープを空間の外周に設けることで、スロープで移動するときの視覚的なイメージが、各エリアに居るときの空間の意識としてもあり、各部屋からの視覚的、意識的な空間の広がりを得ることができる空間を考えた。また、スロープは単なる移動空間としてだけではなく、時にはベンチになったり、ギャラリースペースになったり、子供の遊び場など、”あいまいな続きの空間”としても考えている。
■建築概要
設計:藤原・室建築設計事務所 藤原慎太郎、室喜夫
建築地 :大阪府堺市
構造・規模:木造二階建
建築用途 :一戸建ての住宅
敷地面積 :103.91㎡
建築面積 :52.17㎡
延床面積 :107.49㎡