SHARE 猪熊純によるレポート「地域と関わるワークショップCITY SWITCHの活動報告」
地域と関わるワークショップCITY SWITCHの活動報告
City Switchは、東大の大野秀敏教授の指導のもと、大連工科大学の山代悟、シドニー工科大学のジョアン・ジャコビッチを中心として行われている国際ワークショップ企画です。2007年の活動開始以降、2010年までに出雲・ニューカッスルなどを舞台に3度のワークショップ行っています。2011年には、規模の小さなワークショップを複数の場所で複数階行う形で、より地域に根差した活動を展開しています。
今回の成果は、2011年5月26~30日に、出雲市の木綿街道にて行った活動によるものです。持ち主がいなくなった酒造をコンサートホールとして利用するため、その設えとして舞台の背景を学生ワークショップでデザイン・製作しました。
デザインに関しては、現地入りする前に東京にて週一ペースでミーティングを行い、学生たちで案を出し合いました。製作期間そのものはとても短いため、縫製がなく、布のたらし方のみで美しい背景となるアイディアを模索しました。
最終案は、少しずつ幅のことなる布を放射状に重ねながら配置し、垂らすものになりました。放射状の配置によって、部屋全体の視線を集めると共に、見る角度によって雰囲気の変わるグラデーションが楽しめるデザインです。
この設えは、5月28,29日に行われた「おちらと木綿街道」というイベントにて、さっそく利用して頂きました。クラシックのサックスソロ、フォークバンドなどの演奏に加え、副知事・市長をお迎えしての平成22年度地域づくり総務大臣表彰の報告会も行われました。
今年は、このワークショップは複数回行う予定で、第2回は8月5日~8日の予定です。興味のある学生は是非、成瀬猪熊事務所までご連絡ください。
■City Switch momen 2011
主催 出雲建築フォーラム
企画協力 City Switch出雲実行委員会
(幹事 山代悟/ビルディングランドスケープ、大連理工大学)
協力 木綿街道振興会
講師 猪熊純(首都大学東京)
デザイン・施工
山崎健太郎、宇野達也、北谷啓、佐藤慎平、高橋亮介、小野詫摩、湯浅友絵、中東壮史、小谷至己、森山晴香、右近美成子、山崎基弘