SHARE 門間香奈子+古川晋也 / モカアーキテクツによる奈良の住宅「houseAA」
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門間香奈子+古川晋也 / モカアーキテクツが設計した奈良の住宅「houseAA」です。
建蔽率が40%、容積率が60%で最大64m2しか取れないという条件のなか、敷地の残りの60%を屋根の延長下に納めてみる。そんな住宅である。
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以下、建築家によるテキストです。
奈良市内の住宅地に建つ、夫婦と子供一人が住む住宅である。
建蔽率が40%、容積率が60%で最大64m2しか取れないという条件のなか、敷地の残りの60%を屋根の延長下に納めてみる。そんな住宅である。
全体は1階の個室ボリューム群と、その上に掛けられた大屋根という構成となっており、その個室と大屋根とのスキマは「過剰な軒下」とでも言うべきものとなった。
この「過剰な軒下」によって、外部と2階リビングが大屋根に沿って立体的に繋がるとともに外部だが内部的な質を持った懐の深い空間が生まれ、それがこの建築を特徴づけている。
斜めに繋がるという特殊な開放感と、大屋根の下で得られる程よい閉鎖感、安心感も併せ持った住宅となった。
■建築概要
houseAA
所在地 :奈良県奈良市
主要用途:専用住宅
家族構成:夫婦+子供1人
設計:門間香奈子+古川晋也/モカアーキテクツ
構造:上田学
施工:株式会社世古工務店
規模:
地上2階建/木造在来軸組構造
敷地面積107㎡ 延床面積 64㎡
竣工:2013年