長坂常 / スキーマ建築計画による「ブルーボトルコーヒー 清澄白河ロースタリー & カフェ」
サムネイル:長坂常 / スキーマ建築計画による「ブルーボトルコーヒー 清澄白河ロースタリー & カフェ」

長坂常 / スキーマ建築計画による「ブルーボトルコーヒー 清澄白河ロースタリー & カフェ」

01_BBCK_302_DC99368_S

02_BBCK_304_DC32468_S
all photos©太田拓実

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した「ブルーボトルコーヒー 清澄白河ロースタリー & カフェ」です。

ブルーボトルコーヒーはサードウェーブコーヒーの代表格と言われ、彼らは味を高めるのみにとどまらず、フェアトレードを推進しコーヒー農園の労働環境の向上、つまり一連のサイクルすべてにおいて偏りのない関係を構築し、バリスタや消費者の意識を改革しながら共に成長していくスタンスをとっている。我々はその考え方にならい、外に開かれ、かつ中でもフラットな関係を築き、建物内どこにいても、誰であろうと、互いに動きを感じながら協調し高め合う関係をつくる空間を目指した。

※以下の写真はクリックで拡大します

03_BBCK_311_DC99414_S

04_BBCK_308_DC32538_S

05_BBCK_312_DC99438_S

06_BBCK_321_DC99485_S

07_BBCK_323_DC99570_S

08_BBCK_325_DC98583_S

09_BBCK_329_MG_1473_S

10_BBCK_305_DC99350_S

11-bbck-plan1F_JP

12-bbck-plan2F_JP

13-bbck-section_JP

以下、建築家によるテキストです。


カリフォルニア州オークランド発の「ブルーボトルコーヒージャパン」の生産拠点となる、焙煎所・カフェ・オフィス・バリスタを育てるトレーニングルーム・ペイストリー工場を兼ねたスペースの倉庫からの改修計画である。ブルーボトルコーヒーはサードウェーブコーヒーの代表格と言われ、彼らは味を高めるのみにとどまらず、フェアトレードを推進しコーヒー農園の労働環境の向上、つまり一連のサイクルすべてにおいて偏りのない関係を構築し、バリスタや消費者の意識を改革しながら共に成長していくスタンスをとっている。我々はその考え方にならい、外に開かれ、かつ中でもフラットな関係を築き、建物内どこにいても、誰であろうと、互いに動きを感じながら協調し高め合う関係をつくる空間を目指した。そのためにまず各フロア巨大なガラス建具を配し、同階および室内外での透明性を維持し、1、2階という上下関係においても開口部を設け、境界を越えて意識し合う関係を作ろうとした。

元々この建物が倉庫であったため、既存では窓がなかったが機能的には長時間いる場所ゆえ、どこに対しても光を届けられる中央部にトップライトを設け、2階の各部屋に光を注ぎ込み、各部屋の動きを繫ぎ止めている。また同時に1階と2階を結ぶ吹き抜けの上にこのトップライトは位置し、そこがまた緑化されているので、光が燦々と植物にあたり、その反射光で階段下まで木陰のように緑色を帯びた光を届け上下の関係をつくっている。

お客様からしたらカフェに来たというよりも工場の一角で制作現場の臨場感と生のコーヒーを味わいながら、少し距離のある2階を眺めるとき、そこから緑に染まった光が落ちてきて、同時に異国感も手助けし、上がってみたい憧れの場所として見えてくる。また、もう一つこの建物心臓部でもある焙煎機上にガラスの床を設置し、もう一つ上下を視覚的に結ぶ関係を生んでいる。それによって、上階で勤務するスタッフからすると下の現場の様子が見られ、自分の仕事がどんな喜びに変わっているかを肌で感じ励みになり、同時に管理者からすると見えることによって下での問題点を絶えず意識し、早い改善につながる。そのようにふたつの中心を介して各所が関係し、相互に高め合う関係が生まれている。

長坂常

■建築概要
ブルーボトルコーヒー 清澄白河ロースタリー & カフェ
設計:長坂 常/スキーマ建築計画
担当:山本 亮介
所在地:東京都江東区平野1-4-8
主用途:焙煎工場、倉庫、厨房、オフィス、カフェ
施工:株式会社TANK
協力:SOUP DESIGN(グラフィック)、SOLSO(植栽)、fresco(ペンダント照明)、STANDARD TRADE(ハイスツール)、O.F.C(コンディメント)、株式会社マルゼン(厨房計画)、株式会社ディーシーエス(焙煎機計画)、レビ設計室(環境設計)、WHITELIGHT.Ltd(音響計画)、遠藤照明(照明計画)
階数:1、2
床面積:1F_271.72m²、
    2F_271.72m²
構造:鉄骨造
竣工:2014年10月31日
OPEN:2015年2月6日

あわせて読みたい

#江東区の関連記事

#スキーマ建築計画の関連記事

この日更新したその他の記事

丹下健三の「香川県庁舎」を撮影した、ヴィンセント・ヘクトのハイクオリティな動画 石嶋設計室による、JR中央線の高架下につくられた保育所「グローバルキッズ武蔵境園」

musahi001

musashi002

musashi003
all photos©黒住直臣

石嶋設計室が設計した、JR中央線の高架下につくられた保育所「グローバルキッズ武蔵境園」です。

 JR中央線の高架化にともなって生まれた高架下に魅力的な空間をつくり出し、これまで線路で南北に分断されていた街に回遊性を生みだし地域の活性化を目指した「中央ラインモール構想」。この保育園はその一環として武蔵境駅〜東小金井駅の中間に計画された。

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。