SHARE 隈研吾による、長野県飯山市の文化ホールと地域交流施設の複合体「飯山市文化交流館 なちゅら」の写真
隈研吾のウェブサイトに、長野県飯山市の文化ホールと地域交流施設の複合体「飯山市文化交流館 なちゅら」の写真などが掲載されています
隈研吾のウェブサイトに、長野県飯山市の文化ホールと地域交流施設の複合体「飯山市文化交流館 なちゅら」の写真などが13枚掲載されています。
北陸新幹線飯山駅(2015年開業)の駅前にたつ、文化ホールと地域交流施設の複合体。
室内化された路地空間によって二つのホールと多世代交流施設をつなぎ、その路地を「ナカミチ」と名づけた。
ヒントとなったのは雪国地域の「ガンギ」と呼ばれる屋根付きアーケードで、その木のフレームと土間の作るヒューマンでインティメートなコミュニティのための空間を、現代に蘇らすことができた。
ナカミチの屋根は鉄と木のフレームの混構造によって支えられ、地元の木材、土を想起させる湿り気のあるやわらかな床、地元の職人のすいた和紙で構成された空間は、ハコモノと呼ばれた従来の公共空間とは対照的な、暖かな空気感が漂っている。
コールテン鋼とカラマツのファサードによって覆われた小山のような全体形は、緑の裏山と一体となって、新幹線の乾いた抽象性とコントラストを作った。