SHARE 今津康夫 / ninkipen!による、大阪府和泉市の住宅「#」
all photos©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!が設計した、大阪府和泉市の住宅「#」です。
クライアントは、生まれてくる子どものためのプライベートな中庭を持つことを望んだが、コートハウスの構成で持てる庭はあまりにも小さく窮屈だった。
そこで、住居部分をL型とし、そのボリュームに敷地の高低差を利用しながら庭と駐車場を取り囲むようにL型の塀をつなげる合わせ、2つの広さを合わせた気積を獲得した。
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以下、建築家によるテキストです。
大阪府和泉市の閑静な住宅街に建つ戸建住宅である。
40年前に開発された街は、徐々に建て替えが進んでいる。
クライアントは、生まれてくる子どものためのプライベートな中庭を持つことを望んだが、コートハウスの構成で持てる庭はあまりにも小さく窮屈だった。
そこで、住居部分をL型とし、そのボリュームに敷地の高低差を利用しながら庭と駐車場を取り囲むようにL型の塀をつなげる合わせ、2つの広さを合わせた気積を獲得した。
さらに、その気積にグリッド状のパーゴラを被せ、植えた葡萄の葉でゆっくりと覆うことで、領域を可視化すると同時に空を所有することを試みている。
空は、植えられた葡萄によって次第に緑に覆われていく。
中庭を持ちながらも、街に接続するコートハウスの提案である。
■建築概要
Architect:今津康夫 Yasuo Imazu / ninkipen!
Structual Engineer:門藤芳樹 Mondo Yoshiki / 門藤芳樹構造設計事務所
Use:House
Location:Osaka Japan
Completion:October 2015
Total floor area:100.21m2
Photographer:河田弘樹 Hiroki Kawata