SHARE 青山茂生+隅谷維子 / アオイデザインによる、東京都新宿区の、マンションの住戸の改修「h20e」
all photos©Sohei Oya (Nacasa&Partners)
青山茂生+隅谷維子 / アオイデザインが設計した、東京都新宿区の、マンションの住戸の改修「h20e」です。
天井や壁に用いた曲線形、あえて上部をつなげた仕切り壁、
壁から天井まで一体とした厚みのある左官テクスチャーというエレメントが組み合わさり、
障子窓からのやわらかい光がはっとするような
陰翳のグラデーションを生み出す空間になりました。53㎡というコンパクトな面積ながら、曲線によってシームレスで繋がる壁と天井に、
間仕切壁の上部から回り込む光が、空間に奥行きをあたえています。
一面バルコニーで一方向からの採光のみですが、室内に充ちる光の表情はとても豊かで、
意図しなかったたくさんの景色や発見があり、見ていて飽きません。リフォームなので窓は元々のものですが、
開口を設計できる新築案件以上に光や風景がデザインされるという逆説的な結果は、
今後にインスピレーションを与えるような新たな発見でもありました。
※以下の写真はクリックで拡大します
■建築概要
設計:青山茂生+隅谷維子/アオイデザイン
場所:東京都新宿区
面積:53㎡
構造:鉄筋コンクリート造(マンションリフォーム)
竣工:2015年12月(築年1969)
施工:西本工務店
撮影:Sohei Oya (Nacasa&Partners)