SHARE noiz・豊田啓介による、twitter上での就職活動者に向けた厳しくも温かいポートフォリオ作成アドヴァイスが関心を集めています
noiz・豊田啓介による、twitter上での就職活動者に向けた厳しくも温かいポートフォリオ作成アドヴァイスが関心を集めています。10ツイートに渡る投稿は、現時点(18/6/9)で合計約900もの「いいね」がついています。
以下に公式埋め込み機能でご紹介します。
ポートフォリオの最初のほうがほとんどPhotoshopコラージュ仕事なの、一瞬見栄えはきれいかもしれないけれど経験として建築実務を表層的に流して深くものごと構築できない人多いので設計事務所へのアプライとして正直印象良くないですよ。
— Keisuke Toyoda/豊田啓介 (@toyoda_noiz) 2018年6月9日
ついでにポートフォリオ見る側からのアドバイス、以前にも書いたけどざっくりと。
1.順番は見せたいプロジェクトから:年代順にとか履歴書の書式に影響されちゃってると思われる順序に無批判にしたがっちゃう人多いけど、ポートフォリオ(CV)はアピールの場。とにかく一番見せたいものから。— Keisuke Toyoda/豊田啓介 (@toyoda_noiz) 2018年6月9日
2.自分が見せたいポイントの押し売りにならないように:読む側は、設計や表現の能力だけでなく伝え方、コミュニケーションや物事の整理の能力とかもCVの構成から読もうとする。自分の勝手な価値観の押し売りだけではなく、ちゃんと相手が見たいであろう側面や能力をバランスよく提示してあげる。
— Keisuke Toyoda/豊田啓介 (@toyoda_noiz) 2018年6月9日
3.グラフィックがダメなのはまず見ない:仮にもデザイン事務所に応募するのにグラフィック(構成、線種やジオメトリ、フォント、シークエンスでの統一やバランス、色、トーンなどすべて)の基礎に気が使えてないなと一瞬で見えるものはまずページ開くことすらしません。これはまず土俵に上がる作法。
— Keisuke Toyoda/豊田啓介 (@toyoda_noiz) 2018年6月9日
4.全体の構成力大事:個々の作品やページが美しくかつ情報伝達の手段として明快なのはもちろん、より大きな全体の構成や量、各プロジェクトに割く分量やその全体の中でのリズムなど、個々のコンテンツのスケールを超えたところでも、ちゃんと相手により心地よく読んでもらうための配慮を明確に。
— Keisuke Toyoda/豊田啓介 (@toyoda_noiz) 2018年6月9日
5.カバーレターは重要:メール添付などで送ってくるのにカバーレター無しでいきなり添付とかまず社会人として採用ないし、そこの文章力や構成力、表現のバランスなども結構重要な評価基準。特に慣れない英語で送る時、無駄にフレンドリーとか無駄に長すぎる表現とか、そういうのもちゃんとチェック。
— Keisuke Toyoda/豊田啓介 (@toyoda_noiz) 2018年6月9日
6.相手の受け取りや読む作業への配慮を:メール添付で300MBのPDFとかダウンロード途中でキャンセルするし、適切なデータ量で相手に無駄なストレス感じさせない配慮を。ポートフォリオ用のクラウドサービスとか日本からの応募でほとんど見たことないし(海外からの応募では過半がクラウドのリンク)。
— Keisuke Toyoda/豊田啓介 (@toyoda_noiz) 2018年6月9日
7.あきらかにコピペがわかる文章はまあそんなもんだと思うけど、他の事務所の名前とかそのままだとやっぱり萎える:もうこれはそのまま。こっちもまあ適当に一杯おくってるうちの一つだなという印象になるし、仕事でもそういうミスするんだろうなと思ってしまう。ほんの数秒の確認で避けられるミス。
— Keisuke Toyoda/豊田啓介 (@toyoda_noiz) 2018年6月9日
8.インタビュー来るのに事前に何も勉強してきた気配ない:仮にも採用インタビューに来るのに、相手の事務所の業態とか特徴とか、どこを頑張ろうとしていて自分としてはどこに貢献できると思うのか、全く考えてこない人とかいるけど正直面接中にもうやめようと思うもんね。予習してこいよ。
— Keisuke Toyoda/豊田啓介 (@toyoda_noiz) 2018年6月9日
何にしても自分は何がやりたいのか、どういう部分で事務所に貢献できるのか、事務所のどういう部分に興味や可能性を感じているのかを、ちゃんと整理して伝えることが目的なんだから、面接でもCVでも、相手の脳内にいかにそのイメージを立体的に描けるか、常にそれを意識すること。自分視線だけの大杉。
— Keisuke Toyoda/豊田啓介 (@toyoda_noiz) 2018年6月9日