architecturephoto®

  • 特集記事
  • 注目情報
  • タグ
  • 建築
  • アート
  • カルチャー
  • デザイン
  • ファッション
  • 書籍
  • 展覧会
  • コンペ
  • 動画
  • テレビ
  • すべてのタグ

建築求人情報

Loading...
2018.8.14Tue
2018.8.13Mon
2018.8.15Wed
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」
赤道直下の地域で室内に大きなトップライトを取ることは、リスクを伴う。今回は、樹木、熱反射シート、オーニング、半遮光シートの4層のスクリーンで熱量を調整している。 photo©大木宏行

SHARE 西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」

architecture|feature
NISHIZAWAARCHITECTS店舗ホーチミン西澤俊理大木宏行ベトナム
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行

西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSが設計した、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」です。

熱帯の国々では、直射光の威力は想像以上に大きい。光は抽象的な存在である前に、風や雨のように物理的なインパクトをもって知覚される。それは例えば、晴れた日に街を行き交う人々の多くがコートを羽織っていることからも想像できるかも知れない。街を見渡せば駐輪場、路上のカフェ、植木屋さん、幼稚園や小学校の園庭に至るまで、日陰を作りだす為の半遮光シートで溢れている。このように日陰を作り出すことは、私達が雨の日に傘をさしたり、レインコートを着たりするのと同じくらい、ここでは自然な所作なのだ。半遮光シートは本来は農業用で、蘭などの陰性植物や観葉植物、接ぎ木や苗木などを育てる目的で開発されたプラスチック製の素材だが、1ロール (2.5m x 100m) あたり100ドル弱というコストメリットが高じて、熱帯地域の人々の生活のあらゆる場面に進出している。今回私達は、日常的に使用されているこの半透明な素材と、それが作り出す光や影によって、新しい南国の建築/環境を定義できないだろうかと考えた。

以下の写真はクリックで拡大します

西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 朝方のテラス。 半遮光シートはその足もとに繊細な影を落とす。 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 太陽観察用の黒色のガラスにインスピレーションを得て、敷地全体を黒色のスクリーンで覆う。これは熱帯の空のグレアを可視領域まで緩和する、大きな天窓でもある。 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 半遮光シートは本来は農業用に開発されたプラスチック製の素材だが、非常に安価なため、熱帯地域の人々の生活のあらゆる場面に進出している。 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 赤道直下の地域で室内に大きなトップライトを取ることは、リスクを伴う。今回は、樹木、熱反射シート、オーニング、半遮光シートの4層のスクリーンで熱量を調整している。 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 大きな陰の中で、人間と植物、室内と屋外、建物内装と都市の風景とがないまぜになった、熱帯らしい自由な環境を目指した。 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 大きな一枚の半遮光シートの下で、たくさんの植物が媒介となって、室内や庭、テラスといったスペースを繋いでいく。 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 設計段階では、レストランという特定の機能を想定して設計するのではなく、あくまで南国らしい自由で寛容な場所を目指した。 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 熱帯での一般的なセオリーに従い、出来るだけ直射光を和らげ、自然通風を取り入れる。 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 路地や都市の風景が半遮光シート上に現像され、室内の立面に映し出される。 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 夜間には室内の植物群が、建物立面にとっての図像として浮かび上がる。 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 既存建物の小屋組などの要素は、この新たな半透明の屋根/天井の上側(外側)に帰属し、都市の風景の一部として半遮光シート上に現像される。 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」 半遮光シートは、時間帯や天候によってその表情を変える。 photo©大木宏行
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」
西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミン市のレストラン・オフィス「Restaurant Of Shade」

以下、建築家によるテキストです。


熱帯の国々では、直射光の威力は想像以上に大きい。光は抽象的な存在である前に、風や雨のように物理的なインパクトをもって知覚される。それは例えば、晴れた日に街を行き交う人々の多くがコートを羽織っていることからも想像できるかも知れない。街を見渡せば駐輪場、路上のカフェ、植木屋さん、幼稚園や小学校の園庭に至るまで、日陰を作りだす為の半遮光シートで溢れている。このように日陰を作り出すことは、私達が雨の日に傘をさしたり、レインコートを着たりするのと同じくらい、ここでは自然な所作なのだ。半遮光シートは本来は農業用で、蘭などの陰性植物や観葉植物、接ぎ木や苗木などを育てる目的で開発されたプラスチック製の素材だが、1ロール (2.5m x 100m) あたり100ドル弱というコストメリットが高じて、熱帯地域の人々の生活のあらゆる場面に進出している。今回私達は、日常的に使用されているこの半透明な素材と、それが作り出す光や影によって、新しい南国の建築/環境を定義できないだろうかと考えた。

敷地はホーチミンの中心部、四周に中高層ビルが建ち並ぶ1街区の中央付近で、大通りから奥へと続く路地の底に位置する。比較的近年に建てられた既存建物の2階テラスに立つと、周囲のフレンチ・ヴィラの屋根や樹木が目の前に広がり、その少し先を樹齢100年以上の巨大な街路樹や7~10階建ての商業ビル、25~30階建ての高層ホテルが不規則に取り囲む。このエリアの都市グリッドは一辺120m程度で、商業化できずに取り残された立体的な都市の空隙が頭上にぽっかりと広がるさまは、建築の一部でありながら都市のスケールにも接続する『屋上』のような開放感や寛容さを生み出している。そしてこれもまた、ホーチミン中心部の都市の裏側として、ここで暮らす人々にとっては日常的な風景である。

この副次的に生成された都市の余白の一端に、プロジェクトの敷地や建物を位置づけるため、敷地全体を農業用の半遮光シートで覆う。この半透明で黒色のスクリーンは、その足もとに繊細な影を落とすと同時に、上空のグレアを可視領域まで緩和する天窓でもある。既存建物の小屋組や庭木の樹冠部などの要素は、この新たな半透明の屋根/天井の上側(外側)に帰属し、近隣のヴィラや商業ビルと同じように、都市の風景の一部として半遮光シート上に現像される。また屋根/天井の下側(内側)では室内・テラス・庭を含む敷地全体が木陰の中にすっぽりと納まり、沢山の観葉植物がレストランの家具群と等価に配置される。大きな陰の中で、人間と植物、室内と屋外、建物内装と都市の風景とがないまぜになった、熱帯らしい自由な環境を目指した。

■建築概要
Project名:Restaurant Of Shade
所在地:ベトナム、ホーチミン市中心部
用途:レストラン、オフィス
階数:地上2階(一部3階)
構造:1階/レンガ組石造+鉄骨補強、2階/鉄骨造、小屋組/木造
敷地面積:690 m2
建築面積:675 m2
述床面積:1375 m2
施工:Trung Long Company, Toan Dinh Company
竣工年:2018年3月
写真撮影:大木宏行

あわせて読みたい

サムネイル:平山俊建築設計による住宅
平山俊建築設計による住宅”Les Aventuriers / 冒険者たち”
  • SHARE
NISHIZAWAARCHITECTS店舗ホーチミン西澤俊理大木宏行ベトナム
2018.08.14 Tue 06:51
0
permalink

#NISHIZAWAARCHITECTSの関連記事

  • 2018.4.13Fri
    西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミンシティの「ベンタンのレストラン」
  • 2017.9.04Mon
    サムネイル:西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナムの多世帯住宅「チャウドックの家」
    西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナムの多世帯住宅「チャウドックの家」
  • 2017.2.07Tue
    サムネイル:西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミンシティの「Thong邸」
    西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミンシティの「Thong邸」
  • view all
view all

#ホーチミンの関連記事

  • 2023.5.17Wed
    山田貴仁+犬童伸浩 / studio anettaiによる、ベトナムの飲食店「CHIDORI COFFEE IN BED PASTEUR」。若者の“第三の居場所”を目指した施設。ベッドで珈琲が飲める滞在型カフェの為に、地域の路地“ヘム”を参照した動線空間から個室的空間に到達する構成を考案。文化を継承して“人間的な街”を守り生かす
  • 2022.3.23Wed
    川口淳志 / DESIGN & CREATIVE ASSOCIATESによる、ベトナムの店舗「SOSO coffee」。日本らしさを求める施主の為に“精神性”に注目し計画、珈琲文化のある国での差別化も意図し“おおらかな空間”を求め楕円形カウンターを中心配置、天井の無数の穴からの光で空間に柔らかさを加える
  • 2019.12.29Sun
    /
    隈研吾による、ベトナム・ホーチミンの集合住宅「Waterina Suites」の写真
  • 2019.4.10Wed
    /
    ヴォ・チョン・ギア・アーキテクツによる、ベトナム・ホーチミン市の、緑あふれる立体的な外部空間が組み込まれた住宅「Ha House」の写真
  • 2019.2.14Thu
    /
    ヴォ・チョン・ギア・アーキテクツによる、ベトナム・ホーチミン市の、植栽のスクリーンで覆われた外部空間に落ちる光と影が印象的な都市型住宅「Breathing House」の写真
  • 2018.5.18Fri
    /
    KIENTRUC Oによる、ベトナム・ホーチミン市の、煉瓦仕上げの家型ヴォリュームを積み上げた幼稚園「Chuon Chuon Kim 2 Kindergarten」の写真
  • 2018.4.13Fri
    西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミンシティの「ベンタンのレストラン」
  • 2017.3.14Tue
    サムネイル:インレ・スタジオ / 西島光輔による、ベトナム・ホーチミン市のデザートレストラン「プロセニウム」
    インレ・スタジオ / 西島光輔による、ベトナム・ホーチミン市のデザートレストラン「プロセニウム」
  • 2017.2.07Tue
    サムネイル:西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミンシティの「Thong邸」
    西澤俊理 / NISHIZAWAARCHITECTSによる、ベトナム・ホーチミンシティの「Thong邸」
  • view all
view all

建築求人情報

Loading...

 

    公式アカウントをフォローして、見逃せない建築情報を受け取ろう。

    60,709
    • Follow
    82,622
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    この日更新したその他の記事

    滋賀県の新生美術館整備室が、SANAAが設計を担当していた新生美術館に関して「一旦、立ち止まる」というコメントを公開

    SHARE 滋賀県の新生美術館整備室が、SANAAが設計を担当していた新生美術館に関して「一旦、立ち止まる」というコメントを公開

    architecture|art|culture
    美術館・博物館滋賀SANAA

    滋賀県の新生美術館整備室が、SANAAが設計を担当していた新生美術館に関して「一旦、立ち止まる」というコメントを公開しています

    滋賀県の新生美術館整備室が、SANAAが設計を担当していた新生美術館に関して「一旦、立ち止まる」というコメントを公開しています。美術手帖などが報じていた記事はこちら。

    平成25年(2013年)12月に策定した新生美術館基本計画に基づき、県立近代美術館(大津市)について、「美の滋賀」の拠点となることをめざして、施設の増築・改修や機能の充実をはじめとした整備を進めてまいりましたが、平成29年8月、美術館本体工事が入札不落となりました。

    入札不落以降、より良い美術館を造るために、有識者や関係者の皆様からご意見を伺い、議論を重ねながら、設計の見直しを検討してまいりました。しかしながら、2年後の東京オリンピック・パラリンピックを控え、建設単価が高止まりすると想定される中で、お約束した施設整備費の上限である47億円以内に収めることができない、また、県民の皆様にご理解いただくための説明や取組が十分ではなかったということも踏まえて、すべてを包含した新生美術館プロジェクトをこれまでどおり進めることについては、一旦、立ち止まらせていただくと判断しました。県民や関係者の皆様に誠に申し訳なく、お詫びいたします。

    「一旦、立ち止まる」とは、新生美術館プロジェクトそのものを凍結することとは考えておりません。近代美術館の施設・設備の狭あい化や老朽化、平成20年から閉館している琵琶湖文化館の機能継承については、喫緊の課題であると認識しており、これらの課題に優先して取り組んでまいりたいと考えております。

    今後はこれらの喫緊の課題への取組について、できるだけ早くお示ししたいと考えておりますので、何とぞご理解いただきますようお願いいたします。

    平成30年8月10日

    滋賀県県民生活部文化振興課
    新生美術館整備室

    • SHARE
    美術館・博物館滋賀SANAA
    2018.08.14 Tue 15:39
    0
    permalink
    ODS / 鬼木孝一郎による、東京・恵比寿の店舗「STUDIOUS Ebisu」
    photo©太田拓実

    SHARE ODS / 鬼木孝一郎による、東京・恵比寿の店舗「STUDIOUS Ebisu」

    architecture|feature
    ODS店舗渋谷恵比寿鬼木孝一郎太田拓実
    ODS / 鬼木孝一郎による、東京・恵比寿の店舗「STUDIOUS Ebisu」 photo©太田拓実

    ODS / 鬼木孝一郎が設計した、東京・恵比寿の店舗「STUDIOUS Ebisu」です。アトレ恵比寿4階にある店舗との事。

    日本のブランドに拘ったセレクトショップSTUDIOUSの内装デザイン。ODSがデザインを担当した5物件目のSTUDIOUS店舗であり、これまで同様に「奥行きを感じる白」が一つのテーマとなっている。
    今回、そのテーマを「光」をつかって表現できないかと考え、店舗壁面の1面全体を6.5mx2.0mの一枚の布でできた発光面とした。ハンガーラックは床と天井で固定した18x18mmのスチールパイプに同じ角材をハンガーパイプとして渡し、最小限の部材で構成している。
    装飾的に感じる要素を極限まで消しながら、発光面により「光」を店内に充満させることで、ブランドのもつシンプルな豊かさを空間として表現することを目指した。

    • 残り9枚の写真を見る
    • SHARE
    ODS店舗渋谷恵比寿鬼木孝一郎太田拓実
    2018.08.14 Tue 14:18
    0
    permalink
    2018.8.13Mon
    • 柿木佑介+廣岡周平 / PERSIMMON HILLS architectsによる、神奈川・横浜の学童保育施設 / 多目的スペース「アメリカ山ガーデンベース」
    • マツダグミ+class設計企業体が、佐賀の「基山町立保育所」プロポで契約候補者に選定
    • Horibe Associatesによる、滋賀・守山の住宅「杉江の家」
    • 京都大学建築学科の活動を伝えるブログ「京大建築式」がオープン
    • 川久保玲のパートナーとしてビジネス面を担うエイドリアン・ジョフィへのインタビュー「ドーバー ストリート マーケットの根底にあるDNA」
    • ほか
    2018.8.15Wed
    • アルヴァ・アアルトの建築展「もうひとつの自然」が神奈川県立近代美術館 葉山で開催
    • 奥野崇建築設計事務所による、愛媛・松山の住宅「ピアノ教室のある家」
    • 建築士の活動に特化した、A3図面・ファイルを収納する『difott アーキテクツバッグ®「A3フラット・トート」』が発売中

    Subscribe and Follow

    公式アカウントをフォローして、
    見逃せない建築情報を受け取ろう。

    「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
    様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

    60,709
    • Follow
    82,622
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    architecturephoto® News Letter

    メールマガジンでも最新の更新情報を配信中

    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    Copyright © architecturephoto.net.

    • 建築
    • アート
    • カルチャー
    • デザイン
    • ファッション
    • 書籍
    • 展覧会
    • コンペ
    • 動画
    • テレビ
    • 特集記事
    • 注目情報
    • タグ
    • アーキテクチャーフォト ジョブボード
    • アーキテクチャーフォト・ブック
    • アーキテクチャーフォト・プロダクト
    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    メールマガジンで最新の情報を配信しています

    この記事をシェア
    タイトルタイトルタイトルタイトルタイトル
    https://architecturephoto.net/permalink

    記事について#architecturephotonetでつぶやいてみましょう。
    有益なコメントは拡散や、サイトでも紹介させていただくこともございます。

    architecturephoto®
    • black
    • gray
    • white