SHARE 奥野崇建築設計事務所による、愛媛の住宅「西条の家」
奥野崇建築設計事務所が設計した、愛媛の住宅「西条の家」です。
周辺には田園風景が拡がり、南には石鎚山を望むことができる敷地において、のびやかでありながらも、ほどよい包まれ感を感じる住まいをつくろう。
「見える」と「見えない」の間にあるグラデーションを愉しむ。
隠し框でそこに存在しないようなガラス戸、重心をつくり室内空間に落ち着きをもたらす腰桟付きの網戸、透けて見える特殊なこよりを上部にのみ貼り込んだ障子。壁の中に格納されるそれらは、ひとつの開口部でいくつもの見え方、距離感をつくるためのもの。室内においては、ちょうどよい大きさの空間が斜めにずれながら続いていく。落ち着く、という身体的感覚を拠り所に、それでいて抜け感をつくる。奥へ奥へと続く視線の先は、遠い山並みへ届くように。
家という安心できる場所があって、その上で外と繋げていく。
じんわり滲んでくるような、いいなあ、と思える空間を目指した。
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■建築概要
題名:西条の家
設計:奥野崇 建築設計事務所
所在地:愛媛県西条市
用途地域:指定なし
敷地面積:292.78㎡
建築面積:95.96㎡
延床面積:141.20㎡
構造:木造在来工法
竣工:2018年8月
写真:藤村泰一
奥野崇 建築設計事務所
http://okunotakashi.jp/
E-mail:info2@okunotakashi.jp