SHARE noiz+堀川淳一郎 / Orange Jelliesによる、オープンソース化された火焔土器の3Dデータを使用し集合住宅に見立てた構想「JOMON PROJECT」
noiz+堀川淳一郎 / Orange Jelliesによる、オープンソース化された火焔土器の3Dデータを使用し集合住宅に見立てた構想「JOMON PROJECT」です。縄文オープンソースプロジェクトの概要はこちらのPDFで知ることができます。
新潟県長岡市を中心にはじまった「縄文文化発信サポーターズ」の活動の一環とする「縄文オープンソースプロジェクト」に参加した。本プロジェクトでは、縄文時代を代表する造形である「火焔土器」を高精細スキャンにより3Dデータ化し、公開することで広い利用を促している。noizではまず火焔土器の特徴であるひも状の構造に着目し、ポリゴンデータからひも状の線型データを抽出した。ここに以前開発した3D空間で、「ひも入力」の周囲にザクロ状のセルを分布させるアルゴリズムを適用し、サンゴともカエルの卵ともとれるような、群生物的な形状を生成した。機能的や構造のリアリティを甘く設定することで、これを人間の住む形(巨大な集合住宅)と仮定し、あたかも何かの菌のように、縄文的DNAが染み込んだ土地から自ら生え出たような、自律的に成長を続けるような意思のある建築の形をビジュアライズした。アルゴリズムと3Dデータの組み合わせによる「遊び」から、どこか縄文から続く土地の地霊のようなものが生み出しうるという点においても興味深いプロジェクトになった。
以下の写真はクリックで拡大します
■概要
PROJECT:JOMON PROJECT
クレジット:noiz+Junichiro Horikawa(Orange Jellies)
発表:2018年