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武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」
photo©山内紀人

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architecture|feature
きりん住宅武保学図面あり三重山内紀人
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©山内紀人
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©山内紀人

武保学 / きりん が設計した、三重・伊賀市の住宅「two house」です。

三重県伊賀市の里山が広がる地域に、妻のおばあさんが独りで暮らしていた. 少しずつ世話が必要になりつつあったおばあさんの生活を見守り、かつ僕ら家族の生活を成り立たせる方法を考えた. その結果、おばあさんの家の向かいに小さな家を建て、その間を行き来する「1.5世帯の暮らし」にたどり着いた. 決め手は、この地で何十年も営まれたおばあさんの生活を極力変えないということだった.

以下の写真はクリックで拡大します

武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©きりん
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©山内紀人
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©山内紀人
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©山内紀人
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©山内紀人
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©山内紀人
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©山内紀人
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©山内紀人
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©山内紀人
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©山内紀人
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©山内紀人
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©山内紀人
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©山内紀人
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©山内紀人
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 photo©山内紀人
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 image courtesy of きりん
武保学 / きりん による、三重・伊賀市の住宅「two house」 image courtesy of きりん

以下、建築家によるテキストです。


[92歳と2歳と暮らす]

三重県伊賀市の里山が広がる地域に、妻のおばあさんが独りで暮らしていた. 少しずつ世話が必要になりつつあったおばあさんの生活を見守り、かつ僕ら家族の生活を成り立たせる方法を考えた. その結果、おばあさんの家の向かいに小さな家を建て、その間を行き来する「1.5世帯の暮らし」にたどり着いた. 決め手は、この地で何十年も営まれたおばあさんの生活を極力変えないということだった.

おばあさんの家は緩やかな丘の上に位置しており、そこから遠くの山々を眺めることができた. しかし僕らの家が建つことによってその景色の広がりを遮ってしまうことが懸念された. そこで以前の開放感を少しでも残せるように、建物を分棟形式とし、その間に外部空間を設けることで視線の抜けをつくった. 外部空間はおばあさんの家の玄関先から山の端を感じることができるよう、高さや幅を設定している.

この外部空間は「つなぎの間」と呼ばれ、ここを経由しながら僕らの生活が展開する. 食事をしたらつなぎの間を通って居間へ. お風呂に入ったらつなぎの間を通って2階の寝室へ. 常に外部が密接に関わり、日常生活と周辺環境との結節点がこの場所に生まれている. 緩やかな暮らしの分節は、家族の生活スペースと僕の設計事務所スペースの分離、来客時における公私の分離、また家族同士の距離感の調整に寄与する.

各棟は正方形の角に階段や水回りなどを計画し、その残りを居住スペースとすることで、四方に視線が抜ける窓を設けた. 2階も含めてこれらの窓を全て掃き出しとすることによって、家のどこにいても豊かな自然環境が家の中に溢れ、身体がこの場所に溶け合うような一体感を得ることができる.
雄大な地球環境に包まれていることを感じさせるこのような「開かれた家」のつくりが、大地との関わりを鮮明にし、ここで暮らす家族の安心感につながるのではないかという期待を持っている.

■建築概要
設計・監理:きりん 武保 学
写真:山内紀人
所在地:三重県伊賀市
用途:住宅・事務所
構造:木造
敷地面積:136.22㎡
建築面積:58.29㎡
延床面積:108.39㎡
竣工:2018年10月

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きりん住宅武保学図面あり三重山内紀人
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    本展ではRCRのこれまでの歩みに加え、「夢」をテーマに彼ら自身がカタルーニャ地方ガロッチャで進めている「ラ・ヴィラ」プロジェクトを紹介します。RCRは、広大な敷地に研究施設や工房、宿泊施設、パビリオンなどを配した「ラ・ヴィラ」において、人びとが集い、ともに学び、自然を空間として体感してもらうことで、知覚することそのものを学ぶ研究の場を実現しようとしています。
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    以下は、展覧会公式の概要です。

     建築の歴史を振り返ると、完成に至らなかった素晴らしい構想や、あえて提案に留めた刺激的なアイディアが数多く存在しています。未来に向けて夢想した建築、技術的には可能であったにもかかわらず社会的な条件や制度によって実施できなかった建築、実現よりも既存の制度に対して批評精神を打ち出す点に主眼を置いた提案など、いわゆるアンビルト/未完の建築には、作者の夢や思考がより直接的に表現されているはずです。
     この展覧会は、20世紀以降の国外、国内のアンビルトの建築に焦点をあて、それらを仮に「インポッシブル・アーキテクチャー」と称しています。ここでの「インポッシブル」という言葉は、単に建築構想がラディカルで無理難題であるがゆえの「不可能」を意味しません。言うまでもなく、不可能に眼を向ければ、同時に可能性の境界を問うことにも繋がります。建築の不可能性に焦点をあてることによって、逆説的にも建築における極限の可能性や豊穣な潜在力が浮かび上がってくる-それこそが、この展覧会のねらいです。   
     約40人の建築家・美術家による「インポッシブル・アーキテクチャー」を、図面、模型、関連資料などを通して読み解きながら、未だ見ぬ新たな建築の姿を展望します。

    主な出品予定作家(アルファベット順)
    会田誠、安藤忠雄、アーキグラム、荒川修作+マドリン・ギンズ、ヤーコフ・チェルニホフ、ヨナ・フリードマン、藤本壮介、マーク・フォスター・ゲージ、ピエール・ジャン・ジルー、ザハ・ハディド・アーキテクツ+設計JV(日建設計、梓設計、日本設計、オーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ・ジャパン設計共同体)、ジョン・ヘイダック、ハンス・ホライン、石上純也、磯崎新、川喜田煉七郎、菊竹清訓、レム・コールハース、黒川紀章、ダニエル・リベスキンド、前川國男、カジミール・マレーヴィチ、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ、長倉威彦、コンスタン・ニーヴェンホイス、山口文象(岡村蚊象)、岡本太郎、セドリック・プライス、エットレ・ソットサス、スーパースタジオ、瀧澤眞弓、ウラジーミル・タトリン、ブルーノ・タウト、ジュゼッペ・テラーニ、山口晃、村田豊

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    2019.2.11Mon
    • 最も注目を集めたトピックス [期間:2019/2/4-2/10]
    2019.2.13Wed
    • 中村拓志 / NAP建築設計事務所が基本設計を担当する、千葉の、ZOZOグループ新拠点の画像と概要
    • 建築写真家 マーク・グッドウィンが撮影した、ロイキンド・アルキテクトス、タチアナ・ビルバオ、フリーダ・エスコベドなどのメキシコを拠点とする建築家19組のスタジオの写真
    • ローカルアーキテクチャーが2008年にスイス サン・ルーに完成させた仮設チャペルを、スイス国営放送が特集した動画(日本語字幕付)
    • 猪熊純・成瀬友梨の講演と、エイト・西澤明洋とのトークセッションが東京・南青山で開催
    • 木村智彦 / グラムデザイン一級建築士事務所による、鳥取・米子市の「よなご脳神経クリニック」
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