SHARE 山田伸彦建築設計事務所による、埼玉・久喜市の「こどもの塔 保育園」
山田伸彦建築設計事務所が設計した、埼玉・久喜市の「こどもの塔 保育園」です。
こどもの塔保育園は栗橋駅前からすぐの場所に建つ3歳児以下の小規模な保育園です。
敷地が狭小で、要求を満たすために3階建てのコンクリート造の建築となりました。
施主は1階を地域に開放することも考えられていたため、1階を地域交流センターと厨房、2階を保育園、3階を事務所(保育室)となっています。階によって用途が違うため内装の仕上げ材をそれぞれのプログラムに合うような仕上げを選定しています。
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以下、建築家によるテキストです。
埼玉県久喜市栗橋駅前の小規模保育園の計画
こどもの塔保育園は栗橋駅前からすぐの場所に建つ3歳児以下の小規模な保育園です。
敷地が狭小で、要求を満たすために3階建てのコンクリート造の建築となりました。
施主は1階を地域に開放することも考えられていたため、1階を地域交流センターと厨房、2階を保育園、3階を事務所(保育室)となっています。階によって用途が違うため内装の仕上げ材をそれぞれのプログラムに合うような仕上げを選定しています。
1階の入口は保育園と地域交流センターで分けていて、内部で行き来できるような平面計画で保育園のキッチンが交流センターでも使用可能です。2階は全て保育空間となっており、引き戸で空間をつなげたり、閉じたりできるようにし、過不足なく保育ができるようになっています。3階は室と屋上庭園があり、室の続きとしての外部空間となって、今後、屋外にも遊具も置く予定となっています。また、栗橋駅からもお互いに屋上庭園が良く見えるように考えています。
1棟の大きなボリュームでなく2つのボリュームに分節してそれぞれのボリュームに対して色をつけてまた、小庇で階を分けることで、建築に陰影をつけました。栗橋駅前に大きな建物があまりなく、そして駅前は駐車場がそのほとんどを占めているので、歩いてても見ても楽しい建築にしたいと思いました。グランドレベルの庭もヒューマンスケールで花や果樹を取り入れてしつらえています。子供だけでなく地域にも愛着をもってもらえるような建築を目指しました。
■建築概要
建物名称:こどもの塔 保育園
建築設計:山田伸彦建築設計事務所 (山田伸彦、北潟英子)
構造設計:木村佳央建築構造設計室
設備設計:ジーエヌ設備計画
施工(建築) :和光建設株式会社
施工(外構) :GREEN garden design office
写真:見学友宙
住所:埼玉県久喜市
用途:保育園
敷地面積:142.73㎡
建築面積:84.05㎡
延床面積:210.10㎡
構造・規模:RC造、地上3階建て
竣工時期:2018年11月