二俣公一 / ケース・リアルによる、富山のセレクトショップ「CÔTE À CÔTE(コータ・コート)」です。
老舗ブランドから新進気鋭のブランドまでを揃えるセレクトショップの計画。
区画はアーケード沿いにある4.8mという天高が特徴的な大空間で、既存空間を見た我々はこの高さを最大限に生かしたショップにしたいと考えた。
そこで店内は多彩なセレクトの背景となるような真っ白な漆喰壁をベースに、天井から吊り下げたステンレスのV字型ハンガーを整列させたシンプルな構成とした。さらに天井は、ハンガーレイアウトに合わせて空調や照明などの設備機器を徹底して整理。ステンレスと相性の良い亜鉛メッキ仕上げの既製配線ラックを用いて、ライン照明やスポットライトなどのレイアウトを行った。
また店内と同じく全面白色で仕上げたファサードは、アーケードからそのままエントランスへと流れる緩やかなアール壁を取り入れている。一方で通りと少し距離を取った構えとすることで、店内に入る瞬間に感じる世界感を強めている。
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■建築概要
CÔTE À CÔTE(コータ・コート)(2019年/富山)
クライアント:株式会社 メイクス
計画種別:インテリア改修
用途:ブティック
計画期間:2018年10月~2019年2月
計画築面積:159平米
計画地:富山県富山市総曲輪
設計:ケース・リアル 二俣公一 原田理生
施工:株式会社宝来社
照明計画:株式会社モデュレックス
撮影:志摩大輔