テオ・ハルトナー+伊藤和志 / ヘアトナー・イトウ・アーキテクテンによる、ドイツ・バイエルンの幼稚園 photo©Simon Sommer
テオ・ハルトナー+伊藤和志 / ヘアトナー・イトウ・アーキテクテン が設計した、ドイツ・バイエルンの幼稚園です。
私たちはこのプロジェクトにおいて、なるべく建築素材そのものを感じてもらえる、昔からある建築工法、仕上げをつかうといった、その土地に昔からある建築工法を現在の工法に取り入れるということをコンセプトにデザイン、設計しました。
鉄筋コンクリート造の躯体の周りには日本の縁側とバイエルンのバルコニーからヒントを得たベランダ回廊のような木造のファサードを設計し、日除け、雨よけ、そして火災時の避難通路、三つの役割を同時にもたせました。これによって、子供達は夏の日差しが強い日でも日除けシャッターを下ろすことなく過ごせます。
ファサードにはレアヒェという、カラマツの一種を選びました。レアヒェは、バイエルンの農家の小屋などで昔からファサードの材料としてよく使われる木材です。時が経つにつれて自然に色が変わっていくプロセスが建築に深みを与えてくれるでしょう。
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テオ・ハルトナー+伊藤和志 / ヘアトナー・イトウ・アーキテクテンによる、ドイツ・バイエルンの幼稚園 photo©Simon Sommer
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テオ・ハルトナー+伊藤和志 / ヘアトナー・イトウ・アーキテクテンによる、ドイツ・バイエルンの幼稚園 image©ヘアトナー・イトウ・アーキテクテン
以下、建築家によるテキストです。
ドイツ シュトゥットガルトを拠点にする建築設計事務所haertner ito architektenは、ドイツ、バート ライヘンハルに子供124人のための幼稚園を設計しました。敷地はオーストリア、ザルツブルクに近い、ドイツ、バートライヘンハルの教会や学校などが多数たつサンクトツェノというエリアにあります。
私たちはこのプロジェクトにおいて、なるべく建築素材そのものを感じてもらえる、昔からある建築工法、仕上げをつかうといった、その土地に昔からある建築工法を現在の工法に取り入れるということをコンセプトにデザイン、設計しました。
鉄筋コンクリート造の躯体の周りには日本の縁側とバイエルンのバルコニーからヒントを得たベランダ回廊のような木造のファサードを設計し、日除け、雨よけ、そして火災時の避難通路、三つの役割を同時にもたせました。これによって、子供達は夏の日差しが強い日でも日除けシャッターを下ろすことなく過ごせます。
ファサードにはレアヒェという、カラマツの一種を選びました。レアヒェは、バイエルンの農家の小屋などで昔からファサードの材料としてよく使われる木材です。時が経つにつれて自然に色が変わっていくプロセスが建築に深みを与えてくれるでしょう。
インテリアでは、なるべく建築自体がバックグラウンドとなるようにデザインしました。建築家がむやみに色を与えるのではなく、色は子供達がこの建築に与えてくれます。
素材そのものの色、テクスチャーを感じられる建築から子供達が何か感じてもらえればいいなと思っています。
2019年10月11日
haertner ito architekten, Stuttgart
■建築概要
建築名称:幼稚園 (Kindergarten)
主要用途:0歳から5歳の子供のための幼稚園 (Kindergarten)
所在地:バートライヘンハル、バイエルン、ドイツ (Bad Reichenhall, Bayern, Deutschland)
建築事務所:ヘアトナー イトウ アーキテクテン (haertner ito architekten, Stuttgart)
構造設計:ハーエフエス (HfS, Bad Reichenhall)
敷地面積:6.840㎡
建築面積:880㎡
延床面積:1.700㎡
規模構造:鉄筋コンクリート、木造
設計期間:2017年3月~12月
施工期間:2018年2月~2019年6月
竣工:2019年6月
写真:ジモン ゾマー (Simon Sommer)