SHARE 吉田昌弘 / KAMITOPENによる、沖縄・豊見城市の店舗「nana’s green tea イーアス豊崎(沖縄)」
吉田昌弘 / KAMITOPENが設計した、沖縄・豊見城市の店舗「nana’s green tea イーアス豊崎(沖縄)」です。店舗の公式サイトはこちら。
株式会社七葉は「抹茶」という切り口から、「新しい日本のカタチ」を世界に発信している会社である。
良質の抹茶を、抹茶ラテなど現代的にアレンジしたメニューで提供している。そして、その店内に求められる空間は「和風」ではなく「現代の茶室」である。
それは、オーナーの言葉を借りれば”日本に昔からある茶文化を現代的な解釈で楽しめる店”をつくりたいという思いの表れである。
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以下、建築家によるテキストです。
利休と草庵
株式会社七葉は「抹茶」という切り口から、「新しい日本のカタチ」を世界に発信している会社である。
良質の抹茶を、抹茶ラテなど現代的にアレンジしたメニューで提供している。
そして、その店内に求められる空間は「和風」ではなく「現代の茶室」である。
それは、オーナーの言葉を借りれば”日本に昔からある茶文化を現代的な解釈で楽しめる店”をつくりたいという思いの表れである。
わび茶を完成させた千利休、その弟子である古田織部、さらにその弟子である小堀遠州。
それぞれの特徴を表現すると、極限まで無駄を省いたのが千利休で、そこにアンバランスさ(カブキの精神)を求めたのが古田織部、
さらにそこに洗練された優美さ(きれいさび)を加えたのが小堀遠州と言われている。
沖縄豊崎タウンでは、利休の茶室である聚楽屋敷の利休四畳半と遠州の茶室である孤蓬庵忘筌を並べることによって、茶室の歴史を感んじることが出来ないかと考えた。
そこで、それぞれの茶室を空間にイラストで描くことによって、時間を超えた体験ができないかと考えた。
実際には床壁天井をモルタルで塗り込め、その上に白い線画を施した。
また、実際に存在するものとイラストを混ぜることによって「虚」と「実」を生み、時間の概念から自由になる空間構成を試みた。
私はこのお店が若者の茶道のきっかけとなることを望む。
■建築概要
店舗名:nana’s green teaイーアス沖縄豊崎店
所在地:沖縄県豊見城市字豊崎3-50
竣工年月日:2020.01.13
設計者名:吉田昌弘 深海多絵 田丸明日香
床面積:127.79㎡
カメラマン名:宮本啓介
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 床 | モルタル薄塗り+クリア |
内装・壁 | 壁 | |
内装・天井 | 天井 | |
内装・造作家具 | 造作家具 | 集成材+イラスト |
内装・家具 | 椅子1 | Adele C273-CL(キノシタ東京)、張地オールマイティー2873(シンコーレザー) |
内装・家具 | 椅子2 | |
内装・家具 | 椅子3 | Liberta C249-CL(キノシタ東京)、張地オールマイティー2873(シンコーレザー) |
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