SHARE 小田真平建築設計事務所+アトリエロウエによる、大阪のコーヒーショップ「aoma coffee」
小田真平建築設計事務所+アトリエロウエが設計した、大阪のコーヒーショップ「aoma coffee」です。店舗の公式サイトはこちら。
コーヒーショップのインテリアデザインである。
敷地となる空間は大阪を代表するオフィス街にあり、足場用単管パイプをファサードに持つビルの1階に位置する。
前面には多くの人々が行き交う道路と喫煙スペースがあり、平日には必ずと言っていいほど人が集まる、いわば「ちいさな人だまり」ができていた。
既存の建物は、建具をすべて開け放てば前面道路と結び付き、外部空間へと変化するように感じられる可変的な空間であった。多様な個性が集まって働くオフィス環境の中、道路や公園などに設置されるキオスクのようなコーヒースタンドをつくることにより「ちいさな人だまり」を発生させ、前面の「ちいさな人だまり」と繋ぎ、「おおきな人だまり」へと成長させることができないかと考えた。
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以下、建築家によるテキストです。
コーヒーショップのインテリアデザインである。
敷地となる空間は大阪を代表するオフィス街にあり、足場用単管パイプをファサードに持つビルの1階に位置する。
前面には多くの人々が行き交う道路と喫煙スペースがあり、平日には必ずと言っていいほど人が集まる、いわば「ちいさな人だまり」ができていた。
既存の建物は、建具をすべて開け放てば前面道路と結び付き、外部空間へと変化するように感じられる可変的な空間であった。
多様な個性が集まって働くオフィス環境の中、道路や公園などに設置されるキオスクのようなコーヒースタンドをつくることにより「ちいさな人だまり」を発生させ、前面の「ちいさな人だまり」と繋ぎ、「おおきな人だまり」へと成長させることができないかと考えた。
そこで前面道路と結びつくように既存建具からセットバックして小さなコーヒースタンドを挿入した。
コーヒースタンドはモルタルを研ぎ出したカウンターと少しツヤのある天井面で構成し、そこに特徴的な照明を取り付けることで天井面に光の幕をつくりだそうとした。
工事中、壁や天井に貼られていたビニルクロスを取り除くと、今まで塗り重ねられた壁や内部に取り込まれた外壁のタイルがそこに現れ、敷地周辺の雑多さを連想させてくれた。
偶発的に現れた仕上げと、コーヒースタンドとの境界にファサードを構成するかのような光の幕によって、外部空間に設置されたキオスクを彷彿とさせることができたのではないだろうか。
このコーヒースタンドが休息の場となり、人と人、まちとオフィスを繋ぐハブのような存在になることを願う。
■建築概要
名称:aoma coffee
用途:コーヒーショップ
所在:大阪市中央区久太郎町
規模:45.31 m2
設計:小田真平建築設計事務所+アトリエロウエ
担当:小田真平+伴義文
竣工:2020.07
照明計画:村西貴洋
ロゴデザイン:YOKU
写真:山内紀人
施工:アトリエロウエ+乙井商店
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | コーヒースタンド床 | 既存スラブ 防塵塗装 |
内装・壁 | コーヒースタンド壁 | PB t=9.5 EP 3分艶 |
内装・天井 | コーヒースタンド天井 | PB t=9.5 EP 3分艶 |
内装・照明 | コーヒースタンド照明 | |
内装・造作家具 | コーヒースタンドカウンター | モルタル研ぎ出し仕上げ |
内装・床 | 客席・焙煎スペース床 | 既存スラブ 防塵塗装 |
内装・壁 | 客席・焙煎スペース壁 | 既存 |
内装・天井 | 客席・焙煎スペース天井 | 既存 |
内装・照明 | 客席・焙煎スペース照明 | |
内装・床 | W.C床 | 既存スラブ 防塵塗装 |
内装・壁 | W.C壁 | 既存タイル 塗装 |
内装・天井 | W.C天井 | 既存天井 塗装 |
内装・照明 | W.C照明 | |
内装・水廻り | W.C 混合水栓 |
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