SHARE 多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都の築約120年の京町家を改修した「bar/studio 祇園舎」
多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNが設計した、京都市の築約120年の京町家の2階部分を改修した「bar/studio 祇園舎」です。店舗の公式サイトはこちら。
築約120年の京町家の2階部分を改装し、バーとスタジオ機能を併せ持つ「bar/studio 祇園舎」をつくった。
僧侶でありメディアプロデューサーという2つの顔を持つオーナーが運営する。
夜は僧侶たちがバーテンダーとして立つバーで、昼は仏教に関する講話や日本の伝統音楽のライブパフォーマンスの収録や発信を行うスタジオとなる。
町家の通し柱を軸に配した2枚のバーカウンターが、空間にリズムと中心を与える。
緩やかにカーブする土壁が空間を包み込み、ディスプレイのための無垢ヒノキの塊が空間を引き締める。
床、壁、天井は、既存町家室内の上に直接、防音性能の高い材で仕上げている。天井の一部は掘り上げ、バーとスタジオのための2種類の照明を始め撮影用のケーブルやスピーカーを設置するスペースを設けた。
バーのための心身に染み入るような空間と、スタジオのために随所に巡らせた諸設備が並存する建築である。
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以下、建築家によるテキストです。
「bar/studio 祇園舎」
築約120年の京町家の2階部分を改装し、バーとスタジオ機能を併せ持つ「bar/studio 祇園舎」をつくった。
僧侶でありメディアプロデューサーという2つの顔を持つオーナーが運営する。
夜は僧侶たちがバーテンダーとして立つバーで、昼は仏教に関する講話や日本の伝統音楽のライブパフォーマンスの収録や発信を行うスタジオとなる。
町家の通し柱を軸に配した2枚のバーカウンターが、空間にリズムと中心を与える。
緩やかにカーブする土壁が空間を包み込み、ディスプレイのための無垢ヒノキの塊が空間を引き締める。
床、壁、天井は、既存町家室内の上に直接、防音性能の高い材で仕上げている。
天井の一部は掘り上げ、バーとスタジオのための2種類の照明を始め撮影用のケーブルやスピーカーを設置するスペースを設けた。
バーのための心身に染み入るような空間と、スタジオのために随所に巡らせた諸設備が並存する建築である。
世界規模での感染症拡大が発生した2020年、文化の継承と発信を同時に行う新しい試みの店としてスタートした。
■建築概要
バー/スタジオ 祇園舎
京都府京都市
2020.12竣工
設計期間:2020.08~2020.09
施工期間:2020.10~2020.12
設計・監理:多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGN
サイン:ENDO SHOJIRO DESIGN+多田正治アトリエ
施工:ふじさき組
撮影:松村康平
床面積:36.64m2
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・壁 | 壁 | 曲げベニヤt12の上ジュラックス土壁仕上げ(四国化成) |
内装・家具 | カウンター、棚 | 無垢ヒノキ柱材加工の上クリア塗装 |
内装・家具 | バーテーブル | ロシア白樺耐水合板t24クリア塗装 |
内装・照明 | フロア・厨房 | 調光調色付テープライト(共同照明) |
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