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八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」
photo©川辺明伸

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武蔵野市八島建築設計事務所幹建設建材(内装・金物)建材(外装・壁)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)川辺明伸図面あり八島夕子八島正年吉祥寺住宅東京
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 photo©川辺明伸
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 photo©川辺明伸
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 photo©川辺明伸

八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所が設計した、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」です。本記事末尾には、2021年に発売された八島正年と八島夕子による書籍『10の住まいの物語』の概要も掲載します。

隣家がせまる都市部の住宅地に建つコートハウス型の住宅の計画である。
建主からは夫婦と二匹の猫が暮らすプライバシーの保たれた家を設計してほしいと依頼された。

RC造のコートハウスを希望されていたが、限られた敷地面積の中で庭に十分な面積を割かずに壁を高く立ち上げてしまうと光や風が届かず植物がうまく育たなくなり、逆に壁を低くし過ぎてしまうと隣家からの視線を遮ることができなくなる。
都市部ならではの厳しい建築制限の中、庭を囲む建物の一部分を半屋外のテラスとして、中庭と上部空間でつなぎ広げることで植物に対しても良好な生育環境になるよう計画した。

建築家によるテキストより

敷地は東西に延びる矩形をしており、東側接道のため東側に駐車スペース、中央に建物、西側へ中庭を配置するかたちとなった。
一階は中庭に面した寝室と北西側に張り出すかたちで洗面浴室、東側玄関近くにゲストルームを設けている。

二階は吹き抜けのあるリビングを中心としたワンルームのLDKで、東側の窓から望む街並みと西側の窓からのプライベートな中庭に挟まれた天井の高い開放的なリビング空間に対して、ダイニングは板貼りの天井によって高さを抑え落ち着いた印象の空間とした。またダイニングの上部には畳敷きの小屋裏を設け、開放的なリビングダイニングとは印象の異なる部屋に設えた。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」2階俯瞰図 image©八島建築設計事務所
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 photo©川辺明伸
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 photo©川辺明伸
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 photo©川辺明伸
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 photo©川辺明伸
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 photo©川辺明伸
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 photo©川辺明伸
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 photo©川辺明伸
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 photo©川辺明伸
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 photo©川辺明伸
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 photo©川辺明伸
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 image©八島建築設計事務所
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」 image©八島建築設計事務所
八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」コンセプトスケッチ「みんなのいえ」 image©八島建築設計事務所

以下、建築家によるテキストです。


隣家がせまる都市部の住宅地に建つコートハウス型の住宅の計画である。
建主からは夫婦と二匹の猫が暮らすプライバシーの保たれた家を設計してほしいと依頼された。

RC造のコートハウスを希望されていたが、限られた敷地面積の中で庭に十分な面積を割かずに壁を高く立ち上げてしまうと光や風が届かず植物がうまく育たなくなり、逆に壁を低くし過ぎてしまうと隣家からの視線を遮ることができなくなる。
都市部ならではの厳しい建築制限の中、庭を囲む建物の一部分を半屋外のテラスとして、中庭と上部空間でつなぎ広げることで植物に対しても良好な生育環境になるよう計画した。

敷地は東西に延びる矩形をしており、東側接道のため東側に駐車スペース、中央に建物、西側へ中庭を配置するかたちとなった。
一階は中庭に面した寝室と北西側に張り出すかたちで洗面浴室、東側玄関近くにゲストルームを設けている。

二階は吹き抜けのあるリビングを中心としたワンルームのLDKで、東側の窓から望む街並みと西側の窓からのプライベートな中庭に挟まれた天井の高い開放的なリビング空間に対して、ダイニングは板貼りの天井によって高さを抑え落ち着いた印象の空間とした。またダイニングの上部には畳敷きの小屋裏を設け、開放的なリビングダイニングとは印象の異なる部屋に設えた。

リビング北西には屋根の架かったテラスを配置し、ベンチとテーブルをコンクリートで造り付け、屋外のリビングスペースとした。テラスをあえてリビングから直接つながらない形にしたのはコートハウスという閉じた家の中で気分を変えるための工夫でもある。塀によって外部から見られないという利点を活かし、リビングダイニングは中庭に向けて床までの大開口とした。

その窓先、庭に張り出した位置にテラスをつくると中庭越しにもうひとつ別のスペースが見えるという景色が生まれる。同時にテラスからは窓越しの室内を見ることができる。こういった視点の変化が小さな家の中に楽しみを生み出す。猫の脱走の心配もなく庭での散歩を部屋から眺めることもできる。屋根があることで雨の日も使え、夏も冬もそれぞれの季節で使い方が色々と想像できる。コートハウスは閉鎖的になりがちだが、いろいろな角度から庭を眺められることも庭いじりのきっかけとなっている。

また、コートハウスは街に対しても威圧的な印象になりがちだが、建物を道路から大きく後退させ、駐車スペースを確保する以外にもアプローチに植栽スペースを設け、ファサード面には暮らしの雰囲気が伝わる障子を建て込んだ大きな開口部や柔らかな印象の木製扉などを用いて街との繋がりを意識した。

■建築概要

名称:吉祥寺南の家
所在地:東京都武蔵野市
設計:八島建築設計事務所
主用途:専用住宅
構造:RC造
施工:株式会社 幹建設
協力:コーディネート ザ・ハウス
敷地面積:132.3㎡
建築面積:52.11㎡
延べ床面積:104.22平米
竣工:2018年10月
写真:川辺明伸

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・壁外壁

コンクリート化粧打ち放し+ランデックスコート塗装(大日技研工業)

内装・床1階床

フローリング:EUオークS(東京工営)

内装・床2階床

フローリング:オークEG(東京工営)

内装・壁居室全般

EP塗装

内装・壁キッチン壁

タイル:LB-9742(名古屋モザイク)

内装・天井食堂天井

ラワン縁甲板張り

内装・金物建具金物

ドアハンドル(堀商店)

内装・照明照明

トルボー220(louis poulsen)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません


八島正年と八島夕子による書籍『10の住まいの物語』の概要

以下の写真はクリックで拡大します

八島正年+八島夕子 / 八島建築設計事務所による、東京・武蔵野市の住宅「吉祥寺南の家」

住まいには、その人の生き方や価値観がそのまま見えてくる。
この本は八島建築設計事務所が手がけたライフスタイルの異なる10軒の住まいを訪ね、それぞれの家族の家を建てることになったきっかけや建築中の思い、現在の暮らしぶりを豊富な文章と写真で紹介している。

〈普段、住宅をつくる際には基本設計の段階から私たちは手書きのパースを描くのだが、そこにはできるだけ暮らしのイメージを書き込むようにしている。食卓の風景や庭で過ごす時間、帰宅時に自分の家がどんな様に見えるか。人生で初めて建物をつくるという作業に関わることになった施主がより具体的に自分の生活をイメージしやすいようにするためだ。つくるのは暮らしを営む器であり、そこに暮らすことで「家」は「住まい」へと変わる。
この書籍をつくるにあたって、改めて自分たちの設計した建物を「どうやって伝えるか」と思索したとき、設計者の目線だけでなく、施主の暮らす家へ初めて訪れたライターの視線から見える建物の印象や、インタビューによって家族がどんな家を求めてそして現在の暮らしぶりはどんな様子か、日常生活を切り取った写真と共に表現する方法を選んだ。そこへ設計者自身による水彩画のイメージスケッチ、設計の解説、調度品なども描き込んだ緻密な俯瞰図によって建築の特徴を表すなど様々な表現を追加することで、一般の方だけでなく建築を専門としている方にも楽しんでいただける本になったのではないかと思う。「家」から「住まい」へと変貌を遂げる魅力を感じていただけると嬉しい。〉

掲載物件
森の中の図書館:おおたかの森の家
住まいは人生の器:神木本町の家
庭を取り込むリビング:武蔵野の家
どこに座ってもいい感じ:深沢の家
伸びやかな終の住処:辻堂の家
三世代がつながる暮らし:続・辻堂の家
猫と楽しむもうひとつのリビング:吉祥寺南町の家
住み継ぐ暮らし:梶原の家
行き来する暮らしかた:葉山一色の家+野尻湖の小さな家
丘の上の白い方舟:山手町の家

リリーステキストより

■書籍概要

『10の住まいの物語』
出版社:エクスナレッジ (2021/1/23)
発売日:2021/1/23
言語:日本語
単行本(ソフトカバー):224ページ

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    SHARE 吉阪隆正の、東京都現代美術館での建築展の新たなスケジュールが発表。新型コロナで2020年11月開催予定が延期

    architecture|exhibition
    建築展吉阪隆正
    吉阪隆正の、東京都現代美術館での建築展の新たなスケジュールが発表されています
    www.mot-art-museum.jp

    吉阪隆正の、東京都現代美術館での建築展の新たなスケジュールが発表されています。新しい会期は2022年3月19日~2022年6月19日です。
    2020年1月の情報発表時には、2020年11月に行われる予定でしたが、新型コロナウイルス感染症により延期されていました。

    同時代の社会や世界的な動向を踏まえ、館独自の調査研究で現代美術の多様な側面をクローズアップする活動のひとつとして、建築家・吉阪隆正(1917-1980)の回顧展を開催します。ル・コルビュジェの弟子の一人として、日本に近代建築の思想を普及させた功績で知られる吉阪は、建築の枠にとどまらず、教育者・登山家・冒険家・文明批評家としても多くの表現者に影響を与えてきました。本展覧会ではデッサン・図面・模型・写真・映像に加え、吉阪のことばを紹介し、半世紀前に着想されたものとは思えぬ新しさに満ちた一連の思想に触れ、新たな未来を築くための契機とします。

    ※開催内容は、都合により変更になる場合がございます。予めご了承ください。

    mot-art-museum.jp
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