新井里志+中富慶 / Kiiが設計した、東京・渋谷区のオフィス「LYONESSE PICTURES」です。
異業種と協業する映像制作会社の為に計画されました。建築家は、既存の採光を活かしつつ交流を促進する空間を目指して、家具の色と透過素材のカーテンでのゾーニングを考案しました。そして、人や物の繋がりを担保しつつ緩やかな境界を作りました。
映像制作会社のオフィス。
リオネスピクチャーズはドラマや映画を中心に映像制作を行っており、プロジェクトごとに異なる役割の様々な業種の人とチームを組み、作品を創り出している。
計画地は、築50年の古いテナントビルの最上階にあり、3面の窓より自然光がふりそそぐ、明るく気持ちのよい場所だった。この場が持つ気持ち良さそのままを活かすため、フロア全体を一体として感じられるような透明度の高い空間にすることを計画した。
機能的に閉じる必要があるときは透過性のある素材を使用したカーテンを使い、室内外の視線はゆるやかに遮りながら、外光を通す設えにした。
それぞれの場所は鮮やかな色の家具で構成している。色をつけることで家具のまわりになんとなく境界のようなものができ、いろいろな人やものや機能が混在しているひとつのつながった空間をやわらかくわけることができるのではないかと考えた。
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以下、建築家によるテキストです。
映像制作会社のオフィス。
リオネスピクチャーズはドラマや映画を中心に映像制作を行っており、プロジェクトごとに異なる役割の様々な業種の人とチームを組み、作品を創り出している。
計画地は、築50年の古いテナントビルの最上階にあり、3面の窓より自然光がふりそそぐ、明るく気持ちのよい場所だった。この場が持つ気持ち良さそのままを活かすため、フロア全体を一体として感じられるような透明度の高い空間にすることを計画した。
機能的に閉じる必要があるときは透過性のある素材を使用したカーテンを使い、室内外の視線はゆるやかに遮りながら、外光を通す設えにした。
それぞれの場所は鮮やかな色の家具で構成している。色をつけることで家具のまわりになんとなく境界のようなものができ、いろいろな人やものや機能が混在しているひとつのつながった空間をやわらかくわけることができるのではないかと考えた。
打ち合わせを進めていく中で、クライアントから“雑談の中で新しいアイデアが生まれたりすることがよくある”という話しがあった。
制作に関わるさまざまなたくさんの人たちが自由に集まり会話しながら一緒に作品をつくりあげていく中で、あたらしいコミュニケーションがうまれたり、それぞれが居心地よく活動できる場所になることをめざした。
■建築概要
名称:LYONESSE PICTURES
所在地:東京都渋谷区恵比寿南
用途:オフィス
設計:新井里志 中富慶 / Kii inc.
施工:イシマル
家具(ベンチ):sixinch
協力:NAIKIDESIGN(照明計画)
床面積:176.16㎡
竣工:2021年11月
写真:兼下昌典