元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる アプローチと外構 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる 2階、レセプション photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる パーティースイート photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる ウィークエンドスイート photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAA とUDS が設計した、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」です。内装・外構設計をDDAAが、建築設計をUDSが手掛けています。
“まちのパブリックハウス”を主題に計画されました。建築家は、街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向しました。そして、主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させました。施設の公式サイトはこちら 。
これは、まちのパブリックハウスというテーマでUDSが運営する160室を有するホテルのプロジェクトだ。
敷地は、渋谷メトロの出口から徒歩1分、渋谷から青山、まさに谷から山へ向かう坂の中腹に位置している。渋谷と青山両方の雰囲気を併せ持ち、かつてON THE CORNERというとても素敵なカフェがあった場所だ。目の前には美竹公園があって、その公園と呼応するように自由なふるまいやノイズを許容するおおらかで公共性のあるホテルを目指したいと考えた。
そんななか、クライアントからパブの語源である「パブリックハウス」というキーワードを頂いた。「パブ」が「パブリック」からきているとは、という単純な驚きとともに、ホテルのロビー機能が街へ積極的にはみ出していく様子をイメージするのに十分なキーワードだった。ホテルは自分たちの敷地だけで完結し閉じている状態ではなく、パブリックスペースや公園のように外ににじみ出ていると良い。ホテルのお客さんだけのためではなく、渋谷の日常の一部として機能し、旅行者にとっては渋谷の日常を感じることができる。だれかの日常は誰かにとっての非日常であるように、地元の人たちも、旅行者やビジネスマンも渋谷の日常を楽しむことができる場所を目指したい。
ホテルのエントランスとして大きく構えるのではなく、多様かつ自由に使えるおおらかさが欲しく、正面をより開放的にしたい。アフターコロナのデザインとしても風通しの良さは重要だろう、というシンプルな理由から、あけられる扉は全て開放するデザインを提案することにした。正面を街に開け放つことで、春から秋口まで外で楽しめるコンテンツ、例えばビール屋さんとかアイス屋さんとか、お花屋さんなどが入って街に向かってはみ出して使ってもらうのだ。ホテルの利用者だけでなく、周辺の人たちが朝から晩まで多様に使える状態を、積極的に許してくれるような雰囲気をデザインしたい。
外構と共用部分
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元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる 外観 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる アプローチ photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる アプローチと外構 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる 2階、レセプション photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる 2階、レセプション photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる 2階、レセプションの家具 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる 2階、レセプションの植栽 photo©長谷川健太
party suite
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元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる パーティースイート photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
weekend suite
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元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる ウィークエンドスイート photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる photo©長谷川健太
一般客室
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元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる デラックスコーナーツイン photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる コーナーキング photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる スペリオールキング photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる コンパクト photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる 家具 photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の、宿泊施設「all day place shibuya」。“まちのパブリックハウス”を主題に計画。街に積極的にはみ出し“日常の一部として機能する”存在を求め、道との境界も曖昧にして内外が連続する建築を志向。主要素材のタイルを外構から客室の浴室まで連続させる 家具 photo©長谷川健太
以下、建築家によるテキストです。
all day place shibuya
これは、まちのパブリックハウスというテーマでUDSが運営する160室を有するホテルのプロジェクトだ。
敷地は、渋谷メトロの出口から徒歩1分、渋谷から青山、まさに谷から山へ向かう坂の中腹に位置している。渋谷と青山両方の雰囲気を併せ持ち、かつてON THE CORNERというとても素敵なカフェがあった場所だ。目の前には美竹公園があって、その公園と呼応するように自由なふるまいやノイズを許容するおおらかで公共性のあるホテルを目指したいと考えた。
そんななか、クライアントからパブの語源である「パブリックハウス」というキーワードを頂いた。「パブ」が「パブリック」からきているとは、という単純な驚きとともに、ホテルのロビー機能が街へ積極的にはみ出していく様子をイメージするのに十分なキーワードだった。ホテルは自分たちの敷地だけで完結し閉じている状態ではなく、パブリックスペースや公園のように外ににじみ出ていると良い。ホテルのお客さんだけのためではなく、渋谷の日常の一部として機能し、旅行者にとっては渋谷の日常を感じることができる。だれかの日常は誰かにとっての非日常であるように、地元の人たちも、旅行者やビジネスマンも渋谷の日常を楽しむことができる場所を目指したい。
ホテルのエントランスとして大きく構えるのではなく、多様かつ自由に使えるおおらかさが欲しく、正面をより開放的にしたい。アフターコロナのデザインとしても風通しの良さは重要だろう、というシンプルな理由から、あけられる扉は全て開放するデザインを提案することにした。正面を街に開け放つことで、春から秋口まで外で楽しめるコンテンツ、例えばビール屋さんとかアイス屋さんとか、お花屋さんなどが入って街に向かってはみ出して使ってもらうのだ。ホテルの利用者だけでなく、周辺の人たちが朝から晩まで多様に使える状態を、積極的に許してくれるような雰囲気をデザインしたい。
そのため、僕たちがプロジェクトに参加した時点では、1階のテラスはホテルのエントランスとして計画されていたが、坂道の段差を生かして段々のベンチや花壇や植栽スペースをできるだけたくさん配置した。道路とホテルのボーダーラインを強調しないために、道路側の境界線は人が腰掛けることができる高さにコンクリートを打設した。このベンチのような塀は、コーヒーやビール、さらにはお皿やお弁当を広げられるくらいの奥行きを持っている。至るところに人溜まりができているシーンが作れたらと考え、外構の手すりや、花壇、実はホテルのサインさえもコーヒーやビールを置くことができるようになっている。夏には植栽も育って木陰が増える予定だ。
外の雰囲気がこのホテルの鍵になる予感から、公園のようなオープンな雰囲気をそのままインテリアにも連続することができる素材が良いと思った。エントランスのテラスからインテリア、できれば最上階の一番奥に位置するスイートルームのバスルームまで連続して使うことができる素材という制限の中、最終的にはメインのマテリアルにタイルを選択することにした。
このタイルは岐阜県の多治見で焼いてもらったタイルで、オリジナルの釉薬で色を調整してもらっている。タイルの色ムラがいい感じにでることと、他の色味だと色自体の意味が強くでてしまうため植栽との相性が良いグリーンを基調にすることにした。1階の外構を使いこなしてもらうテナントとして、デンマークのクラフトビールブランド、MikkellerとABOUT LIFE COFFEE BREWERSが入ると決まった時、デンマークの人から見たら日本を感じ、日本の人から見たらデンマークを感じるデザインにしたい、というリクエストがあった。このグリーンは岐阜県の東濃地方で生産されている美濃焼の一種、織部焼のでもある。使い方でそう見せてはいないのだが、実はとても日本的な色だ。
話はそれるが、織部焼は千利休とともに茶の湯を大成させた茶人、古田織部の指導によって創始されたといわれている。彼は千利休と並ぶ「見立て」の大名人だ。見立てとは「物を本来のあるべき姿ではなく、別の物として見る」という物の見方のことをいう。利休や織部には、町棗(なつめ)という無名の職人によってつくられたどこにでも売っている棗(抹茶を入れる茶器)を厳選して使っていた、、とか京都の桂川の漁師が使っていた魚籠(びく)を、茶席で花入れに見立てた、、とか、船の狭い出入り口を茶室のにじり口に応用した、、など日常的なものを取り入れたり、本来の使い方とはずらすことで誰もみたことがないデザインに昇華する逸話がたくさんある。視点や見方だけを変えることで、もともとの意味と違った意味や風景を作り出す。だれかの日常は、体験者の視点が変わるだけで、そのままだれかの非日常になる。このホテルのコンセプトと同じく、ホテルの至るところで「日常的な材料の、非日常的な使い方」を意識してデザインをしてる。
例えばホテルの客室は、メラミン化粧板という極めて一般的な素材を使っている。スーパーやコンビニだけでなく、商業施設では頻繁に目にする素材だ。コストだけでなく掃除やメンテナンスにも有利なメラミン化粧板を合板に練付け、小口は切りっぱなしにした単一の素材だけを使って、客室内のありとあらゆるものをデザインした。小口を切りっぱなしにしている理由のひとつは、同素材を使いながらも神経質になりすぎず、ノイズになるような要素をあらかじめ仕込んでおくことで、神経質な質になりすぎないようにするためだ。また、作り方も極力無理をせず、組み立て方が極力シンプルになるようにデザインしている。
160部屋の什器全てをできるだけ単一のマテリアルでデザインすることで、要素の少ないすっきりとした印象を作る。ベッドフレームやデスク、テレビボードはもちろん、タオルハンガーやトイレットペーパーホルダーや照明まで、とにかくメラミン化粧板を練りつけた合板を使ってデザインしている。色は外構のタイルと合わせて緑色を選択した。機能が緑色の家具にまとまっているということは、スイッチやカトラリーの位置もわかりやすいし、どこで何をするかというアフォーダンスがシンプルになる。
また、機能をできるだけ一箇所に集約するために、1つの形で2つ以上機能を持つ家具を考えた。洗面カウンターを少しだけ延長してデスクと兼用する。渋谷の夜景を楽しみながら腰掛けるためのベンチは、ベッドフレームと兼用する。テレビボード、ハンガーパイプ、姿見を1つの什器に集約する。一人二役どころか三役以上をこなす家具にすることで、材料費と設置手間を少なくするとともに、コンパクトな部屋にでてきてしまう要素も最小限にすることができる。
このホテルのレセプションは無人チェックインカウンターを導入したことにより、160部屋の規模のホテルのレセプションとしては極端に面積が小さい。さらに、堂々としたレセプションカウンターではなく、円形のコミュニケーションテーブルを採用することで、向こうとこちら / ホストとゲストというヒエラルキーをなくし、フランクなコミュニケーションを促すデザインとしている。
party suite
all day place shibuyaの最上階にはスイートルームが2つあり、それぞれパーティースイート、ウィークエンドスイートという名前がついている。
このホテルでは、ホテルの雰囲気が街に積極的にはみ出し、テラスやロビーが公園のような公共性をもつあり方がよいと考えていた。そこでパーティースイートは、「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」と同様に、外部から続くオープンな雰囲気を最上階まで引き込むべく、いちばん奥に位置するバスルームまで、1階テラスと同じ多治見のタイルをメインのマテリアルを使った部屋とした。最大で6人まで同時に宿泊することができ、パーティールームとしても使えるように間仕切りのない大きなワンルームになっている。
タイルは、床/壁、室内/屋外など、部位によって求められる性能が違うため、使うことができる品番が異なる。特に外部と水回りは滑りやすいため扱える質感が限られている中で、機能を満たすオリジナルのタイルを岐阜県の多治見で焼いてもらい、プロダクトから空間まで同じ素材を使ってデザインすることを考えた。
部屋の一部を300mmの高さで1段上げ、ベッドとの仕切りや腰かけ、ソファとして場をつくるほか、1階テラスの花壇と同じつくりで室内にも植栽のスペースをつくり、外構の雰囲気を持ち込んでいる。床から生えたように設えたテーブルやシンク上の照明など、家具をできるだけタイルでつくり、コンセントプレートなどもタイルの規格に合わせた。タイルによる設えは、メンテナンスのしやすさも兼ね備えている。
一方で、タイルによって全体を構成するとどうしてもグリッドが強調されてしまう。このパーティースイートでは、照明や植栽などの有機的なかたちをノイズとして取り入れ、グリッドをあえて崩すような操作をしている。それは、今後コントロールができない要素が入り込んでも、全体のバランスを崩さずに使い続けられるようにするためだ。渋谷の街中に建つため、ノイズをどう受け入れていくのかはホテルとしても重要なテーマだったように思う。
ノイズのひとつとして、ホテルによくある枕元のコントロールパネルの代わりに、ブラインドを使った人力調光システムを考えた。クリスマスなどでデコレーション用に使われるチューブ状の照明を、一筆書きのドローイングのように曲げて設置し、手前のブラインドを開閉することで、アートワークを兼ねたベッドサイドの照明を調光することができる。本来ブラインドは、窓から入ってくる太陽の光や外からの視線を調節するシステムなので、照明の光量調節にちょうど良い。
weekend suite
all day place shibuyaは、160室の部屋を有する。
このホテルのほぼすべてをデザインするにあたって、できるだけ日常的で見たことのある一般的な素材の、見たことのない使い方をすることで、日常と非日常を行き来するような、視点によって価値が変わるデザインを提案したいと考えた。
今回ほとんどの客室に共通して使用した素材が、スーパーやコンビニ、商業施設でよく使われるメラミン化粧板だ。最上階の2部屋のうちウィークエンドスイートは、客室内のあらゆるものをこの単一の素材を使ってデザインしている。スイート以外の一般客室もウィークエンドスイートと同じ考え方を用い、部屋のサイズに応じて求められる要素を同じ考え方でデザインしている。
室内は、小口を切りっぱなしにした緑のメラミン化粧板による什器以外の背景を、薄いグレーと濃いグレーのみで構成している。また、出てくる要素をできるだけ少なくするために、「一人二役の家具」を考えた。へりを少しのばすことでベンチの役割も備えたベッド、洗面台が一体になったデスク、テレビボードとスリッパ立てと鏡が一体になった什器など、メラミン化粧板だけを使って機能をできるだけ一箇所に集約し、1つのかたちで2つ以上機能を持つ家具をデザインしている。ケトルや空気清浄機など、ホテルに必要な備品は常に緑の什器に収納できるようになっている。このシンプルなルールによって、コンパクトな部屋も同じ手法でデザインでき、運営的にもシンプルなオペレーションができるようになる。
部屋の中央にあるぐにゃぐにゃの照明器具も一人二役的な家具だ。照明を囲う3方に設置したブラインドは、ソファエリアとベッドエリアをゆるく間仕切り、オープンにすることでひとつづきの部屋になる。パーテーションだけでなく、夜は間接照明、さらに部屋全体のアートワークとしても機能する。このブラインドは、内部機構をハックすることで3面同時に上げ下げができるように改造している。
単一の素材だけで構成するとコストメリットがあるが、ルールがシンプルであればあるほど、ノイズを受け入れづらくなってしまう。渋谷の日常を楽しむホテルとして、ノイズを受け入れる大らかさが重要だと思った。そこで、単一的な素材でデザインするのと同時に、テーブルやアートなど、ノイズになるような要素をあらかじめ仕込んでおくことで、神経質な質になりすぎないことを考えた。
什器すべての小口を切りっぱなしにしたデザインも同じ理由だ。小口のラインの出し方も複雑なかたちにせず、できるだけシンプルなつくり方、組み立て方になるように工夫している。
テーブルはDDAAによるトラックの荷台などに使われるラッシングベルトだけで固定されている家具「BELT FURNITURE」。有機的な線を取り入れるために、あえて虫食いの激しい無垢の板を選び、皮がついたまま使っている。
ホテル全体のアートワークはギャラリーのvoilldにディレクションを依頼した。壁にかかった円形の作品は安田昂弘氏の「Drive my car.」。ドライブしている時に見える風景を一点透視で円グラフ的にデザインしたもので、ウィークエンドスイートに飾られた作品は、渋谷の首都高の風景を描いている。
■建築概要
所在地:東京都渋谷区
用途:ホテル
所有者:AND
企画・設計・運営:UDS
内装・外構設計:DDAA
プロジェクトチーム:元木大輔、角田和也
施工:ナカノフドー建設
インテリア施工:seventh-code
スツール(Party Suite):Siin Siin
ブラインド構造デザイン・制作(Weekend Suite):studio arche
Party Suite 延床面積:57.5m²
Weekend Suite 延床面積:53.7m²
竣工:2022年4月
撮影:長谷川健太