architecturephoto®

  • 特集記事
  • 注目情報
  • タグ
  • 建築
  • アート
  • カルチャー
  • デザイン
  • ファッション
  • 書籍
  • 展覧会
  • コンペ
  • 動画
  • テレビ
  • すべてのタグ

建築求人情報

Loading...
2023.10.12Thu
2023.10.11Wed
2023.10.13Fri
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る
photo©松岡一哲

SHARE 湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る

architecture|feature
住宅リノベーション神奈川鎌倉湯浅良介図面あり建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・照明)堤有希安池建築工房成定由香沙松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間のカーテンを見る。 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間のタイル床の詳細。 photo©松岡一哲

湯浅良介が設計した、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」です。
海を望む高台での計画です。建築家は、雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施しました。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に空間を作りました。当記事では、松岡一哲と成定由香沙の写真で作品を紹介します。

海岸線から1kmほど離れた高台の斜面にこの住宅は建っていた。
鎌倉の、日本で初めて計画的別荘地として整備された場所に近く、背後に鎌倉山を背負いながら視界には海が見える。時間の流れが都会とは違う気がした。
斜面地に建つため、玄関は山側の通りと一番高い階で接していた。そのため通りから見える家の姿は低い佇まいとなっている。玄関扉を開けるとすぐに階段があり、数段降りるとリビング、ダイニング、キッチンがあり、そこからさらに1層分階段を降りていくと寝室や個室があるという構成をしていた。“降りていく”という印象の強い空間だった。

建築家によるテキストより

「全然違う雰囲気にしてほしいのよ。」初めてこの家を訪れて施主と話した時に言われた。穏やかな話し方だが芯があり、この人の感性に乗ろう、と思った。

住宅は2×4工法でできていたために、間仕切りの変更やボードの撤去が難しく、表面の仕上げしか扱えなかったが、装飾的な設えを施すことに躊躇はないし、見えている表層のみの変化でどれほど空間が変わるのか、人の意識に変化を与えることができるのかに興味があった。

建築家によるテキストより

山や森、海へ行った時、そこで意識するのは山の形や木の形、波打ち際や海辺の輪郭線だろうか。無数の植物が繁茂しているその状態、無数の葉や枝から落ちてくる木漏れ日、砂に沈む足底の感覚や波のうねりや水光といった、そこで起きている総体としてのあるがままの状態、そこに生じている現象の方ではないだろうか。似たような形だが同じものが一つとない形の集合とそれによって生じる現象は、それらの輪郭線以上に人の知覚に影響を与えていないだろうか。

そんなことを考えながら、床には一つ一つ焼きムラのある45mm角の青いタイルを、裏貼りのネットから外し一つ一つ手作業で置いてもらった。職人の方には、置いた後に並びを調整せずに置いたままとしてもらいたいと伝え、あえて不揃いな状態とした。壁天井は出隅と入隅の輪郭線を弱めるためにR面をとり、さらに形をぼかすため粗い左官材で無数の凹凸を全体にくまなくつけた。

建築家によるテキストより

松岡一哲による写真

以下の写真はクリックで拡大します

湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、玄関 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、ホール・廊下 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、階段 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間から階段を見る。 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間から階段を見る。 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間のタイル床 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間のカーテンを見る。 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間のカーテンを見る。 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間から外の風景を見る。 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間のタイル床 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間のタイル床 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間のタイル床の詳細。 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、主寝室 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る1階、アトリエ、洗面台 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る1階、アトリエ、洗面台 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る1階、アトリエ photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る1階、アトリエ photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る内部の詳細 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る内部の詳細 photo©松岡一哲
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る内部の詳細 photo©松岡一哲

成定由香沙による写真

以下の写真はクリックで拡大します

湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る敷地周辺 photo©成定由香沙
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る敷地周辺 photo©成定由香沙
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る敷地周辺 photo©成定由香沙
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る敷地周辺 photo©成定由香沙
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、玄関から階段を見る。 photo©成定由香沙
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、階段 photo©成定由香沙
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、階段 photo©成定由香沙
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、階段 photo©成定由香沙
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、壁と床の取り合い。 photo©成定由香沙
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間から見る。 photo©成定由香沙
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©成定由香沙
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©成定由香沙
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©成定由香沙
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©成定由香沙
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階、居間 photo©成定由香沙

成定由香沙による動画


図面とドローイング

以下の写真はクリックで拡大します

湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る配置図 image©湯浅良介
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る2階平面図 image©湯浅良介
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る1階平面図 image©湯浅良介
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る断面図 image©湯浅良介
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る断面図 image©湯浅良介
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作る初期スケッチ image©湯浅良介
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作るスケッチ、イメージ image©湯浅良介
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作るスケッチ、イメージ青 image©湯浅良介
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作るスケッチ、イメージ深海 image©湯浅良介
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作るスケッチ、玄関 image©湯浅良介
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作るスケッチ、階段 image©湯浅良介
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作るスケッチ、リビング image©湯浅良介
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作るスケッチ、タイル image©湯浅良介
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作るスケッチ、1階アトリエ image©湯浅良介
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作るスケッチ、入隅R image©湯浅良介
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作るスケッチ、扉断面 image©湯浅良介
湯浅良介による、神奈川・鎌倉市の住宅改修「波」。海を望む高台での計画。雰囲気の刷新を望む施主の“感性”を拠り所に、不揃いに貼るタイルや量感のあるカーテンで“形の印象を弱め”て“密度を上げる”改修を実施。与件から得た断片的な心象を表面に置く様に作るスケッチ、框 image©湯浅良介

以下、建築家によるテキストです。


波間のできごと

「『時世ごとに』、ネヴィルは言う。『意味が変わる。世界には秩序が、区別や相違が、存在する。ぼくは世界のふちを歩く。始まったばかりだからね。』」*

ヴァージニア・ウルフという小説家に『波』という作品がある。6人の登場人物達の独白が続き、時折海辺の描写が差し込まれ、陽の進行を告げる。海辺描写は9回繰り返され、その間に6人の独白が行われるという層的な構造をしている。誰の語りだったかわからなくなる書き方に当惑されながら読み進めると、気付けば時間が経過している。幼少期に同じ経験をした記憶をもつ6人の会話は、言葉を追いながら、人物が重なったり離れたりするような揺らぎを見せる。その揺らぎは、意識そのもののようでもあり時間の流れのようでもある。

海岸線から1kmほど離れた高台の斜面にこの住宅は建っていた。
鎌倉の、日本で初めて計画的別荘地として整備された場所に近く、背後に鎌倉山を背負いながら視界には海が見える。時間の流れが都会とは違う気がした。
斜面地に建つため、玄関は山側の通りと一番高い階で接していた。そのため通りから見える家の姿は低い佇まいとなっている。玄関扉を開けるとすぐに階段があり、数段降りるとリビング、ダイニング、キッチンがあり、そこからさらに1層分階段を降りていくと寝室や個室があるという構成をしていた。“降りていく”という印象の強い空間だった。

「全然違う雰囲気にしてほしいのよ。」初めてこの家を訪れて施主と話した時に言われた。穏やかな話し方だが芯があり、この人の感性に乗ろう、と思った。

住宅は2×4工法でできていたために、間仕切りの変更やボードの撤去が難しく、表面の仕上げしか扱えなかったが、装飾的な設えを施すことに躊躇はないし、見えている表層のみの変化でどれほど空間が変わるのか、人の意識に変化を与えることができるのかに興味があった。

山や森、海へ行った時、そこで意識するのは山の形や木の形、波打ち際や海辺の輪郭線だろうか。無数の植物が繁茂しているその状態、無数の葉や枝から落ちてくる木漏れ日、砂に沈む足底の感覚や波のうねりや水光といった、そこで起きている総体としてのあるがままの状態、そこに生じている現象の方ではないだろうか。似たような形だが同じものが一つとない形の集合とそれによって生じる現象は、それらの輪郭線以上に人の知覚に影響を与えていないだろうか。

そんなことを考えながら、床には一つ一つ焼きムラのある45mm角の青いタイルを、裏貼りのネットから外し一つ一つ手作業で置いてもらった。職人の方には、置いた後に並びを調整せずに置いたままとしてもらいたいと伝え、あえて不揃いな状態とした。壁天井は出隅と入隅の輪郭線を弱めるためにR面をとり、さらに形をぼかすため粗い左官材で無数の凹凸を全体にくまなくつけた。

床壁天井は既存の仕上げを剥がさずにその上から新たな仕上げ材を増し貼りしている。それにより空間の気積はそれら数mmの厚み分減っている。さらに、既存の窓が見えないように全ての窓に閉めっぱなしで良い状態と見えるような柔らかくボリュームのあるカーテンを被せた。壁にふわっと被さったカーテンも空間の気積を減らす方向に働く。

形の印象を弱め、空間の密度をあげることを目指した。
しかし、表面の数mmの厚みだけを扱う時に、言葉が追いついていかない。何か言おうとすると薄い厚みに収まらない恣意的な企みが悪目立ちし、それは違う、と思い引っ込まされる。
端的に言おうとすれば、施主の言葉に潜むイメージ、家のもつ“降りていく”構成、窓から見える海だけを意識して断片的なそれらの心象を表面に置いていく、ということかもしれない。それでも、どれが何、ということではない。淡々と、目の前の人の話を聞いて、ここに備わっている空間の特性を感じて、目の前にある景色を思い描きなおすことの繰り返しは、他者と目の前の世界へ自分を近づけたり離したりする、固定化されない意識を保つこと、その中で表層と空間を重ねて見ること、と言えるだろうか。

ウルフの『波』を読んだ時、人の意識と時間が重なりそうで重ならない、揺らいだその状態が目の前にあるだけだということを思った。もっと知らなければと思った。人のことも世界のことも。あるがままに見たいと思った。

「『現在の瞬間を包含する世界において』、ネヴィルは言う、『どうして区別するのか?何物にも名前を与えてはならぬ。そのことによって、そのものを変えてしまってはならぬから。あるがままにしておこう、この土手を、この美を、一瞬のあいだ、喜びに浸る僕を。日差しはつよい。僕は川を見る。秋の陽光を点々と浴びて燃え立つ木々を見る。赤色のあいだを、緑色のあいだを、ボートが何艘か漂っていく。遠くで鳴り響く鐘は、弔いの鐘ではないぞ。生のために鳴りわたる鐘もあるのだ。一枚の葉が、喜びのあまり、散り落ちる。ああ、僕は生を愛しているのだ!」*

*引用:ヴァージニア・ウルフ『波』1999年 川本静子訳 みすず書房

■建築概要
名称:波
所在地:神奈川県鎌倉市
主要用途:住宅
設計:湯浅良介
カーテン:堤有希
施工:安池建築工房(代表/伊東進也 担当/横山一浩)
構造:2×4工法
階数:地上2階建
基礎:べた基礎
地域地区:第1種低層住居専用地域
防火指定:22条指定区域
敷地面積:187.99㎡
建築面積:72.0㎡
延床面積:141.0㎡(1F:72.0㎡ 2F:67.0㎡)
設計:2021年12月~2022年4月
工事:2022年5月~2022年8月
竣工年月:2022年8月
写真:松岡一哲、成定由香沙
映像:成定由香沙

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・床リビング・ダイニング床

タイル:GRA-508(名古屋モザイク)

内装・壁リビング・ダイニング壁

ジョリパッド バーナー(アイカ工業)

内装・天井リビング・ダイニング天井

ジョリパッド バーナー(アイカ工業)

内装・床寝室床

サイザル麻カーペット 8616 LANAGAVE

内装・壁アトリエ壁

ジョリパッド ゆず肌(アイカ工業)

内装・天井アトリエ天井

ジョリパッド ゆず肌(アイカ工業)

内装・照明シャンデリア照明

ベル・ドゥ・ニュイ シャンデリア12灯 Blue A01023250(リヤドロ)

内装・照明ブラケット照明

ベル・ドゥ・ニュイ ウオールライト2灯 Blue A01023259(リヤドロ)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

あわせて読みたい

サムネイル:長坂常 / スキーマ建築計画による「TAKEO KIKUCHI 渋谷明治通り本店」
長坂常 / スキーマ建築計画による「TAKEO KIKUCHI 渋谷明治通り本店」
  • SHARE
住宅リノベーション神奈川鎌倉湯浅良介図面あり建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・照明)堤有希安池建築工房成定由香沙松岡一哲
2023.10.12 Thu 07:30
0
permalink

#成定由香沙の関連記事

  • 2023.12.15Fri
    湯浅良介による建築展「BLINK」。品川区の“same gallery”で開催。空間そのものを対象とした展示を求め、複数の鏡を用いて“光と影”と“反射と遮断”をギャラリーに導入するインスタレーションを考案。鏡は作家の松尾慎二と共同で制作
  • 2022.11.23Wed
    湯浅良介による建築展「Pole Star」。洋菓子店の上階のスペース“un”での展示。自身の建築の“捉え方”の表現を求め、華美な装飾が施され光を反射し回転する“柱”を製作。構造とは異なる“柱”の意味に注目し“想像の銀河”を重ねて構想
  • 2022.11.14Mon
    湯浅良介による、富山・氷見市の住宅改修「となりはランデヴー」。移住した施主と機能や在り方を数年話し合い計画。街の奥行きとなる“秘密”の生成を求め、“落書き”の様な断熱建具を考案し開口に設置。シェードやデスクは“秘密の中身”の意味も重ねて設計
  • 2022.6.20Mon
    【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」
  • view all
view all

#堤有希の関連記事

  • 2025.5.05Mon
    湯浅良介による、埼玉・狭山市の住宅「LIGHTS」。ウルフの描く“灯台”をモチーフとして構想。“誰かの帰りの足並みを軽くする”住まいを求め、灯台の様に“光を指し示す”在り方を志向。形態・配置・開口部の検討に加えてカーテンの柄までも考慮して作り上げる
  • 2024.10.03Thu
    浜田晶則建築設計事務所による、東京・世田谷区の「民家A」。現代の実家像も目指した住宅。施主が書いた“生活像の文章”を出発点とし、家族の記憶の象徴となる“もの”を街に対して表現する縦長窓“見世のディスプレイ”を備えた建築を考案。民家の要素や構成を援用して造る
  • 2022.11.25Fri
    中山英之建築設計事務所による「『川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり』展 会場構成」。東京オペラシティ アートギャラリーでの展示。其々の作品群に“固有な手触り”を空間化する為、展示室の中に“6つの全く異なる場所”と“巡る経路”を設計。作家の眼差しと会場での時間が重なる経験を志向
  • 2022.7.18Mon
    川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進
  • 2022.6.20Mon
    【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」
  • 2022.4.20Wed
    湯浅良介による、神奈川・大磯町の住宅「FLASH」。人間としてあることの喜びを表層に見出し、建物の“面”に注目して在るべき姿を求めスケッチを描き続け検討、模様・形・色の自由な選択で“見せる”と“隠す”を突き詰めるプロセスで建築をつくる
  • view all
view all

建築求人情報

Loading...

 

    公式アカウントをフォローして、見逃せない建築情報を受け取ろう。

    60,896
    • Follow
    82,204
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    この日更新したその他の記事

    藤田時彦 / atelier umiによる、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」。抜道に使われる裏路地の建物を改修。既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築。天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出す
    photo©貝出翔太郎

    SHARE 藤田時彦 / atelier umiによる、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」。抜道に使われる裏路地の建物を改修。既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築。天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出す

    architecture|feature
    建材(内装・照明)清水建設工業貝出翔太郎atelier umi藤田時彦建材(外装・その他)建材(外装・照明)建材(外装・建具)建材(内装・その他)建材(内装・キッチン)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)図面あり滋賀リノベーション店舗
    藤田時彦 / atelier umiによる、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」。抜道に使われる裏路地の建物を改修。既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築。天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出す外観、夜景 photo©貝出翔太郎
    藤田時彦 / atelier umiによる、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」。抜道に使われる裏路地の建物を改修。既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築。天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出すテーブル席とカウンター席 photo©貝出翔太郎
    藤田時彦 / atelier umiによる、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」。抜道に使われる裏路地の建物を改修。既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築。天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出すカウンター席と厨房 photo©貝出翔太郎

    藤田時彦 / atelier umiが設計した、滋賀・大津市の飲食店「ciocco」です。
    抜道に使われる裏路地の建物を改修しました。建築家は、既存の躯体や壁を活かし、左官仕上のカウンター等を追加して“古さと新しさが同居し調和する状態”を構築しました。また、天井の解体と保存で高低差のある“ダイナミックな断面”も生み出されました。店舗の公式サイトはこちら。

    大津市長等の薪火イタリア料理店「ciocco」のデザイン。

    場所はお寺の敷地内。地元の人が抜け道として使う裏路地にある。

    建築家によるテキストより

    飲食店は通常人通りの多い「表」の場所を選びがちだが、わざわざ来てもらうことを考えられている店主にとって「裏」のこの場所は最高の立地だったのではないだろうか。外観は極力手を加えず、古さをあえて残すように設計した。

    建築家によるテキストより

    エントランス直後、小さな窓から並んでいるワインが見える配置になっており、最小限のスペースを確保したワインセラーにはお客さんも自由に入り、自分好みのワインを選ぶことができる。

    内部空間は既存の木造躯体や土壁を生かしながら、火のイメージや温かさを与えるオレンジ色の研ぎ出しカウンター、小石を混ぜた荒らしモルタル壁などの左官仕上を取り入れた。これにより古さと新しさが同居し調和する状態をつくった。

    建築家によるテキストより
    • 残り22枚の写真と建築家によるテキスト
    • SHARE
    建材(内装・照明)清水建設工業貝出翔太郎atelier umi藤田時彦建材(外装・その他)建材(外装・照明)建材(外装・建具)建材(内装・その他)建材(内装・キッチン)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)図面あり滋賀リノベーション店舗
    2023.10.12 Thu 13:01
    0
    permalink
    弊サイトのトップページのランキング表示ついてのご報告

    SHARE 弊サイトのトップページのランキング表示ついてのご報告

    architecture

    いつも、アーキテクチャーフォトをご覧いただき誠にありがとうございます。

    弊サイトでは、PC表示時のトップページ左下に、リアルタイムのアクセスランキングを表示しておりました。こちらですが、10月6日以降の集計の不具合により一時的に表示を停止しております。ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。現在、出来る限りの早期の復旧を目指して動いております。なお、週間ランキング等につきましては予定通り更新いたします。

    どうぞご理解の程よろしくお願いいたします。今後とも弊サイトをよろしくお願いいたします。

    アーキテクチャーフォト編集部

    • SHARE
    2023.10.12 Thu 07:35
    0
    permalink
    2023.10.11Wed
    • 【ap job更新】 小さなオブジェから数千㎡の建築まで、様々な規模と用途の仕事を手掛ける「kwas / 渡邉健介建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)と秘書兼事務を募集中
    • MVRDVによる、中国の「深セン・ウーマン&チルドレンズ・センター」。都市の急成長で生まれた90年代の建物を改修。先駆的事例として“再利用”の可能性の提示も意図し、既存の構造体を活かして現代の要望に適合させる設計を志向。色彩豊かな外観のフレームで施設の用途を強く明示
    • 【ap job更新】 建築と土木の領域を越えて、“公共空間のデザイン”を手掛ける「株式会社 設計領域」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
    • 山田誠一建築設計事務所による、静岡・沼津市の「本郷町の家」。郊外住宅地に計画。外から順に決める“地方の一般的な設計過程”の再考も意図し、環境を遮断した“理想的な空間”を作った後に外部と接続する設計を実践。逆説的な方法で周辺の消極的な印象を肯定的な特徴に変える
    2023.10.13Fri
    • 【ap job更新】 日本の組織出身の三木達郎と、海外のアトリエ出身の本橋良介が共同主宰する「MMAAA」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
    • 建築家でもある教員たちが参加する、“大学院進学希望者向け”のトークイベントを「京都芸術大学大学院 建築・環境デザイン領域」が開催。“未来を思索する環境デザイン”をテーマに、学びの特徴と意義が語られる。オンラインと対面の両方で開催
    • 花井奏達建築設計事務所による、愛知・名古屋市の住戸改修「ルームCz」。壁式構造の集住の屋上バルコニーのある区画。既存躯体等の“不自由な現況”に寄り添いつつ、新旧の混成する“新しい秩序”を持つ空間の構築を志向。回遊性のある平面計画で“恵まれた環境を最大限享受”する
    • 阿曽芙実建築設計事務所による、徳島・神山町の「ホマレノモリ」。山奥の民家を改修した“山”と“町”を繋ぐ為の施設。両方の当事者間の交流の促進を求め、便利さではなく“根源的な時間体験”を共有する場を志向。解体した材を“資源”と捉え出来る限り“再利用”して空間を作る

    Subscribe and Follow

    公式アカウントをフォローして、
    見逃せない建築情報を受け取ろう。

    「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
    様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

    60,896
    • Follow
    82,204
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    architecturephoto® News Letter

    メールマガジンでも最新の更新情報を配信中

    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    Copyright © architecturephoto.net.

    • 建築
    • アート
    • カルチャー
    • デザイン
    • ファッション
    • 書籍
    • 展覧会
    • コンペ
    • 動画
    • テレビ
    • 特集記事
    • 注目情報
    • タグ
    • アーキテクチャーフォト ジョブボード
    • アーキテクチャーフォト・ブック
    • アーキテクチャーフォト・プロダクト
    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    メールマガジンで最新の情報を配信しています

    この記事をシェア
    タイトルタイトルタイトルタイトルタイトル
    https://architecturephoto.net/permalink

    記事について#architecturephotonetでつぶやいてみましょう。
    有益なコメントは拡散や、サイトでも紹介させていただくこともございます。

    architecturephoto®
    • black
    • gray
    • white